カブトムシの蛹室が壊れた時の対処方法!壊れる原因と注意点まで解説

カブトムシの蛹室を壊してしまった・・・どう対応すればいい?

蛹室が壊れる原因って何?

蛹室を壊さない為にはどうすればいい?

カブトムシの幼虫を飼育していると、大体5〜6月頃には幼虫は蛹室を作り、幼虫自信も幼虫〜前蛹〜蛹へと変化をします。

この一連のサイクルは不動であり不変です。

そしてこのサイクルの中で最も大事なのが蛹室です。

幼虫は蛹室という自分自身を守ってくれる部屋を作り、その中で成虫までの間を過ごすことになります。

幼虫は普通に飼育していれば蛹室を問題なく作りますが、これが壊れてしまう事があるのです。

自然と壊れてしまう事、人の手で壊してしまう事と原因は様々ですが、とにかく何かしら対応しなければまともに成虫になれない恐れがあります。

今回の記事では

  • 蛹室が壊れた時の状態別の対処法
  • 蛹室が壊れる原因と対策
  • 人工蛹室について
  • 僕自身の蛹室を壊してしまった経験談

について解説していきます。

「僕自身の蛹室を壊した経験談」では、実際に僕が蛹室をこわしてしまい、どのように対応したのかを解説しています。

是非最後まで読んでもらい、運悪く蛹室が壊れてしまった際の参考にしてください!

 

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蛹室が壊れた時の状態別の対処方法

蛹室はカブトムシの幼虫が成虫へと進化する為には、なくてはならないものです。

やむなく蛹室を作れずマット上で蛹になってしまう幼虫もいますが、基本的には幼虫は必ず蛹室を作ります。

マット表面で蛹になるのは、蛹室を作る場所がないのでやむなくという状況ですので、決して良い事ではありません。

そして蛹室が壊れてしまうのは、本来すぐにでも人工蛹室に移さないといけない状況です。

ですが、その時の幼虫の状態次第で対応が変わってきます。

  • 幼虫時
  • 前蛹時
  • 蛹時

成虫へと羽化した後は蛹室は必要ありませんので、成虫時以外のこの3つの状態別に解説していきます。

 

蛹が黒くなる原因と対策について書いています。蛹を守る為にも是非読んてみてください!↓↓↓

 

幼虫時

幼虫時に蛹室が壊れてしまった場合は、実は何も対応しなくてもOKです。

何故なら蛹室を作るのは幼虫時で、例え壊れても再生させる事ができます。

天井が少し崩れたくらいの一部壊れた程度だと、そのまま修復なしで蛹化する事もあります。

だからといってわざと壊したりする行為は論外です。

一度作った蛹室を再び作り直すという事は、それだけ体力を使うという事になります。

飼育しているとわかると思いますが、マットの中を動き回って餌を食べるよりも、その場に留まって餌を食べ続ける方が体は大きくなるのです。

その場で餌を食べ続ける事を「居食い」といい、動かない分体力を消費しないので大きさが期待できます。その逆で幼虫が動き回る事を「暴れ」といいます。

理由は「動かない」それだけになります。

動くという事はそれだけで体力を相当使うという事です。

 

幼虫が黒くなるとても危険な状況についての原因と対策について書いています。是非一読を!!↓↓↓

 

前蛹時

カブトムシの成長サイクルの中で一番短いのが前蛹になります。

幼虫は蛹室を作った後に前蛹となりますが、その期間は一週間から10日程です。

前蛹状態の時に蛹室が壊れてしまったら、基本的には人工蛹室に移した方がいいですが、まだ手足が動く状態なら何もしないほうがいいでしょう。

手足が動く状態で人口蛹室に移動しても、中で暴れたり容器をかじったりして人口蛹室をも壊してしまう恐れがあります。

ですので、前蛹の状態で蛹室が壊れてしまったら、しばらくは静観するしかありません。

完全に動きが止まったようなら、そっと人口蛹室へ移してあげてください。

前蛹状態でもまだ動ける状態なら、蛹室を修復してくれる事もありますのであまり心配はしなくてもいいでしょう。

既に動けない状態になっているのならば、人口蛹室に移しても大丈夫ですが、動かない状態という事は脱皮して蛹化するのが近いという事です。

移す際は丁寧に扱うようにしてください。

 

 

蛹時

カブトムシが蛹の状態の時に蛹室が壊れてしまったら、有無を言わさず即人工蛹室へ移しましょう。

幼虫時や固まっていない前蛹時はまだ動けますし、体力もあるので自力で修復する事が可能です。

ですが、蛹の状態だと動く事そのものは可能なのですが、修復の為の動きとなるとまず無理でしょう。

蛹が動く意外な理由!について詳しく解説しています↓↓↓

確認の為に「露天掘り」をする事もあるので、多少壊れたくらいなら問題はないのですが、大きく壊れてしまったら羽化不全の可能性も出てきます。

「露天掘り」とは、蛹室内を確認する為や蒸気を逃がす為に天井部分をわざと壊して中身を見える状態にする事です。

羽化不全はカブトムシにとっては、ハンデを背負って生まれてくるという事ですので、判断が難しいなら壊れ加減に関係なく人工蛹室へ移してあげてください。

羽化不全について詳しく解説しています。羽化不全というハンデを背負わせない為にも是非読んでください!↓↓↓

 

カブトムシの蛹室が壊れる原因と対策

カブトムシの蛹室が壊れてしまう原因は様々です。

人の手によるものや自然とそうなってしまうなどなど・・・

壊れてしまう主な原因として

  • 飼育ケースへの衝撃
  • ケース内の障害物
  • 幼虫自身の蛹室作成の失敗

この3点について解説していきます。

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飼育ケースへの衝撃

これは完全に飼育者の責任になります。

飼育をしていると「今どんな状態なのだろう???}という確認したい欲求に駆られてしまう事が度々あると思います。

その際に飼育ケースを斜めにしてみたり、最悪叩いたりと衝撃を加えてしまったりすると当然蛹室は壊れてしまう可能性があります。

特に衝撃は一番のNG行為です。

お子さんなどは悪気はなく、そのような行為をしてしまうかもしれません。

蛹室=生きる為の部屋です。

蛹室が見えないと不安になる事もあると思いますが、見えないならば見守るしかありませんので、叩いたり傾けたりといった行為は絶対にしないようにしましょう。

 

ケース内の障害物

これは幼虫飼育に慣れている方であるならば、まずしないであろう事かとは思います。

慣れていない方で、カブトムシの成虫を飼育していたケースで、そのまま幼虫の飼育している方はいないでしょうか?

