弱っているクワガタを元気にする方法はある?弱る原因についても解説

昆虫が活発になる夏に、カブトムシと人気を二分するクワガタ。

国産のクワガタだけでも種類は豊富です。

7月〜8月にかけて、街灯の下にいたり家の灯りにつられるのか、ふらっと玄関先に現れたりしますよね。

そして見かけたらついつい飼育したくなりませんか?

子供のみならず大人も、その見た目のかっこよさに魅了されてしまいます。

しかしいざ飼育しようとしたら・・・何やら動きが悪い・・・

明らかに弱っていたりします。

そこで今回の記事では、

  • 弱っているクワガタを元気にする方法
  • クワガタが弱ってしまった原因
  • 弱らせない為の対策
  • 僕が弱ったクワガタを元気にした体験談

について解説します。

「僕が弱ったクワガタを元気にした体験談」では、実際に「もうだめかもな・・・」思ったノコギリクワガタの話をします。

そのノコギリクワガタはその後、相当長生きしてくれました!

正真正銘の実話ですので、是非今後のクワガタ飼育の参考にしてもらえたらと思います。

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弱っているクワガタを元気にする方法

野外で採集したクワガタや、専門のショップで購入したクワガタは元気に過ごしてくれるイメージです。

特に8月中旬くらいまでに目にするクワガタは、元気がいっぱいです。

しかし8月も後半になってくると、そうもいかなくなります。

特に家の灯りにつられて自然とやってきたり、ホームセンターで売れ残ったクワガタは、多少弱っているものです。

この場合は飼育が行き届いていなかったり、エサにありつけていなかったりするせいで、元気がなくなっています。

そこで、

  • 良いエサを与えてみる
  • 腐葉土マットにいれてみる

この2点で多少は元気になるはずです。

詳しく解説します。

 

良いエサを与えてみる

自然界にいるクワガタのエサは、クヌギやコナラなどの広葉樹の樹液です。

なのに人間の住む住宅街に飛んできても、そんな木はあるはずもありません。

飛んできたはいいけど、エサにありつけずにいるのです。

更に元々長距離を飛び続けることが困難な昆虫なので、エサも食べれず体力もない状況だとなおさら元の森に帰れなくなります。

家にクワガタが飛んできた時は、とりあえずなるべく良い昆虫ゼリーをあたえてみてください。

高タンパクな昆虫ゼリー

良い昆虫ゼリーとはどういうゼリーなのかというと、要は「高タンパクな昆虫ゼリー」のことを言います。

人間もそうですが、クワガタもタンパク質が超大事です。

オオクワガタのメスは、産卵後体力回復の為に大量のタンパク質を必要とします。

タンパク質補給のために、自分が産んだ卵から孵化した幼虫を食べることもあるほどなのです。

それくらいクワガタの体力にとって、タンパク質は重要になってきます。

高タンパクな昆虫ゼリーを与えることによって、それ以降元気になるクワガタもいるので是非試してみてください。

下の⬇どちらかなら、まず間違いはないです!

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バナナやりんご

応急的にはバナナやりんごなどの、果実を与えてみるのもいいです。

バナナやりんごは全体的な栄養価が高く、糖質もある方なのでクワガタが元気になる可能性があります。

クワガタが元気がないのは、体力的なものであるのがほとんどです。

なのでやはり高タンパクなエサの方がいいですが、果実もかなり食いつきが良いエサです。

プロテインゼリーやプロゼリーは、ホームセンター等では中々売られていることがありません。

購入はやはりネット通販になるので、すぐすぐには手に入らないのが辛いとこです。

その間だけでも果実をエサとして与えるのは、全然有りになります。

弱っている時に砂糖水はやめておきましょう。上白糖でつくられた砂糖水はただ甘いだけで、栄養分は全くありませんので。
カブトムシの飼育できゅうりはNG?そんなことはありません!詳しく解説しています⬇

 

腐葉土マットにいれてみる

エサの次は住み家です。

僕自身はクワガタ飼育には、針葉樹のおがくずマットを主流で使っています。

理由はダニやコバエなどの害虫対策になるからです。

幼虫飼育や産卵の為以外で、腐葉土マットを使うことはありません。

しかしクワガタやカブトムシは、本来広葉樹の樹液をエサにするので、広葉樹に集まってきます。

そしてクワガタは朽ち木で幼虫時代を過ごすこともあって、腐葉土マットの方が過ごしやすいとも言われています。

針葉樹マットはクワガタの体に良くない!という意見もありますが、そんなことはなく、ちゃんと長生きできますのでご心配なく。

ですので住み家のマットは、最初は腐葉土マットを使用してみてもいいかもしれません。

しかし腐葉土マットは、ダニやコバエが寄ってきやすいという大きなデメリットがあります。

使用前には、天日干しか冷凍処理をすることをおすすめします。

特に100均で売られているマットは、経験上高確率でダニがわきます。

クワガタ飼育に適しているひのきのおがくずマットです⬇かなり細かくなっておりふわふわしすぎず、クワガタが歩きやすいのがありがたいです⬇
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クワガタが弱ってしまった原因

では何故クワガタは弱ってしまうのか?

