羽化したカブトムシがでてこない・・・
羽化後に出てこない理由って何?
羽化後に姿を見せない時の対応方法ってある?
幼虫から蛹へとなり、そして待ちに待ったカブトムシの成虫!
と思っていたら、中々姿を見せてくれない・・・何故?
そういう時ってありますよね。
羽化したのが見えていないならそこまでヤキモキする事もないですが、姿が見えていて成虫になっているのは間違いないのに!という状態だとなおさらですね。
今回の記事では、
- 羽化後に表面に出てこないのは何故?
- 出てこない時の対処方法
- 僕自身の羽化後の対応方法
について解説していきます。
「僕自身の羽化後の対応方法」については、毎年僕自身が実践している対応で、特に何か失敗した事もない対応方法になります。
どう対応すればいいのかわからない・・・という方は、とりあえず真似してみてください。
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カブトムシが出てこないのは何故?
7月はカブトムシの羽化ラッシュの時期です。
本格的な夏である8月には大体の個体が羽化し、立派な角を持つカブトムシに育っているはずです。
しかし、成虫になっているのは確認できているのに、中々表面に出てきてくれないカブトムシがいます。
何故すぐにでも出てきてれないのかというと、
- 出てくる時期には個体差がある
- 羽化不全
- 死んでいる
以上の理由が考えられますので、詳しく解説していきます。
出てくる時期には個体差がある
カブトムシは、幼虫〜前蛹〜蛹〜成虫と変化していく昆虫です。
その中で、幼虫〜前蛹〜蛹へと変化するのが、他の個体と比べて遅い幼虫がいるのです。
「セミ化」と呼ばれる症状だったり、単なる「のんびり屋」だったりと理由は様々ですが、蛹になるのが遅れた分成虫になるのも遅れます。
カブトムシの成虫は羽化してから1〜2週間くらいは蛹室に閉じこもったままですし、長い個体で1ヶ月出てこないというケースもあります。
これは完全に個体差があり、同時に蛹になったから同時にマット表面に出てくるというわけでもありません。
成虫に羽化はしましたが、体の内部はまだ完全にできあがっていなく、餌も食べられない状態です。
体が出来上がった時には餌を食べにマット表面に姿を現してくれるでしょう。
羽化不全
コレは稀にある事ではあるのですが、羽化不全で羽化してしまい上手に上がれないという事があるのです。
多少の羽化不全であれば問題なく餌を食べにマット表面に上がってきますが、重度の羽化不全になると歩行も困難になる事があります。
内臓不全や足が足りない状態で羽化してしまうと、蛹室から出る事もままならない程過酷な状態なのです。
死んでいる
これは羽化不全以上にあまり考えたくない事ですが、実際に起こり得る事です。
羽化はしたのですが、何かしらの影響で最後まで羽化できずに死んでしまう事があります。
カブトムシは最終的には蛹を脱皮して成虫へと進化しますが、お腹の皮が成体にくっついたままで息絶えている個体もいました。
カブトムシやクワガタを飼育していると、少なからずこの様な事態になる事はあります。
成虫へと進化すると、黒光りするカッコいい色になりますが、死んでしまった後も黒くなります。
成虫のようにテカテカした黒色じゃないな・・・と感じた時はもしかしたら・・・という可能性もあるというのは頭に入れておいてください。
カブトムシが出てこない時の対処方法
カブトムシの成虫はマット表面にでてくるのに個体差はありますが、概ね羽化してから2週間後までには活動を開始すると思っていいです。
2週間経っても活動を開始しないカブトムシもいますが、大体2週間もあれば体内形成も終わると言われてます。
2週間以上経っても中々活動を開始しない場合は、少し環境を変えてあげてもいいかもしれません。
対処方法として、
- カブトムシゼリーを置いておく
- 掘り起こしてみる
この2点の対処方法について解説します。
カブトムシゼリーを置いておく
これは単純な方法で、餌でおびき寄せるというものです。
カブトムシは体内形成が終わると餌を食べにマット表面に上がってきます。
その為に餌のゼリーを置いておかないといけませんが、餌のゼリーをカブトムシの数よりも多く置くようにしてください。
