カマキリの卵の孵化のさせ方|冬の管理・設置方法・孵化後の幼虫の育て方を解説

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  • 「カマキリの卵鞘を拾ってきたけど孵化させたい!」
  • 「飼育ケースに入れておけば自然に孵化する?」
  • 「孵化させるための温度管理や水分管理を知りたい」
  • 「孵化後の幼虫は何を食べる?どう育てれば生き残る?」

春に向けてカマキリの卵鞘を孵化させたい方に向けて、卵鞘の冬の管理・設置方法・孵化のサイン・孵化後の幼虫の育て方まで一連の流れを解説します。

カマキリの卵鞘を孵化させるために最も重要なのは「室温に置かず屋外に近い涼しい場所で冬を越させてから、春に自然な気温上昇に合わせて孵化させること」で、これだけで高い孵化率が得られます。

卵鞘の冬の管理方法


置き場所が最重要・早期孵化に注意

卵鞘を拾ってきたら、まず置き場所が最重要です。

暖房が効いたリビングや暖かい部屋に置くと室温に反応して早期孵化することがあります。

冬(1〜2月)に孵化してしまうと幼虫のエサとなる昆虫がまだいない時期のため、孵化した幼虫全匹が餓死するリスクがあります。

実際に「1月に孵化してしまって全滅した」という事例は毎年多く報告されています。

玄関・廊下・北側の部屋・物置など5〜15℃程度を保てる涼しい場所に置くことが早期孵化を防いで春の自然な孵化を促す基本です。卵鞘は寒さで死ぬことはないため、屋外に近い低温環境で問題ありません。

卵鞘の設置方法と向き

卵鞘の設置方法も孵化成功の重要なポイントです。

卵鞘は必ず縦向きに設置してください。横向き・逆さまにすると孵化した幼虫が正常に出てこられないことがあります。

孵化した幼虫は卵鞘の下に細い糸でぶら下がりながら出てくる習性があります。

卵鞘の下に最低10cm以上の空間が確保できるように設置することが正常な孵化を助ける重要なポイントです。

枝ごと拾った場合は枝を飼育ケース内に立てて固定するか、輪ゴムやテープでケースの壁面に縦向きに固定します。

卵鞘だけを拾った場合は市販の昆虫ゼリーのカップなど小さな容器に卵鞘を縦向きで立てて、その容器をケース内に置く方法が固定しやすくておすすめです。

冬の湿度管理

冬の間の卵鞘の湿度管理は過度にしなくて大丈夫です。

卵鞘のスポンジ状構造は適度な水分を保持する機能があるため、特別な保湿は基本的に不要です。

ただし暖房で室内が極端に乾燥している場合は月1〜2回程度、卵鞘の表面に霧吹きで軽く水分を与えることで乾燥を防げます。

水のかけすぎはカビの原因になるため、軽く湿らせる程度で十分です。卵鞘が白くカビてきたら乾燥した場所に移して風通しをよくしてください。カビが広がると孵化率が下がります。

孵化のサインと孵化当日の対応


孵化が近いサイン

春(4〜5月)になって気温が上がってくると孵化が近づきます。

孵化が近づくと卵鞘の表面に小さな穴が並び始めます。これが最初の孵化予告サインです。

穴から細い糸のようなものが出てきたら孵化当日のサインで、早ければ数時間以内に孵化が始まります。

孵化は一斉に起きることが多く、最初の1匹が出てきてから数十分以内に100匹以上が連続して孵化します。孵化の兆候を見つけたらケースの蓋がしっかり閉まっているか必ず確認してください。隙間があると部屋中に幼虫が広がります。

孵化はおもに朝〜昼に起きることが多いため、春になったら毎朝卵鞘の状態を確認する習慣をつけることをおすすめします。

孵化当日にやること

孵化が始まったらすぐに以下の準備をしてください。

①ケースの蓋が閉まっていることを確認する

②予め用意しておいたショウジョウバエを少量ケース内に入れる

③孵化が落ち着いたら幼虫を数匹ずつ別ケースに分ける

孵化直後の幼虫は非常に小さく(5mm程度)脱走能力も高いため、孵化が始まったらケースを開けずに外から観察するだけにして、全個体が孵化してから蓋を開けて作業してください。

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孵化後の幼虫の育て方

エサの種類と与え方

孵化した幼虫は体長5mm程度と非常に小さく、1〜2日以内にエサが必要です。

孵化直後に最適なエサはショウジョウバエ(キイロショウジョウバエ)で、ペットショップや昆虫専門店で購入できます。

アブラムシも初令幼虫のエサになります。庭の植物についているアブラムシを集めて与えることもできます。

エサなしで2〜3日経過すると幼虫が急速に弱って死亡率が上がります。孵化が近づいたら前もってショウジョウバエを用意しておくことが孵化後の生存率を高める最重要準備です。

共食いを防ぐためにケースを分ける

孵化した幼虫を全部同じケースに入れておくと共食いが多発して急速に数が減ります。

孵化後できるだけ早く数匹ずつ別ケースに分けて飼育することで生存率を大幅に上げられます。

1ケースあたり1〜3匹程度を目安に分けることで共食いをほぼ防げます。

タッパー・プリンカップ・小型プラケースを複数用意しておくとスムーズに分けられます。

100匹孵化して同じケースに入れたままにすると1週間で数十匹になってしまうことがあります。手間はかかりますが分けて飼育することが多くの幼虫を成虫まで育てる最重要管理です。

成長に合わせてエサを大きくする

カマキリの幼虫は孵化後6〜7回の脱皮を経て成虫になります。各令数によって食べられるエサのサイズが変わります。

1令(孵化直後)はショウジョウバエ・アブラムシが適切なサイズです。

2〜3令は小型コオロギ・ミルワームが食べられるようになります。

4令以降は中型コオロギ・バッタ・ミルワームなど大型の生き餌を与えてください。

脱皮後の数時間は外骨格が柔らかいデリケートな状態のため、脱皮直後のエサ投入は避けてください。コオロギなどに逆に噛まれて死亡するケースがあります。

外骨格が固まってから(数時間後)エサを入れることが脱皮不全・死亡を防ぐポイントです。

水分補給の方法

カマキリの幼虫への水分補給は、ケース内に霧吹きで水滴を作り幼虫が水滴を舐めて飲める状態にします。

直接水を与えると溺れることがあるため必ず霧吹きで水滴を作る方法で与えてください。

1日1回程度、ケースの内壁に水滴がつく程度の霧吹きが目安です。

水分不足は脱皮不全の主な原因になります。毎日の霧吹きが欠かせない管理作業で、特に夏の乾燥する時期は1日2回の霧吹きをおすすめします。

カマキリ幼虫の成長段階と種類の見分け方については「カマキリの卵鞘の種類と見分け方|オオカマキリ・ハラビロ・コカマキリの違いを解説」の記事も参考にしてください。