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セミが鳴く時間帯について、こんな悩みはありませんか?
- ・「朝から夜まで鳴いているの?それとも決まった時間だけ鳴くの?」
- ・「種類によって鳴く時間帯が違うって本当?」
- ・「なぜ夕方になると急に鳴き声が止まるのかわからない」
結論を先にお伝えすると、セミが鳴く時間帯は種類・気温・湿度によって決まっており、種類ごとに得意な時間帯があるため、聞こえてくる鳴き声の時間帯で種類をある程度特定することができます。
この記事を読めば、セミが鳴く時間帯とその理由がすべてわかり、夏の何気ない風景をより深く楽しめる自然観察の知識が手に入ります。
セミはなぜ特定の時間帯に鳴くのか?基本的な理由

鳴く目的はオスがメスを呼ぶため
セミが鳴くのはオスだけで、その目的はメスへの求愛です。
オスは腹部にある発音器を振動させて鳴き声を出し、メスを引き寄せるために精一杯の声を響かせます。
鳴き声が大きければ大きいほどメスに気づかれやすく、より多くの求愛機会を得られるため、オスは体力の続く限り鳴き続けます。
短い成虫期間のうちに確実に子孫を残すため、効率よくメスを引き寄せられる時間帯に集中して鳴くという行動が自然と身についています。
セミの成虫の短い一生についてさらに詳しく知りたい方は
セミの成虫の寿命は本当に短いのか?|最新調査からわかった生存日数の真実
もあわせてご覧ください。
気温が鳴く時間帯を決める最大の要因
セミが鳴く時間帯を決める最も大きな要因は気温です。
セミは変温動物であるため、体温が周囲の気温に左右されて活動量が変化します。
多くのセミは25〜33度の気温帯で最も活発に鳴き、気温がこの範囲を下回ると活動が鈍くなります。
気温が35度を超えるような猛暑日にも鳴き声が減ることがあり、「暑ければ鳴く」というイメージは必ずしも正確ではありません。
気温と湿度の変化がセミの活動に与える影響については
セミがいない夏の理由を解説します|暑さや羽化環境の異変が影響中
でも詳しく解説しています。
湿度と光量も鳴き声に影響する
気温以外にも湿度と光量がセミの鳴く時間帯に影響します。
湿度が高い蒸し暑い日はセミが活発に鳴く傾向があり、逆に乾燥した日は鳴き声が少なくなることがあります。
光量については日の出とともに鳴き始める種類や、日が暮れてから鳴き始める種類があり、それぞれの種類が得意とする光の環境があります。
夕立の後に急にセミの声が静かになるのは、気温の低下と湿度の急変が重なって活動が鈍くなるためです。
自然環境の微妙な変化に敏感に反応するセミの生態を知ることで、天気や気温を肌で感じながら自然観察を楽しめるようになります。
種類別・セミが鳴く時間帯の違い

クマゼミは午前中が最も活発
日本最大のセミであるクマゼミは午前中に集中して鳴く種類として知られています。
早朝6時頃から鳴き始め、午前中に最も活発に「シャアシャアシャア」という大きな声を響かせます。
昼を過ぎると急に鳴き声が少なくなる傾向があり、午後は比較的静かになることが多いです。
クマゼミが午前中に鳴く理由は、気温がまだ適温範囲内にある午前中が活動しやすいためと考えられています。
「朝から大音量のシャアシャア」が聞こえてきたらクマゼミが元気に活動しているサインで、時間帯と鳴き声を組み合わせることで確実に種類を特定できます。
アブラゼミは昼から夕方にかけて最も活発
日本で最もよく見かけるアブラゼミは昼から夕方にかけて最も活発に鳴く種類です。
気温が上がりきった昼頃から鳴き声が増し、夕方4〜5時頃まで「ジージージー」という連続音を響かせます。
