カブトムシを飼育していると、カブトムシがマットにもぐったまま姿を表さない事があります。
そんな時、もしかして寿命?死んでしまった?
と心配になってきます。
安心して下さい!
結論から言うと、決して死んでしまったわけではありません。
今回の記事では、
- カブトムシが出てこない理由6選
- カブトムシのメスが姿を見せないのは産卵の為
- 僕自身のカブトムシが出てこなかった体験談
について書いています。
カブトムシの飼育歴7年以上の僕自身の経験から、マットから出てこない原因を体験談も交えて解説していきます!
この記事を読み終える頃には、より安心してカブトムシの飼育をする事ができるようになってうるでしょう!
是非最後まで読んでみてください!
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カブトムシがでてこない理由6選
カブトムシがマットにもぐったまま出てこない理由は、大きく分けて6つあります。
- 休憩と体力回復
- 乾燥を防ぐ
- 天敵や刺激を恐れる
- エサが不要の状態
- 老化や体調不良
- 後食前
昆虫は意思表示で人に伝える事が困難なので、上記の6つの原因の中で、はっきりと特定する事は難しいです。
原因を一つ一つ潰していくしかない事を覚えておいてください。
休憩と体力回復
カブトムシは夜行性の昆虫です。
昼間は基本的には寝ている状態になります。
潜る行動は完全に自然なものであり、休息を取って体力を回復している状態です。
最近の研究でカブトムシは夜行性ではないのでは?
とも言われ始めましたが、やはり夜のほうが活発に動くことに間違いはありません。
昼間にあまり姿を現さない事が、自然な事だと言えるのです。
対処法
特にする事はありません。
夜にケースを覗いてみれば、カブトムシがエサを食べているのが見られる可能性が高いです。
乾燥を防ぐ
カブトムシの体は乾燥に弱い性質を持っています。
自然界では湿った場所を好むため、乾燥した環境では土の中に潜って水分を保とうとします。
特に飼育環境で土が乾燥している場合、潜る行動は生理的な対応と考えられます。
土が湿っていると、カブトムシは水分補給や体温調節を容易に行います。
乾燥はカブトムシには天敵です。
絶対にマットを乾燥させないように注意しましょう!
対処法
霧吹きで水分補給をしましょう。
ただし、湿気がありすぎるのもよくありません。
どのような飼育ケースを使用しているのかにもよりますが、表面が乾燥してきたら適度に霧吹きをしてあげましょう!
天敵や刺激を恐れる
自然界では、カブトムシは鳥や大型の昆虫(スズメバチ等)などの天敵から身を守る必要があります。
土の中は外敵から隠れるための安全な場所です。
飼育環境でも、人の手や飼育ケースの振動がストレスになります。
ストレスや危険を感じた際、カブトムシは本能的に「隠れる」行動をとります。
この場合、隠れる行動は防衛反応の一つと考えられるのです。
カブトムシを飼育していると、どうしても触りたくなる事も多くなります。
過度に触れたりしないように注意が必要です。
対処法
飼育下では外敵は人だけです。
過度に触ると恐怖やストレスを与えてしまいます。
触り過ぎには注意してください。
エサが不要な状態
カブトムシは一度の食事で長時間活動できるエネルギーを得られるため、頻繁にエサを食べる必要はありません。
また、エサが充分であれば活動を控えて潜んでいることがあります。
エサがない状態であれば、無理に動かなくなるのです。
エサが近くに常にあるのであれば、毎晩のように食べに現れますが、実際には毎日食べさせなくても充分長生きしてくれます。
カブトムシやクワガタのエサは、3日に1回与えた方が長生きする説もあります。
エサが常に置かれていない状態なら、エネルギーを消費しないように、土の中で待機しているのです。
動くとどうしても体力を奪われますからね。
対処法
特にする事はありません。
エサを毎日与えれば、毎日姿を見れるでしょう!
3日に1回の説はありますが、毎日与えても長生きしてくれます!