野外でのクワガタではなく、飼育しているクワガタでも、寿命と言われる時期よりずっと早くに元気がなくなることがあります。

もちろん、それぞれ生まれ持っての体力にも違いがあるはずです。

しかしそれ以外にも元気がなくなる原因があります。

  • 寿命が近い
  • エサが食べづらい
  • 多頭飼育
  • 野外採集
  • たまたま飛んできてしまった

以上、5点の元気がなくなる原因について解説します。

 

寿命が近い

こればっかりはどうしようもありません。

国産のクワガタは長生きできる種類が多いです。

  • オオクワガタ
  • ヒラタクワガタ
  • コクワガタ

この3種類は、長生きすることで知られています。

ノコギリクワガタやミヤマクワガタは、一度野外で活動を始めると3ヶ月〜4ヶ月くらいが寿命になります。

ただし全ての成虫が、そのくらい生きるわけでもありません。

思ったよりも早くに寿命がきてしまったり、もしくは突然死などもありえます。

これらは人の手ではどうすることもできません。

 

エサが食べづらい

飼育しているクワガタがエサを全部食べずに残していることがありませんか?

クワガタはその長いアゴ(ハサミ)が邪魔をして、ゼリーを全て食べられないことがあるのです。

クワガタは唇ヒゲを伸ばしてエサを食べます。

その際に昆虫ゼリーの下の方を食べようとすると、ハサミがカップにあたり、底のほうまで唇ヒゲが届かないのです。

しかし飼育者がそれに気づかず、まだエサを食べ終わっていないな、と勘違いしてしまうことも・・・

まだ残っているからと、新しいエサを与えるのを待つこともあるようです。

クワガタに与える昆虫ゼリーは、基本的には半分に切った状態で与えるほうがいいでしょう。

もしくはワイドカップで浅型の昆虫ゼリーを与えてみてください。

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多頭飼育

クワガタを複数飼育している際、同じケース内に入れておくとケンカをしてしまいます。

クワガタは好戦的な昆虫で、エサ場やメスをめぐって戦ってしまうのです。

ケンカと言っても、下手をすれば命を落とすほどの激しいものになります。

そして戦いに勝ったとしても、寿命を縮めてしまうほど体力を消耗してしまうのです。

勝っても負けても体力を消耗してしまうので、なるべくなら多頭飼育はしないに越したことはないでしょう。

 

野外採取

野外採集で取れたクワガタが、元々弱っているということではありません。

自分で幼虫から育てていれば、あとどのくらい生きるかなんとなく予想はできます。

しかし野外で採集した個体は、すでに羽化してどのくらい経過しているのかがわからないのです。

つかまえることが出来て喜んでいたら、翌日には亡くなっている・・・

というのもそれなりによくある話になります。

要するに、飼育しているわけではないので、長生きの対策もできていないし、何より寿命が近いかもしれないということです。

 

たまたま飛んできてしまった

家や街灯の灯りにつられて、ふら〜っと飛んでくるクワガタがいます。

しかし残念ならが住宅街に飛んできても、エサがあるはずもないのです。

公園などの街灯の下に朝方に行くと、よくクワガタが落ちていますが、公園にエサとなるクヌギの木は中々ありません。

ですので、エサにありつけず弱っていってしまうのです。

こういった場合は、運良く人に拾われて飼育してもらえるならむしろ運が良いクワガタになります。

なぜなら大抵は動物や鳥のエサとして捕食されてしまうのですから。

 

寿命以外で弱らせない為の対策

クワガタを弱らせない為にはどうすればいいのか?

