夏になると活発になる昆虫たち!
その昆虫界の王様とも言っても過言ではないのがカブトムシでしょう!
そんなカブトムシの季節とも言うべき夏に、カブトムシが何故かエサを食べなくなる事があるのです。
僕自身カブトムシの飼育を何年もしていますし、飼育数はゆうに100匹を超えます。
毎年飼育をしていると、何匹かはエサを中々食べない、もしくは食べなくるという事があるのです。
そこで今回の記事では、
- カブトムシがエサを食べない原因6選
- カブトムシがゼリーを食べない時の対策
- 僕が飼育するカブトムシがエサを食べなかった体験談
について解説してきます。
「僕が飼育するカブトムシがエサを食べなかった体験談」では、実体験に基づいて解説していきます。
最後まで読んでもらえたら、カブトムシがエサを食べなかった際にも、慌てずに対応できるようになるはずです。
是非最後まで読んで、今後のカブトムシ飼育に活かしてください。
カブトムシがエサを食べない原因6選
カブトムシがエサを食べない原因は、僕自身が経験してきた範囲では、全部で6つあります。
- 羽化後間もない
- エサが食べづらい
- 長期間同じエサが置かれている
- 良質なエサを与えてしまった
- 好みの味ができてしまった
- 寿命が間近
一つ一つ詳しく解説していきます。
羽化後間もない
カブトムシやクワガタは、羽化後すぐにはエサを食べません。
羽化しているということは、姿形は立派な成虫のはずなのです。
ですので、すぐにでも活発に動いてエサをもりもり食べそうな感じですが、実はまだ内臓は形成されてません。
カブトムシは羽化後2週間〜1ヶ月は、内蔵形成の為にエサを食べないのです。
というより食べられないと言った方がいいかもしれません。
内臓が形成されるまで、地中でじっと身を潜めているのです。
全く地上に出てこないので、心配になると思いますが、決して体調が悪いわけではありませんので、勘違いしないように注意です。
エサが食べづらい
カブトムシはの魅力は、何と言ってもその立派な角でしょう。
その角がとにかくかっこよく見えてしまいます。
しかしその角のせいで、エサが食べづらくなってしまうのです・・・
カブトムシのエサは、現在は昆虫ゼリーが主流になっています。
昆虫ゼリーにも色々と種類があり、カブトムシにとって重要な要素が、食べやすさです。
もちろん味や栄養素も大事なのですが、その前に食べやすくないとエサを残してしまいます。
食べやすいエサとは「広口浅型」の昆虫ゼリーになります。
昆虫ゼリーには「広口浅型」のものと「狭口深型」の2パターンあるのです。
狭口のゼリーだと、角がゼリーカップに引っかかり、奥まで届かなくて食べづらくなってしまいます。
カブトムシは大食感です。
朝に与えた昆虫ゼリーは、翌朝にはなくなっているほどです。
もしも飼育されているカブトムシの昆虫ゼリーが、しょっちゅう残っているようなら、これが原因の可能性が高いと思ってください。
長期間同じエサが置かれている
カブトムシは基本的には、与えた昆虫ゼリーは一日で食べ終わります。
しかし前に述べているような、エサが食べづらかったり、羽化後間もなかったりすれば、食べ残す(食べられない)ことがあるのです。
その昆虫ゼリーは、そのまま放置しておけば間違いなく腐ります。
表面に青いカビが生えてきて、とても食べられる状態ではなくなってくるのです。
まだゼリーが残っているかと思い、いつまでも腐ったエサを置いておいても、食べるはずがありません。
特に夏場はその気温から、腐るのが早くなるので充分注意が必要です。
良質なエサを与えてしまった
人間がそうであるように、カブトムシも一度良質な栄養価の高い昆虫ゼリーを与えてしまったら、安っぽいエサは食べなくなることがあります。
それまでは100均で購入したゼリーでも、翌朝には食べ終わっていたのにです。
昆虫ゼリーも色々な種類があります。
中には栄養価の高い、高タンパクなゼリーもあり、100均のそれとは比べ物にならないくらいの食いつきを見せます。
2つ並べたらほぼ間違いなく、高タンパクなゼリーの方に食いついてしまうのです。
長生きさせる為には高タンパクな昆虫ゼリーを与えるべきなのは間違いありません。
しかしそのおかげで、今までのゼリーを食べなくなる可能性があることは、覚えておいてください。
好みの味ができてしまった
これは「良質なエサを与えてしまった」で話した内容に近いかもしれません。
カブトムシにエサを与える際、味変で色々な昆虫ゼリーを食べさせる方も多いと思います。
もしくは昆虫ゼリーを切らしてしまい、バナナなどの果物を与える事もあるはずです。
しかしその後、今までの昆虫ゼリーに戻しても、今までのように食べなかったり、食べ残しが増えたりする事があります。
カブトムシも好みがあるのです。
僕自身が以前、ダイソーのカブトムシゼリーで食べ比べ実験をしたところ、ヨーグルト味が一番食いつきが良かったです。
一度好みができてしまったら、他の味を与えても残しがちになってしまいます。
味変は必要かとは思いますが、食べ残しが増えてきたら、好みの問題もあるのを覚えておいてください。
寿命が間近
カブトムシは越冬ができない昆虫です。
ですので、冬眠の為に食いが落ちることはありません。
冬が近づけば、必然的に寿命がきてしまうのです。
早ければ9月に入る頃には力尽きますが、長ければ10月後半まで生きてくれます。
マレに年を超す個体もいるようですが、これは飼育環境や元々の体力に大きく左右されるので、平均的な寿命は9月〜10月と思ってください。
そのくらいの時期に、昆虫ゼリーへの食いつきが悪かったり、食べ残しがあれば、寿命が近い可能性が高いです。
カブトムシがゼリーを食べない時の対策
カブトムシがエサを食べなくなったら、どうすればいいのか?
