夏の間そのかっこいい姿で、子供のみならず大人まで魅了してくれるカブトムシ。
そんなカブトムシの足がとれていることがありませんか?
カブトムシは時として、足が根本からとれていたり、符節と呼ばれる足先部分がとれていたりします。
今回の記事では、
- カブトムシの足は何故とれる?
- カブトムシは足がとれるとどうなる?
- 僕が実施した足がとれた時の対処方法
について解説します。
「僕が実施した足がとれた時の対処方法」では、僕が飼育しているカブトムシの足が取れた時の話をします。
過剰すぎるくらいの対処方法かもしれませんが、全てはカブトムシになるべく長く生きてもらう為です。
是非今後のカブトムシ飼育の参考にしてください!
カブトムシの足は何故とれる?
そもそも何故カブトムシの足はとれてしまうのか?
大きく分けて原因は4つです。
- 寿命が近い
- メスに切られる
- ケンカでとれる
- 飼育者の不注意
一つ一つ詳しく解説します。
寿命が近い
カブトムシは死期が近くなると、符節と呼ばれる足先の細い部分がとれやすくなります。
全ての成虫が必ずとれるわけではありませんが、経験上、半数は符節がとれてしまうでしょう。
これは単純に体力がなくなってくるからです。
人が歳を重ねるごとに関節が痛くなったり、骨が折れやすくなったりするのと同じことです。
カブトムシの足は、根本から生えてきている部分とその先の細い部分とに分かれますが、そのつなぎ目がもろくなるのです。
元気なうちはある程度の衝撃でもとれないのですが、死ぬ間際には大分体が弱っているのでしょう、符節が簡単にとれてしまいます。
ツメをなにかに引っ掛けたりすることがなければ、あるいはとれることはないかもしれません。
しかし残念ならがら、経験上それなりの数の符節がとれるカブトムシを見てきました。
寿命が近いせいでの、足の衰えはどうしようもないのが実情です。
メスに切られる
これは交尾をしようとしている時に、よく見られる光景です。
カブトムシはかなり性欲旺盛で、メスと同じケースに入れておくと、高確率で交尾をします。
そして一回交尾が終わり一旦離れても、またオスがメスに覆いかぶさってしまうことも多々あるのです。
その時にもう一度受け入れるメスもいますが、大体のメスが2回目は拒否率が高いです。
それでも諦めないオスに対して、メスが怒り攻撃をすることがあります。
その際にメスにかじられることがあるのです。
実際にかじる場面をみたわけではありませんが、それまで普通にあった符節が、メスを怒らせた後になくっていました・・・
すなわちそういうことなのでしょう。
ケンカでとれる
オス同士のケンカでも足がとれることがあります。
カブトムシのケンカは、角で行います。
角で持ち上げるのが基本なので、足がとれることがある?と思うでしょう。
しかし足を止まり木に引っ掛けており、そのまま持ち上げられて落とされたらどうでしょう。
ツメは何かをつかんでおり中々外れませんが、衝撃は加わります。
落とされた勢いはあるのに対して、ひっかけていたツメが外れないので、勢いで符節がとれてしまうということなのです。
飼育者の不注意
カブトムシを飼育しているケースのフタに、カブトムシが足を挟まれて切れてしまうという事例もあります。
これは飼育者の完全な不注意なのですが、カブトムシのエサを入れたりマットを入れ替える際に起こり得ることです。
フタを開けるとカブトムシがケース外に出ようとすることがあります。
その際にケースのフチに足を引っ掛けて出ようとするのです。
それに気づかずフタをしてしまうと・・・当然足が挟まります。
そして符節が切れてしまうのです。
フタを開け閉めする際は、充分注意をするようにしてください。
もう一つですが、網状にスキマが開いているタイプのフタにも注意が必要です。
ホームセンターや100均で売られているタイプは、フタが網状になっているケースが多いです。
そこにカブトムシが足を引っかけることがよくあります。
それを見かけた飼育者の子供が、フタに張り付いたカブトムシを取ろうとし、揺らすなどの行為をしてしまう恐れがあります。
そのような雑なことをすると、ツメが引っかかっている状態で振り落とされるのですから、符節がとれてしまうのです。
ただでさえ、カブトムシのツメはその細さの割には強力なグリップ力になります。
無理にフタから取ろうとはしないようにしてください。
カブトムシは足がとれるとどうなる?
ではカブトムシは、足が取れてしまうとどうなるのか?