その甘い香りに釣られて後食のスイッチが入るかもしれません。
カブトムシは基本的に夜中に活動する昆虫ですので、確認ができない時はカブトムシゼリーが減っているかどうかで判断する事ができます。
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掘り起こしてみる
「掘り起こす」というのは正直言って良し悪しです。
カブトムシに何も問題がなければ(重度の羽化不全や死んでいなのであれば)自然と出てきてくれるのを待った方がいいです。
なぜなら、はっきりと羽化しているのが見えているのならまだ良いのですが、羽化したっぽい?とか多頭飼育しているのなら他の蛹がまだ羽化していない可能性もあります。
羽化したっぽく見えても実はまだ羽化したてで、体の内部が出来上がってないのであれば、動かさないほうがいいですしね。
しかしながら、確実に羽化していて2週間以上も出てこないのであれば、掘り起こしても問題ないです。
掘り起こした後にすぐにはカブトムシゼリーを食べてくれず、またすぐにマットに潜るとは思いますが、無事を確認できればとりあえずは良しとしましょう。
無事であるならいずれ必ずゼリーを食べてくれます!
僕自身の羽化後の対応方法
僕は毎年カブトムシのブリードをしていますが、羽化時期が大きくズレた事はありましたが、羽化後に2週間以上出てこなかった事はありません。
大体1週間〜2週間以内にはカブトムシゼリーを食べてくれています。
羽化したのが見えているカブトムシでの話なので、もしかしたら見えていない場所で、長く出てこなかった成虫がいたのかもしれません。
僕自身は毎年、遅くても5月末にはゼリーを置くようにしています。
まだ早い!という意見もあるでしょうが、僕自身の住んでいる地域が暖かいせいか、過去に6月始めに羽化したカブトムシがいたのです。
6月初旬に羽化するカブトムシは僕自身の飼育歴の中ではたまにある事なので、次もあるかも・・・と思い早めにゼリーを置いてます。
1ケースに3匹まで飼育していますが、1匹羽化すれば大体他の蛹も羽化している事が多いです。
ですので1匹エサを食べたのを確認したら、掘り起こしてお引越しをします。
僕はダニやトビムシ、コバエは大嫌いですので、なるべく早めにマットの入れ替えをします。
成虫は必ず「針葉樹マット」で飼育をするようにしてますので、幼虫〜蛹の時期に飼育していた広葉樹マットとはここでお別れになります。
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人工蛹室で羽化したカブトムシも自然と出てこようとしますが、その時にマットに移すのがベストです。
カブトムシはマットに移すと間違いなく潜ります。
羽化したての頃は翅もまだ固まっていませんので、その状態で潜ってしまうと翅がボコボコになり、程度は様々ですがいわゆる羽化不全状態になります。
僕自身は人工蛹室で羽化したカブトムシは、しばらくは放置しますが1週間もすれば体も黒くなりますので、そのタイミングでマットへ移します。
翅の色が茶色だったりすると、まだ固まってませんので絶対に触らないようにしましょう。
羽化したての頃は、恐らくカブトムシの人生の中で一番デリケートな時期かもしれません。
無理に動かしたり、飼育ケースへの衝撃などは絶対にないようにしてください。
羽化後は気長に待とう!
今回の記事では、羽化が確認できているのに中々表面に出てきてくれない理由や、対応方法を解説してきました。
羽化したのが見えていない事も多々ありますので、基本的には「待つ」の一択になると思います。
待つ期間はその個体によって様々ですので、一概にはっきりとは言えませんが、最低でも2週間は待っていいと思います(僕自身がそうしてますので)。
見えている状態でしばらく放置するのも勇気がいると思いますが、エサを食べれるようになり、食べたくなれば自ずと動き出します。
その時まで気長に待ちましょう!
それでは最後まで読んでいただき感謝です!
他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いてますので、そちらも読んでみてください!
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