夏はカブトムシが活発に動き出す季節!
カブトムシは子供のみならず、大人も魅了してくれる偉大な昆虫です!
そんなカブトムシですが、飼育しているとなんか元気ないな・・・エサもあまり食べてない・・・
そう感じる時はありませんか?
夏に生きる昆虫であるはずが、何故か元気がない・・・元気になってもらう為にはどうすれば良いのか?
そこで今回の記事では、
- 元気のないカブトムシを復活させる方法
- カブトムシが弱ってしまった原因
- 弱らせない為の対策
- 僕が元気のないカブトムシを元気にした体験談
について解説していきます。
「僕が元気のないカブトムシを元気にした体験談」では、カブトムシの飼育を長年してきている僕の「カブトムシを元気にした」体験談を解説します。
是非最後まで読んでください!
元気のないカブトムシを復活させる方法!
元気のないカブトムシを見ていると、心配になるのは当然です。
元気のないままエサもあまり食べない状態が続くと、それこそ命に関わってきます・・・
そこで、カブトムシを元気にする方法を、僕自身の経験から4つ紹介します。
- マットを変えてみる
- エサを高タンパクなゼリーに変えてみる
- 適温で飼育する
- 単独飼育にしてみる
この4つは元気のないカブトムシを見かけたら、必ず僕が実践する方法です。
マットを変えてみる
僕自身はカブトムシやクワガタを飼育する際は、必ず針葉樹のおがくずマットを使用しています。
これは害虫対策です。
コバエやダニは衛生上良くありませんし、見栄えが気持ち悪すぎます。
しかしカブトムシが元気がないのであれば、その時だけは腐葉樹マットに変更です。
というのも、昆虫は基本的に腐葉樹を好みます。
健康上の問題ではなくて、どちらを好むかの問題です。
針葉樹のおがくずマットで弱るわけではなく、環境を大幅に変えてあげるという意味になります。
それが好みのマットなら、元気になる可能性は大いにあるでしょう。
エサを高タンパクなゼリーに変えてみる
カブトムシのエサと言えば、今は昆虫ゼリーが主流です。
昆虫ゼリーには、カブトムシが必要とする栄養素が多く含まれています。
今の御時世では、100均でも昆虫ゼリーは手に入りますが、栄養価の面では心もとないのが現状です。
元気がないときにはまずは、高タンパクな昆虫ゼリーに変えてみてください。
タンパク質は、人間にも大事な栄養素ですが、カブトムシも同様です。
昆虫にもタンパク質は大事な栄養素で、体力の回復にも役立ちます。
特にメスの産卵時には、必ず高タンパクなゼリーが必要になってくるのです。
それまで、100均の昆虫ゼリーを与えてきたのであれば、高タンパクを謳っているゼリーを与えてみてください。
100均の昆虫ゼリーと高タンパクな昆虫ゼリーを、同じ飼育ケース内に置いておくと、ほぼ間違いなく高タンパクなゼリーに食いつきます!
適温で飼育する
カブトムシを飼育する際に、気温をあまり気にしない方も多いようです。
カブトムシは夏の昆虫なので、外で飼育しても室内で30度を超える温度でも飼育できると思っているのなら、大きな間違いになります。
カブトムシが生息している場所は、湿気がある森の中です。
人が住んでいる地域より、間違いなく涼しい場所になります。
自然で生きているのであれば、自分で適温の場所を探せますが、飼育されているのであればそれができません。
カブトムシの飼育での適温は、26度前後です。
今どきの日本の夏は、カブトムシにとっても暑すぎます。
できれば室内でエアコンを点けて飼育してあげましょう。
カブトムシが弱ってしまう原因
カブトムシが弱ってしまう原因はいくつかあります。
基本的に昆虫が元気がなくなる理由は、特定がとても難しいです。
ですので、色々と試して試行錯誤しないといけません。
僕の経験上、元気がなくなる原因は以下の7点になります。
- 寿命が近い
- 飼育温度があっていない
- 羽化不全
- エサが食べづらい
- 転倒防止材がない
- 多頭飼育
- 野外採集
詳しく解説していきます。
寿命が近い
寿命が近ければ、もうどうしようもありません。
生き物として自然な事になります。
カブトムシはその見た目からは、想像できなくらい寿命が短いです。
カブトムシの寿命は、約2ヶ月〜3ヶ月になります。
4ヶ月生きる事もありますが、そこまで生きれば相当長生きしたと言えます。
カブトムシは通常は、昆虫ゼリーを一日に一つは平らげてしまうのです。
しかし寿命が近くなると、極端に食欲が落ちます。
ゼリーの消費量が落ちてきたら、寿命が近づいているかもしれないと、覚悟をしておいてください。
飼育温度が合っていない
カブトムシの適正な飼育温度は、大体26度前後になります。
しかし26度前後ではなくても、そこまで極端に弱ることはありません。
逆に適正ではない気温はどのくらいかと言うと、15度を下回ったらカブトムシの生活気温ではなくなります。
そして特に危険な夏場ですが、常時30度を上回ると命の危険があるのです。
昨今の日本の夏は、ほんとに異常なほどの暑さになっています。
室内でもエアコンを点けていない時間帯は、30度を上回る事もありますので、充分な注意が必要です。
羽化不全
カブトムシ羽化した!
