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- 「庭で見つけたカマキリのような卵が何の種類かわからない」
- 「オオカマキリとコカマキリの卵鞘の形の違いは?」
- 「ハラビロカマキリの卵はどこに産み付けるの?」
秋から冬にかけて草の茎・木の枝・外壁などで見かけるカマキリの卵鞘は種類によって形・大きさ・産み付ける場所が大きく異なります。
日本に生息する主なカマキリの卵鞘はオオカマキリ(大型・横長・低い場所)・ハラビロカマキリ(丸みがある・木の枝の高い場所)・コカマキリ(小型・縦長・地面に近い場所)で、形と産卵場所を組み合わせることで種類を見分けられます。
この記事では日本の主なカマキリの卵鞘の種類・形の見分け方・産卵場所の違い・見つけたときの対処法まで詳しく解説します。
日本のカマキリの卵鞘(種類別)
①オオカマキリの卵鞘
オオカマキリは日本最大のカマキリで、卵鞘も日本産の中で最大級です。
大きさは幅3〜5cm・高さ2〜4cm程度で横に広がった楕円形・俵型が特徴です。
色は薄い茶色〜クリーム色で、表面はなめらかです。
産卵場所は草の茎・低木の枝・フェンス・外壁など地面から50cm〜2m程度の高さが多く、安定した場所を好みます。
1つの卵鞘に100〜300個程度の卵が入っており、翌年4〜5月頃に孵化します。
オオカマキリの卵鞘は3種類の中で最も大きく・横長で・表面がなめらかという特徴があります。見つけたカマキリの卵鞘がこぶし大程度のサイズであればほぼオオカマキリと判断できます。庭や公園の草むらで最もよく見かける種類です。
②チョウセンカマキリの卵鞘
チョウセンカマキリはオオカマキリと見た目が非常に似た大型種で、関東以西に多く分布しています。
卵鞘もオオカマキリと非常によく似ており、素人が外見だけで見分けるのは難しいほど似ています。
やや縦長でオオカマキリより細身という傾向がありますが、個体差もあって確実な判断は困難です。
産卵場所もオオカマキリと重なっていることが多く、同じ草むらで両種の卵鞘が混在していることもあります。
チョウセンカマキリの卵鞘はオオカマキリより縦に長く・幅が狭い傾向があります。どちらかわからない場合は「大型カマキリ(オオカマキリ or チョウセンカマキリ)の卵鞘」と判断するのが現実的で、成虫の羽の色(オオカマキリは後翅が暗紫褐色)で種類を確認するのが確実です。
③ハラビロカマキリの卵鞘
ハラビロカマキリは腹部が幅広い中型のカマキリで、樹上性が強いのが最大の特徴です。
卵鞘は幅2〜3cm・高さ2〜3cm程度で、丸みを帯びた形が特徴です。
表面には縦方向の細かい筋模様があり、色は薄い茶色〜クリーム色です。
産卵場所は木の枝・幹が多く、地面から2〜5m程度の高い場所に産み付けることが多いため、低い場所では見つかりにくい種類です。
1つの卵鞘に50〜200個程度の卵が入っています。
ハラビロカマキリの卵鞘は「木の枝・高い場所にある・丸みがある・表面に縦筋がある」という4点が見分けのポイントです。草の茎や低い場所ではなく木の上を見上げて探すと見つかります。
④コカマキリの卵鞘
コカマキリは日本でよく見られる小型のカマキリで、前脚の内側に白と黒の斑紋があることが成虫の特徴です。
卵鞘は幅1〜2cm・高さ1.5〜3cm程度と小型で、縦長の形が特徴です。
表面には細かい波状のテクスチャがあり、色は茶色〜濃い茶色で他の種類より暗い色をしていることが多いです。
産卵場所は草の茎・石の表面・コンクリートの壁・地面に近い木の幹など地面に近い低い場所が多いです。
1つの卵鞘に50〜100個程度の卵が入っています。
コカマキリの卵鞘は「小さい・縦長・低い場所にある・やや暗い茶色」が見分けのポイントです。オオカマキリの卵鞘の半分以下のサイズなので並べると一目瞭然で、地面に近い位置を探すと見つかりやすいです。
⑤外来種ムネアカハラビロカマキリの卵鞘
近年日本で急速に増えている外来種のムネアカハラビロカマキリは在来種の生態系に影響を与えることが問題になっています。
卵鞘の形はハラビロカマキリと非常によく似ており、卵鞘だけでの判別は困難です。
成虫の胸部(前胸背板)が鮮やかな赤〜橙色という特徴から種類を判断するのが確実な方法です。
ムネアカハラビロカマキリは在来種のハラビロカマキリと交雑・競合する可能性がある外来種として注意が必要です。木の上で見つけたカマキリの成虫の胸が赤ければ外来種と疑ってください。在来種保護の観点から見分けることが重要になっています。
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カマキリの卵鞘の見分け方まとめ
形・大きさ・場所で総合判断する
カマキリの卵鞘の種類を見分けるには「大きさ」「形」「産卵場所の高さ」の3点を組み合わせて判断することが最も確実です。
大きくて横長→オオカマキリ、大きくて縦長→チョウセンカマキリ、丸みがあって木の上の高い場所→ハラビロカマキリ、小さくて縦長で低い場所→コカマキリという流れで判断できます。
卵鞘だけで100%の同定が難しい場合は、その周辺で成虫のカマキリを見かけたことがあるかどうかを参考にすると種類を絞りやすくなります。成虫と卵鞘をセットで観察することが種類同定の最も確実な方法です。
カマキリの卵鞘を見つけたときの対処法
そのまま置いておくのが基本
野外で見つけたカマキリの卵鞘は基本的にそのままにしておくことをおすすめします。
カマキリは農業害虫・庭の害虫を捕食する益虫で、孵化した幼虫がアブラムシ・コオロギ・バッタなど様々な害虫を食べてくれます。
卵鞘を見つけても駆除せずに春の孵化を待つことで、庭の生態系のバランス維持に役立てられます。家庭菜園がある場合はカマキリの幼虫がアブラムシなどの害虫を食べてくれる天然の益虫として非常に重宝します。
邪魔な場所にある場合の移動方法
玄関のドア・車のボンネット・目立つ場所に産み付けられた場合は移動させることもできます。
枝ごと切り取って別の枝や支柱に縦向きに固定することで、卵鞘を傷めずに移動できます。
移動させる場合は卵鞘を横向き・逆さまにしないように注意してください。縦向きに設置することで孵化した幼虫が正常に外に出られます。また屋内に持ち込むと室温で早期孵化するリスクがあるため、屋外の涼しい場所に固定してください。
卵鞘の越冬管理と孵化のさせ方については「カマキリの卵は冬にどこで越冬する?いつ孵化するか・飼育での孵化方法を解説」の記事でまとめています。
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