寿命以外でなら対応策はあります。
- ゼリーを半分に切る
- マットを交換してみる
- エサを変えてみる
- とにかく待つ
以上の4点の対策について解説します。
ゼリーを半分に切る
これはカブトムシが、角のせいでゼリーを食べづらい時の対策になります。
広口浅型の昆虫ゼリーなら、そのままでも食べられますが、食べ口が狭く底が深い場合は、半分に切ってあげてください。
ようするに、カブトムシの角がゼリーの口につっかえなければいいのです。
半分に切ることによって、角が引っかかることなく、ゼリーの底まで食べる事が可能になります。
マットを交換してみる
エサの食いが悪くなってきたら、思い切って飼育環境を変えてみるのも一つの手です。
飼育環境を変えるには、飼育マットを交換するのが一番効果的になります。
環境をガラッと変えてみると、意外なことにいきなりエサを食べるようになるのも、よくある話しです。
それまでのマットが不快だったのか、単に食欲がなかっただけなのかは定かではありません。
しかしながら、原因がわからないので色々とためしてみてください。
寿命でないのであれば、ほぼほぼまた元気にエサを食べてくれるようになるはずですので!
エサを変えてみる
カブトムシにも好みがあります。
一度好みの味ができてしまったら、他のエサは食いつきが悪くなってしまうのです。
全く食べなくなるわけではないのですが、経験上ですが、結構食べ残しが多くなってしまいます。
一度でも別の昆虫ゼリーを与えた事があり、その後、エサを中々食べなくなった時は、一度与えたエサをもう一度与えてみてください。
そのエサを残さず食べるのであれば、その味が好みだということです。
好みがわかった後は、そのエサを中心に与えるようにした方が良いでしょう。
とにかく待つ
これは、羽化後間もない時期の対応策になります。
カブトムシは羽化後、長ければ一ヶ月は全くうごきません。
もちろんその間エサも食べません。
食べ始めるのがいつになるのかわかりませんので、念の為昆虫ゼリーは入れておいてください。
動けるようになれば、間違いなくエサを食べにマットの中からできます。
内臓が出来上がるまでの辛抱ですので、気長に待つようにしてください。
僕の飼育しているカブトムシがエサを食べなかった体験談
僕自身、何匹ものカブトムシを飼育してきましたので、色々と経験してきました。
そんな中で、いくつかの経験談を解説します。
- 羽化後2週間食べなかった
- 寿命には勝てなかった
- クワガタでの症例
について解説します。
羽化後2週間食べなかった
僕の飼育するカブトムシは羽化後、長くても2週間後には大抵後食を始めてくれています。
後食するのに、一ヶ月かかったことはありません。
ですが、通常は一ヶ月かかっても普通だという事は覚えておいてください。
羽化して間もないのであれば、焦ることはありません。
人間なら2週間も食事をしなかったら、命はないでしょうが、カブトムシは羽化後なら何も食べなくても決して死ぬことはありません。
食べれる体になったら、自然とマットの表面にでてきます。
僕が飼育しているカブトムシもそうでした。
トイレットペーパーの芯で自作した、人工蛹室で羽化したカブトムシの羽化後は、とてもわかり易かったです。
トイレットペーパーの芯の中で無事に羽化した後、何日も出てこようとはしませんでした。
画像の上のオスは10日ほど経過した後に、自らトイレットペーパーの芯をよじ登って出てきました。
下はメスでしたが、約2週間ほどで芯から出てきたので、昆虫ゼリーを与えたら、美味しそうに食べ始めました。
すぐに後食を始めるカブトムシはいません。
焦らず慌てずに待ちましょう!
寿命には勝てなかった
エサを食べなくなる原因で一番可能性が高いのが、寿命が近いということでしょう。
こればっかりは抗いようがありません。
カブトムシの寿命は、約2ヶ月ほどです。
長くて3ヶ月〜4ヶ月になります。
やっと成虫になったかと思ったら、その2ヶ月後にはほぼ寿命が尽きてしまうのです。
悲しいですが、これが現実になります。
僕は大体10月後半まで長生きさせてきました。
飼育環境や室温に気をつけ、高タンパクなエサを与えてきているおかげです。
しかしそそれでも長くて4ヶ月程しか生きられません。
越冬させた事もあるブリーダーさんもいるようですが、それほどの長寿なカブトムシはマレでしょう。
カブトムシの寿命は短いですが、その間は大事に育ててあげましょう。
クワガタでの症例
僕自身は、カブトムシの他にオオクワガタやスマトラヒラタクワガタ、ニジイロクワガタにダイオウヒラタクワガタを飼育しています。
特にオオクワガタに関しては、カブトムシより詳しいと自負しています。
クワガタとカブトムシはほぼ同じ生態で、エサを食べない理由もほぼ一緒です。
違うのは、クワガタはカブトムシ程大食いではないということくらいになります。
カブトムシが羽化後にエサを食べなくても冷静に!
今回の記事では、カブトムシがエサを食べない理由や、その対策について解説してきました。
カブトムシがエサを食べなくなる理由は様々あります。
そして寿命意外であれば、なんとか対応できるものです。
しかしながら、エサを食べなくなるカブトムシは確かにいますが、確率的に言えばそこまで高くありません。
10匹中1匹いるかどうかです。
ですので、多頭飼育をしていると、エサを食べていないカブトムシがいることに気づかない場合もあるでしょう。
カブトムシの異常に気づくためにも、日々の観察を怠らないようにしましょう。
そしてなるべくなら、単独飼育をおすすめします。
それでは最後まで読んでくださり感謝です!
他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いていますので、よろしければそちらも読んでみてください!
おすすめの高タンパクゼリー⬇