これは羽化不全かなーでも、さっきもう1匹羽化してて、そっちは元気かも!
ダメだと思ってたから嬉しい☺️ pic.twitter.com/4s1JNfRQe9
— むーむー (@mamechi_1010) June 29, 2024
カブトムシやクワガタを飼育していると、羽化不全はつきものです。
とは言うものの、やはり不全は無いに越したことはありません。
羽化不全で生まれる=体にハンディを背負ってしまうということです。
ハンディがあるということは、それだけ体力の消耗が激しいことを意味します。
カブトムシは、元々寿命が短い昆虫です。
無駄な体力の消耗は、そのまま命を縮めてしまいます。
羽化不全のカブトムシでも、長生きする個体はいるのは事実です。
さらに仲間が続々
1番初めに出た長兄→アニキ
羽化不全→ウカちゃん
ツノ曲がり→マガちゃん👇
デカい子→デカブーwなんかカブトムシ呼ぶのにアニキって呼ぶの新鮮やわ🥹 pic.twitter.com/jKmlEjY28D
— 鹿 (@shikashika0512) June 24, 2024
しかし平均的に、不全がない方が長生きする傾向にあります。
不全個体を出さない為の対策もありますが、完全ではありません。
カブトムシは何十匹と卵を産みます。
その中にはどうしても、不全で羽化してしまうカブトムシもいるのです。
羽パカにしろ、角奇形にしろ、羽化不全で産まれてしまったら、寿命は早まる可能性が高い事を覚えておいてください。
エサが食べづらい
カブトムシはその立派な角が特徴的で、特にかっこいい部位になります。
しかし時としてその角が、生命を脅かすこともあるのです。
カブトムシのエサは昆虫ゼリーが主流ですが、昆虫ゼリーのカップの口に角が引っかかってしまうことがあります。
角が引っかかると、ゼリーを奥まで食べる事ができないのです。
一日に18グラムの昆虫ゼリーを平らげてしまうほど大食いのカブトムシが、その半分しか食べられなかったら、弱るのは当然です。
昆虫ゼリーにも様々な形のものがあります。
カブトムシを飼育する際は、なるべく「広口浅型」の昆虫ゼリーを選びましょう。
おすすめのカブトムシに与える昆虫ゼリー⬇
転倒防止材がない
カブトムシは体の重心が背中側にあり、とてもひっくり返りやすい昆虫です。
実はこのひっくり返ってしまう事が、体力を削ってしまう原因の一つになります。
カブトムシやクワガタは、ひっくり返ると中々自力では起き上がれません。
起き上がれずにジタバタを足を動かし続けます。
クワガタはわりかし早めにジタバタするのを諦めますが、カブトムシは中々諦めません。
結果どうなるかと言えば、体力を相当消耗してしまうのです。
ですのでひっくり返るのは、実はとても危険な現象になります。
そこで活躍するのが「転倒防止材」です。
転倒防止材は「のぼり木」などの、つかめるものであればなんでも構いません。
転倒防止材があるだけで、ひっくり返ることがほとんどなくなります。
そしてひっくり返っても、つかめるものがそばにあれば、簡単に起き上がれるのです。
カブトムシの体力を削らない為にも、転倒防止材は必ず入れるようにしましょう。
多頭飼育
よくホームセンターなどに売られているカブトムシで、何匹も同じケース内に入れられている様子を見ます。
しかしこれはほんとは、あまり良くないのです。
カブトムシはよくケンカをします。
元々体力がない昆虫なので、ケンカという行為そのものが寿命を縮めてしまうのです。
これはケンカに勝っても同じことです。
そして同じケースに入れておくと、どうしても争いが生まれます。
エサ場の取り合いや、メスの奪い合いなどが原因です。
ひどい事になると、オスがオスに対して交尾をしてしまうケースもあります。
多頭飼育は飼育コストは下がるので、飼育者にとってはメリットはありますが、当のカブトムシにとってはあまり良い事はありません。
長生きをしてもらいたいなら、飼育は単独が一番です。
野外採集
野外で採集されたカブトムシは、すでに弱っているものが多くいます。
特に住宅街に飛んできてしまったカブトムシは、中々長生きできない傾向にあります。
必ずではありませんが、経験上長生きするのは飼育されているカブトムシの方です。
これは、飼育技術が向上したことによるものなのは、間違いないでしょう!
昆虫ゼリーの進化や飼育マットの進化、それに飼育温度の調整方法がそれになります。
なので野外で採集されたカブトムシが短命なのではなくて、あくまでも飼育されたカブトムシが長生きなのです。
そして野外採集されたカブトムシは、ケンカや交尾後だったりするので、すでに体力が削られた後になるのが多くなってしまいます。
野外採集してきたカブトムシが、早々に元気がなくなってしまったら、そういうことなのだと認識しておいてください。
カブトムシを弱らせない飼育方法
ではカブトムシを弱らせない為にはどうすれば良いのか?