夏の昼間に最も大きく聞こえる鳴き声の主役はアブラゼミであることが多く、夏の暑さを一層引き立てる存在です。
日が傾き気温が下がり始める夕方以降は徐々に鳴き声が少なくなり、夜には鳴かなくなります。
昼間の暑い時間帯に最も元気に鳴くアブラゼミは、夏の真っ盛りを象徴するセミと言えるでしょう。
ヒグラシは夕暮れと早朝だけに鳴く
ヒグラシは他のセミとは全く異なる時間帯に鳴く種類で、夕暮れ時と早朝に集中して鳴きます。
夕方4〜6時頃と早朝4〜6時頃に「カナカナカナ」という哀愁漂う声を響かせ、日中の暑い時間帯にはほとんど鳴きません。
ヒグラシが夕暮れと早朝に鳴く理由は、この時間帯の気温と光量がヒグラシにとって最も活動しやすい環境であるためです。
夕方に急に「カナカナ」が聞こえてきたらヒグラシが鳴き始めたサインで、夕暮れの訪れを知らせる自然の時計として古くから日本人に親しまれてきました。
ヒグラシの声が聞こえたら一日の暑さが和らいできたことを体感できますよ。
時間帯ごとに聞こえるセミの変化
朝6時〜9時は「夏の始まり」を告げる時間帯
夏の早朝6〜9時頃はクマゼミとヒグラシが活発に鳴く時間帯です。
夜明けとともにヒグラシの「カナカナ」が聞こえ始め、気温が上がるにつれてクマゼミの「シャアシャア」が加わっていきます。
この時間帯は一日の中で最も多様なセミの声が重なる時間で、自然観察としては非常に楽しい時間帯です。
ニイニイゼミが生息している地域では、早朝から「チィーーー」という細い声も聞こえることがあります。
早起きして耳を傾けるだけで、夏の豊かな自然の音楽を無料で楽しめる贅沢な時間です。
昼10時〜15時は「夏の主役」が鳴く時間帯
気温が最も高くなる昼10時〜15時頃はアブラゼミとミンミンゼミが最も活発に鳴く時間帯です。
「ジージージー」と「ミーンミンミン」が混ざり合う夏の昼間の鳴き声は、多くの日本人が夏の原風景として記憶している音です。
クマゼミは午前中に鳴き終えることが多く、この時間帯は主にアブラゼミとミンミンゼミが主役になります。
猛暑日の場合は気温が35度を超えると鳴き声が一時的に減ることがありますが、適温の範囲内であれば昼間が最もにぎやかな時間帯です。
セミの鳴き声が急に静かになる瞬間は気温の急上昇や天候変化のサインであることが多く、天気予報代わりに活用できることもあります。
夕方16時〜19時は「夏の終わり」を感じる時間帯
気温が下がり始める夕方16〜19時頃はヒグラシが再び鳴き始め、夏の日暮れを告げる時間帯です。
「カナカナカナ」という哀愁ある鳴き声は夕暮れの情景と相まって、夏の終わりを予感させる独特の雰囲気を醸し出します。
この時間帯はアブラゼミの鳴き声が徐々に少なくなり、ヒグラシにバトンタッチするように自然の音が切り替わっていきます。
セミの羽化観察に訪れる方にとっても夕方は重要な時間帯で、幼虫が地上に出てきて木を登り始める観察のゴールデンタイムでもあります。
セミの羽化が始まる時間帯と観察のコツについては
セミの羽化時期はいつから始まるのか|自宅でもできる観察方法と注意点を解説
で詳しく解説しています。
気温・天気によって鳴き声が変わる理由
曇りや雨の日に鳴き声が減る理由
晴れた日と比べて曇りや雨の日はセミの鳴き声が明らかに少なくなります。
その理由は気温と光量の低下にあります。
曇りの日は気温が上がりにくく、セミの体温が十分に上がらないため活動が鈍くなります。
また光量の低下もセミの活動に影響し、特に日光に敏感な種類は曇天時に鳴き声が著しく減ります。
雨が降っている間はほぼ鳴かなくなり、雨上がりに気温が回復するとともに一斉に鳴き始めるという現象が見られることがあります。
