梅雨時や雨の続く日になると、突然ヤスデが家の周りに大量発生して困っていませんか?
玄関やベランダ、時には室内にも入り込み、その数に驚かされる方も多いでしょう。
見た目の不快さに加え、どう駆除したら良いのか分からず悩んでいる方も多いはずです。
この記事では、ヤスデが大量発生する原因から、その対処法や侵入を防ぐ予防策までを徹底的に解説します。
市販の殺虫剤やスプレーでは一時しのぎにしかならない…
そんな悩みも、本記事を読むことでスッキリ解消できますよ。
そんな疑問や不安もあるかもしれません。
あなたの家にだけヤスデが集中する理由や、周囲の環境による影響も含めて丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までお読みください。

ヤスデが大量発生したらどうすればいい?今すぐできる対処法まとめ

安全に捕獲・処分するための手順
ヤスデを見つけたとき、まず大切なのは「触らずに処理する」ことです。
ヤスデ自体は毒を持っておらず咬むこともありませんが、防御のために不快な液体を出すことがあります。
この液が肌に触れると、かぶれや炎症の原因になることがあるので、直接触れずに捕獲するのがポイントですよ。
使い捨て手袋やティッシュ、割り箸を使ってつまみ、ビニール袋などに入れて密封します。
そのまま燃えるゴミとして処分できます。
もし数が多くて手がつけられない場合は、掃除機で吸ってしまうのも1つの手ですが、処理後はすぐに掃除機の中のゴミを捨てるようにしましょう。
処分後は、ヤスデのいた場所を中性洗剤などで拭き取り、ニオイや体液を残さないようにしましょう。
臭いが残ると再び寄ってくる原因になることもあります。
簡単なことですが、早期対処と清掃が再発防止の第一歩です。
屋内での発見時に気をつけるポイント
ヤスデが屋内に入り込んでいる場合、多くは換気口や玄関の隙間、窓のわずかな隙間から侵入しています。
1匹見つけたら「もう数匹はいる」と考えて対処するのが安心です。
屋内で見つけた場合も焦らず、落ち着いて処理するようにしてくださいね。
床や壁を這っているヤスデをそのまま放置すると、どこかに隠れてしまい見つけにくくなることがあります。
見つけたらすぐにスプレー型殺虫剤や凍殺ジェットなどで駆除し、死骸をティッシュなどで処理してください。
また、ベッドやソファ周辺で発見された場合は、寝具やカーテンなどにも潜んでいないか確認しておくと安心ですよ。
掃除のタイミングで念入りにチェックする習慣をつけると、再発リスクをぐっと下げられます。

短期的な再発防止のアクション
ヤスデを処理したあとに何もしないと、数日後また同じ場所に現れることも少なくありません。
そこで短期的な再発防止には、忌避剤を活用したバリア施工が効果的です。
粉剤タイプやスプレータイプを家の外周、特に玄関や窓周辺にまいておくといいですよ。
市販されている「虫コロリ」や「ヤスデブロック」といった忌避剤は、ヤスデが嫌がる成分が含まれており、しばらくの間寄せつけない効果があります。
また、木酢液など自然由来の忌避剤を使えば、ペットや小さなお子さんがいる家庭でも安心です。
室内では除湿機や換気を活用して湿気を取り除くのもおすすめ。
湿度が高いほどヤスデは集まりやすくなるため、環境の見直しも忘れずに行ってくださいね。

ヤスデが大量発生する理由

ヤスデの発生サイクルと季節の関係
ヤスデの発生にははっきりとしたサイクルがあり、毎年5月から7月ごろにかけて数が増えやすくなります。
特に梅雨時期はヤスデが地中から出てきやすい季節。
雨と湿気が多い環境が、彼らにとって絶好の生活条件なんです。
秋に産卵された卵が、冬を越えて春〜初夏にかけて孵化し、成長します。
そして梅雨時になると、一斉に行動を開始するというわけです。
この自然のリズムを理解しておくと、事前に対策を取ることが可能になります。
ちなみにヤスデは、落ち葉や腐葉土をエサにして生きる「腐植食性」。
つまり、エサが豊富な場所に住みつく傾向があります。
庭に落ち葉や枯れ枝が溜まりやすい場合は、まさに格好の生息地になっている可能性がありますよ。
梅雨や長雨が引き起こすヤスデの行動変化
梅雨や長雨が続くと、地中の酸素が不足しヤスデが窒息の危険を感じます。
すると本能的に地表へ逃れようとし、結果として大量発生のように見えるのです。
特に軒下やコンクリート周辺、庭の土の表面などに集まりやすい傾向があります。
雨水によって住処が水没するだけでなく、エサである腐葉土や落ち葉も流されるため、ヤスデたちは食糧難にも直面します。
これも移動の大きな原因のひとつなんですよ。
彼らにとって「生き延びるための行動」ではあるものの、家の周りに来られると困りますよね。
こうした気候条件を利用して、梅雨前に予防策を講じることで、発生を未然に防ぐことができます。
水はけの改善や除湿対策を早めに行っておくと、ヤスデの出現率をかなり下げられるでしょう。

