カブトムシの飼育でコバエを発生させない方法!発生後の対策も解説

カブトムシ愛好家にとって、夏は楽しみな季節です!

幼虫から育てるのも楽しみですが、成虫のカブトムシに会えるのが何よりの楽しみですね!

そんな楽しみな夏ですが、害虫が発生しやすい季節でもあります。

ダニ・トビムシ・・・そしてコバエ・・・

昆虫は自然界では、共存共栄しているとはいえ、家に入ってこられるのは困りものです。

今回の記事では、

  • カブトムシの飼育でコバエを発生させない方法
  • 発生したコバエの駆除方法
  • 身近なアイテムでコバエ対策体験談
  • 僕自身のコバエ対策体験談

について解説します。

「僕自身のコバエ対策体験談」では、カブトムシ飼育7年以上の経歴をもつ僕が、毎年どのようにしてコバエ対策をしているかを解説します。

今回の記事を最後まで読んでもらえれば、もう今年の夏はコバエに悩まされることはなくなるでしょう!

是非最後までお付き合いください。

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カブトムシの飼育でコバエを発生させない方法

夏になるとどうしても、マットやエサの匂いにつられてやってくるのがコバエ・・・

どのように対策すればコバエが寄ってこないのでしょう???

まずはコバエを発生させない方法についてです。

  • 飼育マットを冷凍処理
  • 飼育マットを天日干し
  • マットを清潔に保つ
  • 針葉樹マットを使用する
  • コバエ対策用の飼育ケースを使用する

以上の5点について詳しく解説します。

 

飼育マットを冷凍処理

飼育マットには元々コバエやダニが潜んでいることがあります。

売られている商品なのに?

と思うでしょうが、こればっかりはどうしようもないと言った方がいいでしょう。

どんなに密閉された室内でマットを製造しても、コバエやダニはどこからともなく現れます。

そして製造段階のマットに卵を産み付けるのです。

ですので、購入したてのマットをそのまま使用すると、いつの間にかコバエが湧いてしまいます。

 

これを防ぐ為に、購入したマットは一度冷凍処理をしてください。

−20℃の冷凍庫に1週間入れっぱなしの状態にするのです。

2〜3日冷凍しても、コバエの卵は死にません。

卵から孵化したコバエに、産卵活動をさせてはいけないのです。

ですので、冷凍処理中に孵化したコバエが卵を産まないように、1週間は入れておきましょう。

1週間後に取り出して解凍し、使用するようにしてください。

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飼育マットを天日干し

これも目的は冷凍処理と同じです。

冷凍処理と違うのは、期間が1週間もいりません。

天気が良ければ半日ほど陽の光に当てて入れば、充分コバエやダニを防止できます。

天日干しは特にダニ対策に効果を発揮しますが、コバエも乾燥は嫌いですので、充分効果が期待できます。

天日干し後に気付けないといけないのが、マットの再発酵です。

高温に温められたマットは、高確率でマットが発酵します。

発酵するとマットが二酸化炭素を排出しますので、そのまま使用するとカブトムシが下手すると死んでしまうのです。

ですので、天日干しした後は匂いを嗅いでみて、ツーンとする臭いがあれば臭いがとれるまで待ちましょう。

大体2〜3日で臭いはとれるはずです。

その間にコバエがマットに寄ってくる恐れがありますので、外での放置はしないようにしましょう。

袋に入れ直して、少しスキマを開けて置いておけばいつの間にか臭いは取れているはずです。

 

マットを清潔に保つ

コバエはマットやエサの臭いが大好きなのです。

なのでコバエを寄せ付けない為には、マットを清潔に保たねばなりません。

特にエサである昆虫ゼリーや果実は、コバエ好みの匂いを発します。

エサを昆虫ゼリーにしていてエサ皿を使っているのであれば、マットにゼリーがこぼれることもそうそうないでしょう。

しかしエサをマットに直置きしているのであれば、間違いなくマットにもゼリーが付着しているはずです。

しかも大量に。

コバエを寄せ付けない為にも、マットは最低でも1ヶ月に1度は交換をするようにしてください。

 

針葉樹マットを使用する

コバエ対策にはこれが一番簡単で、確実になります。

ヒノキなどの針葉樹マットが、コバエは大嫌いです。

コバエのみならずダニも針葉樹の匂いは苦手になります。

マットを広葉樹のマットを使用せずに、針葉樹マットに変更するだけで、コバエは一切寄ってこなくなります。

最初から針葉樹マットを使用すれば、冷凍処理や天日干しなどの、面倒な処理もいりません。

しかしカブトムシやクワガタの飼育をしている方の中には、カブトムシは広葉樹マットで飼育すべき!