猛暑日に鳴き声が減ることがある理由
「暑い日ほどセミがうるさい」というイメージがありますが、実際には35度を超える猛暑日には鳴き声が減ることがあります。
セミの活動適温は25〜33度程度であり、これを大きく超えると熱中症に近い状態になり活動が鈍くなります。
特に日中の地面近くの気温が極端に高くなると、セミが木の高いところや日陰に逃げて鳴かなくなる場合があります。
近年の異常気象による猛暑がセミの活動に与える影響については
セミが鳴いてない理由を徹底解説|異常気象と土壌環境の変化が影響
で詳しく解説しています。
「セミが急に静かになった」という体験は、猛暑のサインでもあることを覚えておくと日常生活でも役立ちます。
夜にセミが鳴かない理由
ほとんどのセミは夜には鳴きません。
夜になると気温が下がり、セミの体温も下がって活動が止まるためです。
また夜間はメスが視覚的に活動しにくいため、鳴いても求愛効果が低くなるという理由もあります。
例外としてアブラゼミが街灯の明かりに反応して夜に鳴くことがまれにありますが、基本的に夜のセミは静かです。
夜に聞こえるのは羽化のために地上に出てきた幼虫の動く音であることが多く、夜の公園ではセミの鳴き声ではなく羽化の観察が楽しめます。
セミの鳴き声が聞こえない・減った時の理由
例年より鳴き始めが遅い時の理由
「今年はセミの鳴き始めが遅い」と感じる年があります。
その原因として最も多いのが梅雨明けの遅れや気温の低い夏です。
セミの幼虫が地上に出るきっかけは地温と気温の上昇であるため、夏の訪れが遅れると羽化も遅れます。
また梅雨の降雨量が少ない年は地中が乾燥し、幼虫の地上への出現が遅れることもあります。
鳴き始めが遅くても夏の後半に一気に鳴き声が増えることもあるため、焦らず自然のタイミングを待つことが大切です。
急に鳴き声が聞こえなくなった時の理由
鳴いていたセミが急に静かになる現象にはいくつかの理由があります。
最も多い理由は気温の急低下で、夕立や冷たい風が吹くと一気に鳴き声が止まります。
また天敵(カラスやトンビなど)が近づいたときに危険を察知して鳴き止むことも知られています。
一匹のセミが鳴き止むと周囲のセミも連鎖的に鳴き止む「鳴き止みの連鎖」という現象も観察されており、集団行動の一つとして興味深い生態です。
急にセミが静かになったら天候や気温の変化のサインかもしれないため、空を見上げてみると新たな発見があるかもしれません。
夏の終わりに鳴き声が変わっていく理由
8月下旬になると夏の鳴き声の主役が徐々に入れ替わっていきます。
アブラゼミやクマゼミの声が少なくなり、代わりにツクツクボウシとヒグラシの声が目立つようになります。
これは気温が少しずつ下がるとともに、それぞれの種類の活動ピーク時期が異なるためです。
「ツクツクボーシ」という声が聞こえてきたら夏も後半に差し掛かっているサインで、セミの鳴き声で季節の移ろいを感じることができます。
セミの成長過程と季節の関係についてさらに詳しく知りたい方は
セミの成長過程とさなぎの謎を解説|幼虫時代や羽化のタイミングを詳しく説明
もあわせてご覧ください。
セミが鳴く時間帯は種類・気温・湿度・光量によって決まっており、クマゼミは午前中・アブラゼミは昼から夕方・ヒグラシは夕暮れと早朝というように種類ごとに得意な時間帯があります。
鳴く時間帯と鳴き声のパターンを組み合わせることで、姿が見えなくても種類を特定できるようになり、夏の自然観察がより楽しくなります。
セミの鳴き声に耳を傾けながら時間帯と気温の変化を感じてみると、身近な夏の風景が全く違って見えてきますよ。