住宅周辺の環境変化が与える影響
駐車場の整備や家のリフォームなど、住宅周辺の環境が変わると、それまで安定していた地中環境にも影響が出ます。
たとえば雑草がなくなったり、日当たりや風通しが変わるだけでも、ヤスデの行動範囲は大きく変化するんですよ。
また、近隣で建築工事が行われた場合なども、地中の生き物たちの住処が崩され、避難先としてあなたの家の庭や外構にやってくるケースも少なくありません。
つまり、あなた自身の家が原因でなくても、周囲の変化によって影響を受けてしまうというわけです。
環境の変化は目に見えにくい部分も多いですが、ヤスデの大量発生が例年と違う時期に起きたときは、ぜひ周囲の変化を観察してみてください。
原因に気づけば、それに合わせた対策も立てやすくなりますよ。

家の周りに大量発生している場合の対処方法
庭や外構に集まりやすい場所の確認
ヤスデはジメジメした場所や暗くて静かな場所を好みます。
庭であれば、植木鉢の裏、落ち葉が溜まっているエリア、ウッドデッキの下などは特に注意が必要です。
まずは、そういったエリアを重点的にチェックして、発生源を特定することが第一歩となります。
さらに、石やブロック、古いレンガの隙間なども、湿度が高くヤスデが潜みやすいポイントです。
こうした場所は、目視だけでは見つけにくい場合もあるので、手袋をして軽く持ち上げながら観察すると効果的です。
見つけたヤスデは、すぐに駆除スプレーや忌避剤で対応しましょう。
その場しのぎではなく、徹底的な場所の見直しが、大量発生を防ぐ鍵になりますよ。
清掃や片づけによるリスク低減
ヤスデ対策で非常に効果的なのが、「清掃による環境改善」です。
落ち葉、枯れ枝、不要な植木鉢、段ボールなどを外に放置していませんか?
これらがヤスデのエサになり、さらには隠れ家にもなってしまいます。
こまめな掃除が最大の防御策とも言えるんです。
特に、建物と地面の間にわずかな隙間がある場所や、コンクリートと土の境界部分などには注意が必要です。
そこに湿気とエサが揃うと、ヤスデにとっては最適な住処になってしまいます。
水たまりや腐葉土もできるだけ取り除いてください。
環境を整えることで、ヤスデの「住みにくい場所」を作ることができ、自然と発生数も減っていきます。
日常的に掃除のルーティンに取り入れると、今後の発生予防にも繋がりますよ。

専門業者に依頼すべき状況とは
市販の薬剤を使っても数日後にまた出てくる、家の外壁全体にびっしりとヤスデが…
そんな状況にまで発展している場合は、迷わず専門業者に相談するのがベストです。
自分で駆除するには限界があり、無理に対応すると逆にリスクを増やす可能性もあるんですよ。
専門の駆除業者は、発生源の徹底調査や効果的な薬剤の使用、再発防止のための施工など、総合的に対応してくれます。
また、ペットや子どもがいる家庭にも配慮した方法で対応してくれるのも安心材料のひとつですね。
もし近隣トラブルや環境トラブルも関係していそうな場合は、個人で解決するよりも、プロの視点からのアドバイスを受けることで早期解決が期待できます。
費用はかかりますが、その分確実性の高い対策ができるので、検討する価値は十分です。