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老化や体調不良
カブトムシの成虫の寿命は1~2か月程度で、その時期が近づくと活動が鈍くなります。
触った時にジタバタとし、すぐに土の中に逃げていたカブトムシが、持ち上げても全く抵抗しなくなるのです。
他にもそれまではすぐに食べ終わっていた昆虫ゼリーを、大分残すようになってしまいます。
また、病気やストレスが原因で土にもぐったまま動かなくなる場合もありえるのです。
過度に触ったりすると、ストレスを与えてしまい弱ってしまう原因になります。
対処法
基本的にカブトムシは寿命がとても短い昆虫です。
高タンパクな昆虫ゼリーを与えて、過渡に触れない。
飼育ケースに衝撃を与えない。
30度を超えるような、高温下では飼育をしない(温度管理大事)。
後食前
「後食」とは、羽化した後にエサを食べ始める事を言います。
カブトムシやクワガタは、羽化したての頃はすぐにはエサを食べません。
どのくらいで食べ始めるかは、その個体によって様々です。
長ければエサを食べ始めるのに、一ヶ月以上もかかる個体もいます。
後食を始める前は、ずっとマットの中で身を潜めていて、表面にでてくる事はありません。
マット表面に出てくる時は、エサを食べ始める時です。
対処法
羽化したのが見えたのなら、昆虫ゼリーをマットの表面に置いておきましょう。
エサを食べれるようになったら、自然とマット表面に上がってきてエサを食べ始めます。
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カブトムシのメスが姿を見せない理由は産卵の為
メスがマットから出てこない理由は、上記の6つも当然ありえるのですが他にもあります。
それは産卵の為です!
カブトムシのメスは産卵のために土に潜ります。
適切な土がない場合、ずっと潜り続けたり、逆に不安定な環境にストレスを感じることがあります。
産卵のために安全な場所を見つけたら、実際に卵を産むためにマットにもぐったままになる事が多くなるのです。
メスが中々姿を現さなくなったら、無事に産卵をしている可能性が高いですので、掘り起こしたりしないようにしましょう。
メスを産卵させる場合は、できるだけ産卵用のマットに移してあげてください。
マットの深さは深ければ深いほど良いですが、最低でも10センチ〜15センチ程度は確保しましょう。
基本的にカブトムシのメスは針葉樹マットであっても卵を産みます。
ですが、産卵用の腐葉土や飼育土の方が、間違いなくより多くの卵を産んでくれるのでおすすめです。
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対処法
産卵をしているメスは、体力をかなり消耗します。
その為、必ずエサを食べにマット表面に上がってくるはずです。
昼間よりは夜間のほうが、エサを食べる確率は高いでしょう。
どうしても姿を見たいのであれば、やはり夜間に観察してみれば、きっと見れる確率はかなり高いでしょう!
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僕自身のカブトムシが出てこなかった体験談
僕自身、カブトムシが長期間マットの中にもぐったまま・・・という事は経験上、たくさんあります。
特に羽化したての頃は、後食を始めるまで全く表に出てきませんので、最低でも1週間はもぐったままでした。
成虫のカブトムシの飼育で、針葉樹マットを愛用していますが、マット量をあまり深くならないようにしています。
そのおかげでもぐったままのカブトムシも、どこにいるのかはすぐにわかる状態でした。
長年の飼育経験上、もぐったまま寿命を迎えてしまう・・・というのはあまりありません。
死ぬ時は表に出た状態の場合が圧倒的に多かったです。
ですので、長期間姿が見えなくても何も気にしませんでした。
昆虫ゼリーを入れておけば、量が必ず減っていますので、生存確認は簡単にできるので放っておくのが一番です!
姿が見えなくても慌てない!
今回の記事では、カブトムシがマットにもぐったまま姿を見せなくなる原因について解説しました。
様々な原因がありますが、基本的にどれが正解というのは中々わかりません。
昆虫の意志が人間に正確に伝わる事はないからです。
カブトムシやクワガタの飼育歴がどれだけ長かろうと、経験上からの予想しかたてられないのです。
ですがカブトムシが土にもぐったままの理由は、多くの場合「自然な行動」です。
そして環境や状態を確認することで、カブトムシが快適に過ごせるよう工夫することが重要です。
最適な飼育環境を準備した上で、静かに観察することを心がけましょう!
それでは最後まで読んでみてくださり感謝です!
他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いていますので、そちらも読んでみてください!