生きるうえで必要なはずなのですから、不具合必ずあるはずです。
- ひっくり返りやすくなる
- エサを食べづらくなる
足が取れることによる、代表的な不具合のこの2点について解説します。
ひっくり返りやすくなる
カブトムシの体の重心は、背中側にあります。
ですので、必然的に背中側にひっくり返りやすい体質と言えるのです。
背中側に重心があるということは、木を登っている時に後ろに引っ張られるようなものです。
では普段から常にひっくり返っているかと言えば、そうでもありません。
カブトムシのひっくり返りを防いでいるのが、強力なツメになります。
符節の更に先端についているツメで、しっかりと木をつかんでいるので、普段はひっくり返ることが少ないのです。
ではそのツメがついている符節がとれてしまったら・・・
つかむツメがなくなるので、必然的にひっくり返りやすくなってしまうということになってしまうのです。
エサを食べづらくなる
これはエサを置く場所に大きく左右されます。
カブトムシ用にエサ皿を使っているのであれば、あるいは食べづらくなっている可能性があります。
カブトムシは足がとれてしまうと、ツメもなくなると言うことです。
ツメがなくなると、何かをつかむことができなくなってしまうということになります。
エサ皿を使っていると、その高さにもよりますが、カブトムシが登らないといけません。
ツメのない状態だとそれが相当困難なのです。
エサにありつくために、必死にエサ皿をのぼらないと行けないのは、相当体力を消耗させます。
カブトムシとっては苦行と言ってもいいかもしれません・・・
僕が実施した足がとれた時の対処法
カブトムシの足が取れてしまっているのを、発見してしまったらどうすれば良いのか?
とれてしまった状況に関係なく、ツメがなくなるということはカブトムシにとっては一大事です。
- 枯れ葉を多めにおく
- マットはおがくずタイプにする
- エサを低い位置におく
僕自身が必要と思う、上記2点について解説します。
枯れ葉を多めにおく
カブトムシのツメは、ひっくり返りを防ぐという大切な役目をもっています。
それはツメでとまり木をつかむことが可能だからです。
しかしツメがなくなってしまっては、とまり木をつかむことができません。
それでもひっくり返るのを防がねばならないです。
その為に必要になってくるのが、落ち葉です。
通常のとまり木は高さもあり、ツメを引っかけることができない状態では、乗り越えるのも困難になります。
それが落ち葉であれば、低い位置にありますし残った足のツメでも、割りかし簡単につかんで移動することができるでしょう。
要するに高さが低く、下に潜るのも簡単にできるのが、符節がとれた状態だと体力の消耗を防げるのです。
足が取れた時のとまり木代わりとして、落ち葉は最適なアイテムと言えます。
マットはおがくずタイプにする
これは土のタイプのマットが不適切というわけではありません。
あくまでも僕自身の主観になります。
カブトムシは、マットに潜る為に土をかき分ける必要があります。
足が取れるということは、そのかき分け能力がなくなる、もしくは低下するということです。
土のタイプのマットは、かき分けにそれなりに力がいります。
しかしおがくずマットであれば、符節がとれた足でも簡単にかき分けることができます。
簡単にかき分けられるので、マットに潜ることが困難ではなくなるのです。
カブトムシの体力の消耗をさえる為にも、足がとれたあとはおがくずマットを使用することをおすすめします。
エサを低い位置におく
これも落ち葉を推奨するのと、理由は同じになります。
カブトムシに余計な体力を使わせない為の対策です。
エサ皿をカブトムシ飼育で使用するのは、とても良いことになります。
しかしツメがない状態では、エサ皿を登るのも困難で体力の消耗につながるのです。
ですので、エサ皿をしようするのであれば、足がとれているのを発見した時点で、高さの低いエサ更にしましょう。
もしくはマットにじか置きでもいいくらいです。
高さのあるエサ皿は足がとれた状態では、体力を消耗させますのでなるべくなら避けた方が良いでしょう。
カブトムシの体力の消耗に気をつけよう!
今回の記事では、カブトムシの足がとれる原因や、足がとれた時の不具合、その対策について解説してきました。
僕はカブトムシの飼育をするにあたって、カブトムシの体力の消耗には相当気を使っています。
カブトムシは元々体力が少なく短命な昆虫です。
寿命もほぼ一夏で終わりになります。
ですので、なるべく長生きしてもらう為にも、無駄な体力を使わせないようにしています。
足がとれた時に僕が実施している飼育方法は、他の人から見れば過剰するぎる反応かもしれません。
しかし僕の飼育しているカブトムシの中には、11月まで生きてくれる個体もいます。
それだけ長生きの飼育方法には自信をもっています。
カブトムシは短命な生き物ですが、犬や猫と同じように大切はペットと考えれば、可能な限り長生きしてもらいたいです。
それでは最後まで読んでもらい、感謝します。
他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を、多数書いていますので是非そちらも読んでみてください。
きっと長生きしてくれる成虫が育つはずです!
おすすめのとまり木です⬇