ヤスデの侵入経路をなくす予防策
ドアや窓の隙間をふさぐ方法
ヤスデが屋内に侵入する主な経路は、意外にも「わずかな隙間」です。
ドアの下のゴムパッキンが劣化していたり、窓のサッシに隙間があると、そこから簡単に入り込んできます。
まずは家全体の“すき間チェック”から始めましょう。
市販の隙間テープやウレタンシールを使えば、手軽に隙間を埋めることが可能です。
特に玄関周辺は、人の出入りも多く注意が必要なエリア。
網戸やドアの下部、換気用の開口部なども忘れずに確認してください。
こうした物理的なバリア対策は、他の害虫にも有効です。
簡単なDIY感覚で始められるので、ぜひ一度おうちのチェックと対策をしてみてください。
排水口や通気口の確認と対処
屋外に設置されている排水口や通気口も、ヤスデの侵入経路として見逃せないポイントです。
特に、カバーや網が外れていたり、老朽化している場合は要注意。湿気がこもりやすく、彼らが好む空間になりがちなんです。
このような部分には、防虫ネットやメッシュカバーを取り付けることで物理的な侵入を防ぐことができます。
取り付けは工具いらずで、両面テープなどで固定できる商品もあるため手軽に始められます。
また、通気口の周囲に薬剤をまいておくのも有効です。
侵入しそうな場所の“見落とし”を防ぐためにも、定期的に目視点検を行うようにしましょう。
目に見えにくい侵入経路への対応
ヤスデは非常に細い体を持っているため、目に見えにくい1〜2mmのすき間でも侵入してきます。
床下通気口やエアコンの配管穴など、一見問題なさそうな場所でも注意が必要です。
家の構造上、気づきにくい“抜け道”が意外と多いんですよ。
そうした見えない部分には、シーリング材やパテなどを活用して完全に封鎖することが大切です。
また、エアコンの配管ホースに付属しているキャップが取れていないかも確認しておくと安心です。
「ここまでやるのはちょっと面倒…」と感じる方もいるかもしれませんが、これらはすべてヤスデだけでなく、他の害虫から家を守る基本対策です。
日々の暮らしを快適にするためにも、ぜひ取り組んでみてくださいね。

家の周りの湿気が多い場所をなくす予防策
湿気がたまりやすい地形の特徴
ヤスデは湿気の多い場所を好みます。
特に、家の周囲が北向きや日陰になりがちな地形は、風通しが悪く湿度がこもりやすいため注意が必要です。
敷地に高低差がある場合、低くなっている場所には雨水が溜まりやすく、ヤスデの温床になることもあります。
さらに、建物の構造自体にも湿気をため込む要素が潜んでいます。
基礎部分に通気口がない、もしくは詰まっていると、床下に湿気がこもりやすくなり、知らないうちに害虫が集まってしまうんですね。
もし湿った地面が乾きにくいと感じている場所があれば、まずはそこがヤスデにとって快適な環境であると疑ってみましょう。
湿気がこもらないような工夫を取り入れることで、発生数を大幅に抑えることが可能になりますよ。
風通しと換気の改善ポイント
風通しの悪さは湿気をため込む最大の原因です。
特に家の裏側や狭い路地、フェンスと壁の間などは空気が滞りやすく、湿気が抜けにくいポイント。
そこにヤスデが集まってしまうことがよくあるんです。
まずは障害物を取り除いて、風の通り道を作ってあげることが基本です。
たとえば、物置や鉢植えを整理するだけでも、空気の流れが改善されるケースは少なくありません。
また、床下換気扇や除湿機を活用すれば、より強力な湿気対策になります。
雨の後など湿気が強くなるタイミングでは、特に換気を意識して行ってみましょう。
日々のちょっとした気配りが、ヤスデの寄りつかない環境づくりに繋がっていきますよ。
植栽や装飾物の配置見直し
庭の植栽や装飾も、実はヤスデにとって居心地のいい空間を作り出しているかもしれません。
植木鉢やガーデンライトの下、ウッドチップや人工芝なども湿気が溜まりやすく、彼らの潜伏場所になりがちです。
特に密集して配置された植栽は風通しを悪くし、根元に湿気がこもる要因になります。
剪定や間引きを行い、できるだけスッキリとしたレイアウトにすることで、風の流れを確保できるようになります。
また、湿気を含みやすいアイテムは、雨が続く季節には一時的に撤去するのも有効な方法。
見た目の美しさと実用性を両立させながら、害虫対策にも気を配ることが大切ですね。

ヤスデの発生を防ごう!!
今回は「ヤスデが大量発生したらどうすればいいのか?」というテーマで、原因・対策・予防法を多角的に解説してきました。
特に梅雨時期や湿気の多い季節において、ヤスデが現れやすくなる環境や行動パターンを知っておくことは、再発防止の第一歩となりますね。
記事を執筆していて改めて感じたのは、ヤスデ対策は「特別な道具や技術」がなくても、身の回りの工夫と日常的な掃除・点検だけで大きな効果が出るということです。
そして、何よりも大切なのは、原因を“正しく知る”こと。理由がわかれば、不安や恐怖も自然と和らぎますよ。
この記事が、ヤスデに悩むあなたのお役に立てたらとても嬉しいです。
もし「毎年出てくる…」と感じているなら、ぜひ今回紹介した方法を試してみてくださいね。
小さな対策の積み重ねが、快適で清潔な暮らしを支えてくれますように。