クワガタのアルビノ種は貴重?購入時に値段が高い理由まで徹底解説!

生まれつき色素が不足している、白子症とも呼ばれている「アルビノ」

先天性のもので、人で言えば2万人に1人の割合で生まれてくる、国の難病に指定されている病気です。

アルビノは動物や昆虫でも存在します。

夏の昆虫界の主役でもある、クワガタの中にもアルビノ種は存在していて、希少価値が高いとされています。

今回の記事では、

  • クワガタのアルビノ種とは?
  • アルビノ種は長生き出来ない病気なの?
  • クワガタのアルビノ種が生まれる確率は?
  • クワガタのアルビノは高価?

について解説しています。

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クワガタのアルビノ種とは?

アルビノとは、人間で言えば髪の色や肌の色、弱視がその症状として良く聞かれます。

ではクワガタはどうなのか?

クワガタは症状が目に現れます。

クワガタのアルビノで良く知られているのが、

  • ホワイトアイ
  • レッドアイ
  • ピンクアイ

の3種類になります。

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ホワイトアイ

ホワイトアイとは、その名の通り目が白い個体です。

クワガタのアルビノの中で、一番多く流通している種類と言えるでしょう。

ホワイトアイは、複眼のメラニン色素の層が破壊されている為、白く見えているのです。

人の弱視と同じでホワイトアイは、視力が無いともあるとも言われています。

仮に見えているとしても、人と同じ弱視なのは間違いないでしょう。

クワガタは視力より、嗅覚や触覚で周囲を確認することができます。

嗅覚が発達していればエサを探す事は出来ますので、視力があまりないにしても特に問題ないです。

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レッドアイ

レッドアイもホワイトアイ同様に、メラニン色素が欠如しており、アルビノ種の一種です。

レッドアイは普段は色は分かりづらいですが、ライトの光を当ててあげると赤く光ります

ダークレッドとも言われ、真っ赤ではなく暗めの赤色をしてるのが特徴です。

ピンクアイ

ピンクアイもアルビノ種ですが、とてもキレイなピンク色をしています。

ピンクアイはレッドと違い、ライトを当てなくても自然光でもはっきりとピンク色をしているのがわかる種類です。

ピンクアイはレッドアイを累代していくにつれて、増えていったと言われています。

累代を重ねていくので、必然的に羽化不全が多くなるので注意を怠らないようにしましょう。

アルビノ種は長生きできない病気なの?

アルビノは先天性の病気です。

病気ということは長生きはできないのでしょうか?

アルビノ種は以下の3点が特徴としてあげられます。

  • アルビノは寿命が短い
  • アルビノは繁殖が難しい
  • アルビノは大きくなりにくい

どういうことなのか、詳しく解説していきます。

アルビノは繁殖が難しい

アルビノ種は全く繁殖しないわけではありません。

卵を産む事は産みます。

産卵数が少ないのと、親がアルビノ種だったとしても、同じようにアルビノ種が産まれるわけでは無いのです。

オスとメスのどちらも同血統のアルビノ種で、その2匹が交尾をしたとしてら、産まれる子供はアルビノが産まれる確率は高くなります。

どちらかが普通だったり、血統が違えば極端に確率は低くなるのです。

アルビノ自体が一種の病気なので、繁殖能力は低くはなります。

証明されているわけではありませんが、自分自身の経験上とクワガタブリーダーさんの話からも、まず間違いないでしょう。

アルビノは寿命が短い

クワガタのアルビノ種は寿命が短いです。

具体的にどのくらい生きるのか、と言われたらはっきりとは答えられません。

3年は生きると言われているオオクワガタのアルビノ(ホワイトアイ)を飼育していましたが、約1年半後には息を引き取りました。

アルビノ種は1年ほどで息を引き取る個体もいますし、2年生きたという証言もあります。

寿命はその個体によって違ってくるのです。

羽化不全のクワガタよりは長生きしますが、完全体の個体と比べれば短命と言えるでしょう。

アルビノは大きくなりにくい

あくまでも自分自身の経験上になりますが、アルビノは黒目の通常の個体より、体は小さい傾向にあります。

必ずそうなるわけではありませんが、アルビノとは一種の病気なので、そうだったとしても何も不思議な事ではありません。

同血統のアルビノ同士で交尾をすれば、アルビノが産まれる確率は高くなりますが、累代を重ねすぎると累代障害が起きやすくなります。

体が大きくならないのも障害の一つと言えるので、どこかで違う血を混ぜたほうが良いでしょう。

その際はアルビノが産まれる確率は下がりますが、不全が多くなるよりは、健康体で育ってくれるに越したことはありません。

クワガタのアルビノ種が生まれる確率は?