基本的な飼育方法ではありますが、以下の4点が特に大事と考えます。
- マットの定期的な交換
- 高タンパクなエサを定期的に与える
- のぼり木を設置
- 適度な飼育環境を確保
詳しく解説していきます。
マットの定期的な交換
マットの交換頻度は、同一飼育ケース内にどれだけの数を飼育しているか、また飼育飼育ケースの大きさによります。
ですので、一概にどのくらいのサイクルで・・・というのは決まってはいませんが、概ね1ヶ月に一度は最低でも交換した方が良いでしょう。
交換を怠ると衛生的に良くなく、ダニやコバエなどの害虫の温床になりかねません。
害虫は一度寄り付くと、あっという間に大量発生してしまいます。
そうなるとカブトムシが弱る原因になってしまいます。
野外ではカブトムシとダニ等の害虫は、共存していますが、あまりに大量になってしまうのは良くないのです。
マットの定期的な交換は必須です。
高タンパクなエサは定期的に与える
エサはなるべく高タンパクな昆虫ゼリーが望ましいです。
僕自身100均のゼリーを与えていることもあり、それでも平均的には長生きをしてくれています。
しかしながら高タンパクな昆虫ゼリーを与えると、そちらの方ばかり食べるので、やはり全然違うのだと実感しています。
特に今の日本の夏の気温は異常ですので、体力の消耗が激しいはずです。
ですので余計に高タンパクな昆虫ゼリーが必要になってくるでしょう。
のぼり木(転倒防止材)を設置
カブトムシはひっくり返りやすい昆虫です。
それは体の重心が、背中側になっているのでしょうがない事ではあります。
しかしひっくり返るのを放っておくと、寿命を縮めてしまいます。
ですので、転倒防止材が必須になってくるのです。
転倒防止材とは、なにかカブトムシが爪でつかめるものがあればそれで大丈夫になります。
簡単に折った割り箸でも大丈夫ですし、実用的なのぼり木ならカブトムシが喜ぶこと間違いなしです!
おすすめの転倒防止材⬇
適度な飼育環境を確保する
先にも述べた通り、カブトムシの飼育温度は、26度くらいが最適温度です。
しかし、30度くらいになっても死んでしまう事はありません。
常時そのくらいの温度なのは問題ですが、突発的に30度を超えてしまうくらいなら、そこまで過敏にならなくても大丈夫です。
カブトムシ飼育で年を越したことがある方もいますが、その方は温度管理をしっかりしていたそうです。
常に一定の温度を保ち、カブトムシが過ごしやすい環境を作っていたのですね。
長生き=元気
という事です。
やはり温度管理は大事ということですね。
僕自身のカブトムシを元気にした体験談
僕自身は2024年今時点で、カブトムシ飼育歴が7年を超えます。
もっと長期間ブリーダーをされている方は、大勢いるとは思いますが、7年もそれなりに長いのではないでしょうか。
そんな中で「元気のなかったカブトムシを元気にした」経験談をお話します。
多くの数を飼育していると、中々全てのカブトムシに目が行き届かない場合もあるのは否めません。
中には僕自身が気づかなかった事もあるとは思います。
そんな中ではっきり覚えている出来事が一つ・・・
メス同士の同居
メス同士を2匹同居させていました。
オス同士の同居は、意外と危険な事も多いのはわかっていましたが、メス同士なら・・・と少し油断していたのだと思います。
体の大きい方のメスが中々姿を見せない。
エサは常時2つ入れていて、2つとも空になるのでエサはちゃんと食べているのだと思っていました。
しかしもう一匹は頻繁に姿を見せるのに、大きい方はとにかく姿を見せない・・・
不思議に思いマットの中から掘り出してみました。
そしたら明らかに動きが悪い・・・
羽化してようやく1ヶ月半くらいが経過したくらいでしたので、寿命には早すぎると感じました。
多頭飼育の危険性
体に傷があるわけではなかったので、ケンカではないと思っていましたが、ふと思い出したことがありました。
体が小さな方のメスが、大きな方のメスの上に乗っかていた事があったのです。
その時は特になんとも思わなかったのですが、念の為に単独飼育に移行してみました。
するとその日から頻繁にエサを食べる姿を見るようになったのです。
単独飼育を始めたその日からです!
これは明らかにいじめられていたのだと思いました。
おそらくエサも食べていなかったのだと思います。
体の小さな方のメスが、2つとも食べていたのでしょう。
それ以降は持ち上げたら、以前よりジタバタと暴れるようになり、元気を取り戻してくれました。
やはり多頭飼育は油断できないと思った、とある夏の日の出来事です。
みなさんも多頭飼育をする際は、充分な注意をするようにしましょう。
カブトムシに長生きしてもらおう!
今回の記事では、カブトムシを元気にする方法や元気のなくなる原因について解説しました。
カブトムシの寿命はとても短く、わずか3ヶ月程度です。
しかし飼育環境次第では、4ヶ月〜5ヶ月長生きしてくれる事もあります。
たったそれだけの命ですので、その短い間はなるべく大切に飼育してあげましょう!
それでは最後まで読んでくださり感謝です!
他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いていますので、よろしければそちらも読んでみてください!