もちろん寿命であるならば、どうすることもできません。

しかしそれ以外なら、人の手でなんとかできるものです。

  • マットの定期的な交換
  • エサを切らさない
  • とまり木を設置
  • 適度な飼育環境を確保

以上4点について解説します。

 

マットの定期的な交換

これはクワガタを飼育するうえで、基本的なことになります。

クワガタ飼育=マット管理

と言っても過言ではないほど、マットは大事な飼育アイテムです。

一番気をつけないといけないのが、マットの乾燥です。

カラカラの状態で過ごさせると、間違いなく弱ります。

クワガタはある程度は自分で湿気を作り出します。

おしっこや昆虫ゼリーがマットに染み込み、自然と湿気が多くなるのです。

なので飼育ケースの大きさや飼育ケースの種類によっては、霧吹きがほぼ必要ない場合もあります。

その場合はむしろ湿気の多さに注意が必要になってきます。

そしてマットは、それこそ飼育ケースの大きさや種類によりますが、1ヶ月に一回は交換をするようにしてください。

マットは清潔にしてこそ過ごしやすいのです。

 

エサを切らさない

これも基本的なことになりますが、エサは絶対に切らせてはいけません。

クワガタなどの昆虫は、一日エサを抜かれたくらいでは死ぬことはありません。

ですが、栄養を補給できないですし体に悪いのは間違いないです。

そしてその一日がその後どのようなことに影響するのかは、誰にもわかりません。

人も一日食べ物を抜かれたら辛いものです。

それと同じことなので、クワガタのエサは切らさないように注意してください。

 

とまり木を設置

クワガタは強力なツメをもっていますが、それもとまり木があったればこそです。

つかまるものがなければ、いかに強力なツメでも役に立ちません。

そしてつかまるものがなければ、クワガタはひっくり返りやすいのです。

背中側に重心があるので、必然的なこのなのですが、ひっくり返ったクワガタは中々自分で起き上がることができません。

ですので、足をジタバタと動かし続けてなんとか起き上がろうとします。

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そして起き上がることができなければ、いつの間にかじっとする状態になります。

体力温存の為に無理に暴れるのをやめるのです。

それくらいクワガタにとっては大きな問題で、体力の消耗は寿命を縮めることになります。

ですのでとまり木が絶対に必要なのです。

とまり木があればひっくり返るのを防ぐことができますし、ひっくり返ってもつかむものがあれば、簡単に起きあがれるのです。

クワガタがひっくり返る危険性については、こちらで詳しく解説しています⬇とまり木はホントに大切です⬇

 

適切な飼育環境の確保

適切な飼育環境とは、ここでは飼育温度のことを言います。

マットや湿気も環境の一部なのですが、上記で解説していますので、ここでは飼育温度のことのみ解説します。

僕はオオクワガタを飼育していますが、室温は大体25度くらいにしてます。

ノコギリクワガタのこのくらいで大丈夫です。

あくまでも夏場での温度になり、20度から25度くらいと思ってもらって大丈夫だと思います。

冬から春にかけて越冬したクワガタは目を覚ましますが、その時に温度が20度を下回っても問題ありません。

寒ければクワガタはまだでてきませんし、そこまで過度に気にする必要はないです。

ただ気をつけないといけないのが・・・夏場です。

30度を上回る環境においておくと、環境変化に強いと言われるオオクワガタでも弱ってしまう可能性があります。

夏場は犬や猫を室内で飼育しているのと同じように、エアコン等で温度管理が必要になってきます。

 

僕が弱ったクワガタを元気にした体験談

僕は以前、知り合いの家に飛んできたノコギリクワガタのメスを、譲り受けたことがあります。

すでに9月に入っており、この時期に飛んできたクワガタは、すでに弱っている可能性が高かったです。

カブトムシもそうですが、越冬できない種類のクワガタは、大体9〜10月には寿命で死んでしまう傾向にあります。

案の定譲り受けた時には、すでに動きが悪かったです。

符節はまだついていたので、なんとか延命してみようと試みました。

とにかく高タンパクなエサを与え続けました。

与えたのはこちらです⬇

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やはりプロテインゼリーは効果抜群でした!

なんとそのノコギリクワガタのメスは、そのまま越冬し5月頭まで生きてくれました。

その間、3月には前足の符節が取れてしまいましたし、動きも活発ではなかったですが、頑張って生きてくれました。

人にとってもクワガタにとっても、食べ物は大事なのだと痛感した出来事でした。

 

クワガタに長く生きてもらおう!

今回の記事では、弱ったクワガタを元気にする方法や弱る原因、弱らせない対策方法を解説しました。

最近の飼育技術の進歩は目覚ましく、クワガタをペットとして飼育する人が増えてきている影響だと思います。

マットやエサ、飼育ケースに至るまで、相当進歩しています。

それもこれも大型のカブトムシやクワガタを育てたいのと、なるべく長生きしてもらいたいという人の願いなのでしょう。

適切な飼育環境で適切なエサを与えて、可能な限り長生きしてもらいましょう!!!

それでは最後まで読んでもらい、感謝です!

他にもクワガタやカブトムシの記事を多数書いていますので、そちらも読んでみてください。

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