アルビノの産まれる確率は、およそ2万分の1です。

アルビノは人がその確率となっていますので、動物や昆虫も同じと考えられています。

基本的にはアルビノは突然変異にあたるのです。

前の章でも書いた通り、オスとメスが同血統同士のアルビノであれば、産まれる子供はアルビノになりやすくなります。

親がどちらも黒目で異常のない状態であるなら、アルビノが産まれる確率は相当低くなるでしょう。

2万分の1の確率なので、一回の産卵で50個の卵を産んだとしても・・・相当累代を重ねないと産まれてこないのです。

アルビノを手に入れたいのであれば、購入するのをおすすめします。

クワガタのアルビノは高価?

クワガタのアルビノはどのくらい高価なのか?

通常の黒目の生体よりは高くはなりますが、値段的にはピンキリと言えます。

以下の2点が、値段がピンキリである理由です。

  • 流通量が少ない種類は高価になる
  • 大型ほど高価になる

詳しく解説します。

流通量が少ない種類は高価になる

クワガタそのものが、流通量が少ない種類は高価です。

流通量が少なく高価なクワガタと言えば「ウエストウッディオオシカクワガタ」が、真っ先に思い浮かびます。

ウエストウッディオオシカクワガタを購入しようとすれば、ペア販売でヤフオクだと平気で15万円を超えます。

30万円にまで跳ね上がった事もあるので、クワガタ界では一番高価なクワガタです。

ウエストウッディオオシカクワガタのアルビノが発見されれば、それはもう大騒ぎになり、注文が殺到するでしょう。

病気であろうと、流通が少ないほど希少価値が上がり、値段も高くなるのです。

流石に何ヶ月しか生きられないとか、見た目がそこまでカッコよくない等のデメリットがあれば、希少でも値段は上がりません。

ウエストウッディオオシカクワガタは見た目も美しく、採集量も少ないので、超貴重なクワガタなのです。

そんなウエストウッディオオシカクワガタのアルビノであれば、相当な値がつくでしょうが、一度は飼育してみたい種類と誰もが思うことでしょう。

大型ほど高価になる

「流通量が少ない種類」と被る部分はありますが、クワガタは大型の個体ほど高価になります。

近年のクワガタ飼育の進化は目覚ましいですが、進化の内容はエサの進化によって寿命が長くなっている事と、大型化です。

大型であればあるほど、クワガタは人気があります。

クワガタ界で一番の長さを誇るギラファノコギリクワガタや、極太の体で知られるヒラタクワガタ系はかなり人気の種類です。

大きな種類でアルビノであれば、更に希少価値が高くなり高価になります。

同じ種類のアルビノであっても、大きさで値段は全然違ってくるのです。

大きさそのものが、希少価値が上がる一つの要因だという事を覚えておいてください。

カブトムシでもアルビノ種はいる?

アルビノは様々な生き物で存在しています。

もちろんカブトムシでもアルビノ種はいて、通常よりも高価な値段で取引されているのです。

国産のカブトムシやヘラクレスオオカブト、ゴホンツノカブト等など・・・

多くの種類でホワイトアイやレッドアイが確認されています。

通常のクワガタと同じ飼育方法で大丈夫!

今回の記事では、クワガタのアルビノ種とはどんなものなのか、何故高値で取引をされているのか等を解説してきました。

ホワイトアイやレッドアイ、ピンクアイの個体は、珍しさもあって相当カッコよく見えます。

流通が通常の黒目の個体より、圧倒的に少ないので希少価値が高くなってしまい、クワガタ好きとしては手に入れたくなるのはしょうがない事です。

同じようにアルビノを産ませたいという願望もでてくるかと思います。

アルビノとは病気の一種ですが、昆虫にとっては特に生きるのに影響はありません。

累代を重ねすぎて、目だけではなく体にまで影響がでないように、飼育者として注意しなければなりません。

アルビノの寿命は運頼みの部分が多いですが、購入した際は通常のクワガタと同じように、丁寧に飼育してあげましょう!

それでは最後まで読んでくださり感謝です!

他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いていますので、よろしければそちらも読んでみてください!