それ自体は特に問題ないのですが、稀に転倒防止材や木片チップなどをそのままいれたままにしている事があるようです。

こういった物は成虫飼育には非常に大切なのですが、幼虫飼育には邪魔でしかありません。

この障害物があるせいでキレイに蛹室が作れない恐れがあるのです。

幼虫は基本的には自分で作りやすい場所を見つけて蛹室を作りますが、飼育ケース内は限られています。

恐らくは「障害物あって邪魔だけど他にないからここで作るか・・・」的な感じの事もあるのです(心の声は予想です^^;)

そうすると上手く蛹室を作れなかったり、その障害物で前蛹時や蛹時に体を傷つけてしまい羽化できなくなったり、羽化不全を起こしたりします。

幼虫時以降の飼育ケース内はマット以外は不要ですので、それ以外を入れている方は即取り除いておきましょう。

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幼虫自身が蛹室作成に失敗

これは僕自身の予想の範囲でもあるかもしれませんが、他に理由が見当たらないのも事実です。

いつの間にか蛹室が壊れている事があるのです。

これはマットの乾燥も要因の一つかもしれませんので、まずはマットの乾燥を疑いましょう。

それとは別に人でも器用不器用あると思いますが、カブトムシの幼虫にもそういった事があると考えています。

マットや飼育環境に何も問題ないのに蛹室の形が歪な事があります。

そういった蛹室は得てして崩れる傾向にあるのです。

もしこの後幼虫自身で修復したとしても、不器用な幼虫はやっぱり不器用なので何度修復しても歪な形ができあがりますので、人工蛹室に移してあげるのが無難です。

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人工蛹室の注意点

https://twitter.com/choconyan0170/status/1526878436064522240

人口蛹室には色々と種類があります。

ペットボトル・紙コップ・トイレットペーパー・フローラルフォーム(オアシス)・さなぎの部屋が代表的な人工蛹室です。

それぞれに共通している注意点が、乾燥は絶対にさせてはダメという事です。

人工蛹室に移すと、観察しやすくなるという利点がありますが、それと引き換えに空気にさらされる事が多くなりますので、乾燥には充分気をつけなければなりません。

乾燥対策で霧吹きで水分補給をする事も出てきますが、なるべく蛹には直接降りかけないようにしましょう。

多少降り掛かってもそこまで問題はないのですが、蛹や幼虫はマットから水分を補給しますので、入れ物や対策用のティッシュに降りかけるようにしてください。

 

人工蛹室の種類や作り方を詳しく解説していますので、人工蛹室について知りたい方は下の記事内の「羽化不全の対策」の章を是非読んでください!↓↓↓

 

僕自身の蛹室を壊した経験談

僕自信も蛹室を壊した経験はあります。

意図せぬ事ではありましたが、自分で掘り起こし壊してしまいました・・・

一つの飼育ケースに3匹の幼虫を飼育していたのですが、2匹は蛹になっていたのですが、恐らく1匹は幼虫のままでは?と思っていました。

実際2匹は蛹室を作ったのが見えていたのですが、その後もマット表面が乱れる事が多々あったので、これは恐らく1匹幼虫のままだと思ったのです。

このままだと他の2匹が成虫になる頃まで幼虫のままかもしれないと思い、掘り起こして幼虫のままの1匹を取り出す事にしました。

他の2匹はまともに蛹室をつくって蛹になっているので、蛹室を壊さないように慎重に掘り起こしたつもりでした。

ですが1匹の蛹室の天井を大きく破損させてしまい、マットが蛹室内に崩れ落ちてしまいました。

もしもの時の為に「ミタニのさなぎの部屋」を用意していたので、すぐに蛹は移しましたが、一瞬固まってしまいました。

残り1匹の蛹の蛹室は多少天井に穴が開いたくらいでしたが、念の為こちらも人工蛹室に移しました。

その後人工蛹室に移した蛹は、無事に羽化して成虫へと進化してくれましたでホッとしたのを良く覚えています。

「備えあれば憂いなし」人工蛹室を用意しておいて良かったです。

 

マットを掘り起こす原因となった「幼虫が蛹にならない」事例や対処方法について書かれた記事はこちらです↓↓↓

 

蛹室が壊れても慌てず対応を!

今回の記事では、蛹室が壊れた時の対処法や原因と対策、そして人工蛹室について解説してきました。

カブトムシやクワガタにとって蛹室はとても大事な、自分を守ってくれる部屋です。

その部屋が壊れてしまうという事は、守ってくれるものが無くなるという事です。

そして崩れたマットによって、蛹自身が危険な状況になってしまう事になりかねません。

それだけ蛹室が壊れるという状況は良くないのですが、人口蛹室でもちゃんと羽化してくれますので、まずは慌てず対応しましょう。

それでは最後まで読んでくださり感謝です!!

他にもクワガタやカブトムシの記事を多数書いてますので、そちらも読んでみてください!絶対ためになるはずですよ^^

 

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