と語る方もいます。

これは、カブトムシの幼虫は広葉樹の腐葉土マットを食べて育つので、成虫も広葉樹マットが大好きなのだ!という考え方によるものです。

それとカブトムシはクヌギやナラなどの、広葉樹の樹液を食べるので広葉樹に集まります。

なので基本的に自然界では、カブトムシは針葉樹には寄り付きません。

このことからも、カブトムシ飼育には広葉樹マットを使用すべきだ!と思ってしまうのです。

確かに正論だと思いますが、カブトムシは決して針葉樹だと生きられないわけではありません。

むしろ元気に過ごしてくれます!

そしてコバエというストレスからも守ってくれます。

害虫を防ぎたいのであれば、マットは針葉樹マットの一択になるでしょう!

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コバエ対策用の飼育ケースを使用する

カブトムシ飼育用のケースには、元々コバエ対策がされてあるケースがあります。

コバエは少なからず外からもやってきます。

しかし外からやってきても、そこにエサがなかったり卵を産み付ける場所がなければ、勝手に何処かにいなくなるのです。

コバエの寿命は4〜10日ほどですので、エサがない場所にいつまでもいないということなのでしょう。

ですので、外からやってきたコバエを飼育ケース内に入れないことが大切です。

 

コバエのいないカブトムシ飼育ができるケース

コバエを完全にシャットアウトしてくれる、コバエ対策用の飼育ケースがこちらです⬇

コバエシャッター

コバエシャッターはその名の通り、コバエを出入りさせないように作られた飼育ケースです。

上部のフィルターは不織布になっており、コバエは通しませんが空気は通します。

湿気も逃がしにくくなっており、不要な穴やスリットがありません。

 

クリアスライダー

クリアスライダーも昆虫飼育において、コバエ対策の為に開発された飼育ケースです。

全身透明なので、どこからでもカブトムシを観察できるので、観賞用としても優秀な飼育ケースになります。

空気穴は無数にありますが、0.2ミリの極小の大きさでコバエよりも小さいので、コバエを通しません。

湿気も逃がしくく、フタはスライド式でロック付き、飼育ケースとしてはほぼ完璧と言ってもいいでしょう。

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発生したコバエの撃退方法

では、すでにコバエが発生してしまったらどうすれば良いのか?

基本的には発生したコバエを、そのままの状態で完璧に駆除するのは不可能です。

根本的に発生源をなんとかしないといけません。

  • ケース外のコバエ撃退
  • ケース内のコバエ撃退

両方のコバエの撃退方法について解説します。

 

ケースの外のコバエ駆除

ケース外のコバエは外からやってきたコバエがほとんどです。

もしくは飼育ケース内から発生して、外にでてしまったコバエになります。

コバエが厄介なのはそのサイクルの速さです。

成虫になってから3~4日で卵を80匹近く産み、2~4週間で羽化します。

そしてまた3〜4日で卵を80匹近く産み・・・という無限ループとも言うべき状態となります。

ですので、コバエを撃退する為には、一気に駆除しないといけません。

一番手軽に撃退する方法は、マットを全交換することです。

コバエが寄り付く原因である、マットを交換することで、産み付けられた卵ごと廃棄することができます。

しかしこの方法は、部屋の中にいるコバエを完全に駆除するには時間がかかります。

そこで、嫌なコバエを一気に駆除した方におすすめなのが

この押すだけベープを使用すれば、一気に駆除することが可能になります。

ただし念の為カブトムシ等の飼育ケース内には、直接はいれないようにしてください。

僕自身この「押すだけベープ」を使用したことはありますが、成虫がその後死亡したということは一度もありません。しかし使用の際は、ケースに直接噴射液がかかることのないように注意を!

 

ケースの中のコバエ駆除

ケースの中にいるコバエは、ケース内のマットから発生したか、外からきたコバエが中に入ってしまったものと考えられます。

中に発生したコバエは、ほぼ間違いなく卵も産み付けていると思っていいでしょう。

ですので、駆除方法としてはマットの全交換しかありません。

コバエの発生原因となっているマットを処分すれば、今いるコバエを追い出すことは可能です。

新しいマットは必ず冷凍処理か天日干しをするようにしてください。

そういった処理が面倒であるなら、針葉樹のおがくずマットを使用しましょう。

マット対策をせずに全交換をしても、時間が経てばまたコバエはやってきますので注意が必要です。

 

身近なアイテムでコバエ対策

フタが網状になっている飼育ケースは、コバエを通し放題です。

それだと何度マットを入れ替えても、すぐにまた卵を産み付けられてしまいます。

そこで、身近なアイテムでコバエ対策ができる方法を紹介します。

身近なコバエ対策アイテムの代表的なのが、

  • 新聞紙
  • ラップ
  • 不織布

になります。

方法としては、全てフタとケースの間に挟むのです。

一つ一つ解説します。

 

新聞紙をはさむ

新聞紙をフタと飼育ケースに挟んでおけば、それだけでコバエは飼育ケース内に侵入できません。

侵入できる穴は新聞紙によって、塞がれてしまいます。

しかし新聞紙は空気は通しますので、カブトムシが酸欠になることはありません。

新聞紙は乾燥も防いでくれるので一石二鳥の効果になります。

 

ラップをはさむ

ラップも身近にあるコバエ対策アイテムになります。

新聞紙同様にフタとケースの間にはさみます。

しかしラップは空気を通しませんので、針で穴を無数に開けるようにしてください。

そうすることで酸欠は防げます。

ラップは湿気も逃がしにくいので、乾燥対策にも使えるアイテムです。

 

不織布をはさむ

不織布はあまり身近にはないかもしれませんが、今どきはカブトムシ飼育用の不織布が100均にも売られています。

最初からカットしてある不織布もありますので、カットの手間もいりません。

不織布はコバエを通すような大きな穴はなく、それでいて湿気も逃がしにくくなっています。

不織布はマスクでも広く使われている素材で、余分なほこりもシャットアウトしてくれます。

カブトムシ飼育にはなくてはらないアイテムと言えますね!

 

僕自身のコバエ対策

僕自身はカブトムシと、オオクワガタのブリードを毎年楽しんでいます。

ブリードを始めてからも、コバエを大量に発生させたことはありません。

もちろん少量ならあります。

カブトムシを飼育し始めてから、コバエやダニには特に気をつけていました。

飼育ケースはコバエシャッターを最初で購入していましたし、普通の飼育ケース用に不織布も購入していたのです。

飼育を始めて最初の年は、100均のマットを使用していましたが、一週間もしないうちにダニが大量に湧きました。

その光景がとても気持ち悪かったのをよく覚えています。

それ以降、100均でマットを買うのはやめましたが、他のショップで買っても冷凍処理は必ずしていました。

しかし、中からの発生は防げても、外からは普通にコバエがやってきます。

ですので、マットそのものを変更しよう!と決めまたのです。

コバエやダニを寄せ付けずにカブトムシ飼育をしたい方へ⬇

ヒノキ100%のおがくずマットです

コバエやダニはヒノキの匂いが大嫌いなので、このマットを使用している限り寄ってくることはないでしょう

今年の夏はコバエに悩まされることなくカブトムシ飼育を楽しめます⬇

 

こちらも同じくヒノキ100%のおがくずマットです

より細かく細断されていますので、カブトムシが歩きづらさを感じません。

今年の夏は害虫によるストレスを感じることがなくなるでしょう⬇

 

ヒノキ(針葉樹)のおがくずマットに変えて、コバエが全く寄ってこなくなりました。

飼育者の中には、針葉樹マットはカブトムシが可哀想だ・・・という意見を持っている方もいます。

しかし僕の育てるカブトムシは、毎年10月後半まで生きてくれる個体もいるのです。

ヒノキのマットでもカブトムシは、ちゃんと長生きしてくれます!

 

コバエの発生は防げる!

今回の記事では、カブトムシ飼育中にコバエを発生させない方法や、発生したコバエの駆除方法を解説してきました。

コバエは単なる害虫です。

当たり前ですが、飛んできて良いことはなにもありません。

そして放っておくと無限増殖をしてしまう、厄介な虫です。

かっこいいカブトムシを飼育しているのに、コバエに邪魔されたくはありませんよね。

その為には駆除方法も大切ですが、まずはコバエを発生させないことです。

発生させない為には、マットをどうにかするしかありません。

ヒノキのおがくずマットをおすすめしますが、どうしても広葉樹マットを使用したいのであれば、冷凍処理をするようにしてください。

皆さん今年の夏はコバエに悩まされることがないように、カブトムシ飼育を楽しみましょう!

それでは最後まで読んでくださり感謝です!

他にもカブトムシやクワガタ飼育の記事を多数かいていますので、よろしければそちらも読んでみてください。