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- 「飼っているクワガタは冬を越せるの?」
- 「越冬できる種類とできない種類を一覧で知りたい」
- 「冬が来る前に越冬できるかどうか確認したい」
クワガタを飼育していると秋になって「このクワガタは冬眠させていいの?」と疑問に思う方は多いはずです。
クワガタには成虫で越冬できる種類とできない種類があり、間違った管理をすると越冬できない種類を冬眠させようとして死なせてしまうことがあります。
この記事では越冬できる種類・できない種類の一覧と、種類別の秋冬の正しい管理方法を詳しく解説します。
クワガタが越冬できるかどうかは「幼虫期間の長さ」で決まる
越冬できる種類とできない種類の違い
クワガタが越冬できるかどうかは主にその種類の「成虫としての活動サイクル」に関係しています。
越冬できる種類は成虫として複数年生きる「多年型」の種類で、気温が下がると代謝を落として冬を乗り越える能力を持っています。
越冬できない種類は成虫としての寿命が1シーズン(夏〜秋)で終わる「1年型」の種類で、気温が下がると自然に寿命を迎えます。
越冬できない種類を無理に冬眠させようとして低温環境に置くと、適切に冬眠できずに弱って死んでしまうため、種類の見極めが秋の管理で最も重要です。
クワガタが秋にエサを食べなくなる理由については「クワガタが秋にエサを食べない理由|冬眠前の正常な変化と注意すべきケースを解説」の記事も参考にしてください。
越冬できるクワガタの種類一覧
①コクワガタ(最も越冬しやすい種類)
日本で最もポピュラーなクワガタのひとつで、越冬能力が非常に高い種類です。
成虫の寿命は2〜3年程度で、複数回の冬眠を経験します。
体が小さく丈夫なため越冬失敗のリスクが低く、初心者でも比較的安心して越冬管理できます。
コクワガタは−5℃近くの低温でも越冬できるほど寒さへの耐性が高く、日本のクワガタの中で最も越冬に強い種類のひとつです。
マットに潜り込む・木の隙間に隠れるなどして自分で越冬場所を選ぶ習性があります。
②オオクワガタ(越冬できる・長寿)
日本最大級のクワガタで、成虫の寿命は3〜5年と非常に長寿です。
複数回の冬眠を問題なく乗り越えることができます。
オオクワガタは越冬能力が高く低温にも比較的強いですが、−5℃以下の凍結温度は避けることが推奨されます。
越冬中は木の隙間やマットの深部に潜り込む習性があり、越冬中にほとんど姿を見せなくなることがあります。
クワガタの寿命については「クワガタの寿命と長生きのコツ|種類別の寿命一覧と飼育で長生きさせる方法」の記事でまとめています。
③ヒラタクワガタ(越冬できる・やや寒さに弱い)
西日本・沖縄に多く生息するクワガタで、成虫の寿命は2〜3年程度です。
越冬できる種類ですが、コクワガタやオオクワガタに比べるとやや寒さに弱い傾向があります。
ヒラタクワガタは5℃以下の低温が長期間続くと弱りやすいため、玄関や廊下など冷えすぎない場所で管理することが越冬成功のポイントです。
沖縄産のヒラタクワガタは特に寒さへの耐性が低いため、本州での越冬管理には注意が必要です。
④スジクワガタ(越冬できる)
体長2cm前後の小型クワガタで、コクワガタに似た見た目をしています。
成虫の寿命は2〜3年で越冬できる種類です。
スジクワガタはコクワガタと同様に寒さへの耐性が高く、越冬管理は比較的容易な種類です。
朽ち木の中に潜り込んで越冬することが多いため、飼育ケースに朽ち木を入れておくと自然に近い越冬が可能です。
⑤アカアシクワガタ(越冬できる)
脚の付け根が赤いことが名前の由来で、山地の涼しい環境に生息するクワガタです。
成虫の寿命は2〜3年で越冬できる種類です。
アカアシクワガタは涼しい環境を好む山地性のクワガタのため、夏の高温よりも秋冬の低温の方が得意で越冬能力は高い種類です。
ただし高温には弱いため夏場の温度管理に注意が必要です。
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越冬できないクワガタの種類一覧
①ノコギリクワガタ(越冬不可)
日本で最もよく見られるクワガタのひとつですが、成虫は越冬できない種類です。
成虫の寿命は羽化した年の夏〜秋で終わり、秋に気温が下がると急激に弱って命を終えます。
ノコギリクワガタを越冬させようとして寒い場所に置くのは逆効果で、むしろ暖かい室内(20〜25℃)で管理して残りの寿命を長く保つことが正しい対応です。
ノコギリクワガタの越冬については「ノコギリクワガタは冬眠する?越冬の真実と秋以降の正しい飼育方法を解説」の記事で詳しく解説しています。
②ミヤマクワガタ(越冬不可)
山地の涼しい環境に生息するクワガタで、その年の夏〜秋に寿命を迎える種類です。
成虫の寿命は2〜3ヶ月程度と短命で、越冬できません。
ミヤマクワガタは高温にも低温にも弱いデリケートな種類で、飼育難易度が高く夏を乗り越えて秋まで生かすこと自体が難しい場合があります。
秋にエサを食べなくなって動きが鈍くなったら自然な寿命の終わりとして受け入れることが必要です。
③チョウセンヒラタクワガタ(越冬できるが注意が必要)
ヒラタクワガタの亜種・近縁種で、基本的には越冬できる種類ですが産地によって耐寒性に差があります。
外国産クワガタは日本の気候に適応していない場合があるため、越冬の可否は産地と種類を慎重に確認してから判断することが重要です。
外国産クワガタを越冬させる場合は専門店や飼育書で産地ごとの特性を確認してから管理方法を決めることをおすすめします。
越冬できる種類の秋冬管理の基本
10月までにエサを十分与えて越冬準備をする
越冬できる種類のクワガタは10月頃まで昆虫ゼリーを切らさずに与えて越冬前の体力を十分に蓄えさせることが大切です。
秋にエサを食べる量が減っても取り上げずに置いておき、暖かい夜に少量でも食べられるようにしておきます。
越冬前の最後の栄養補充が冬眠中の生存率を大きく左右するため、エサを食べていないからといって取り上げるのは逆効果です。
越冬用のケースとマットを準備する
10月に入ったら越冬用の準備を始めましょう。
飼育ケースに越冬用マット(発酵マットまたはクワガタ用腐葉土マット)を10cm以上深く入れます。
マットは手で握るとかろうじて固まる程度の湿り気に調整してください。
マットの深さが足りないとクワガタが潜れず、乾燥・寒さで弱ってしまうため深めのマットを用意することが越冬成功の基本です。
のぼり木・コルク・樹皮を一緒に入れておくと木の下に潜り込んで越冬する個体もいます。
越冬中の温度・湿度管理
越冬中の適切な温度は5〜15℃です。
暖房の影響が少ない玄関・廊下・北側の部屋など温度変化が少ない涼しい場所に置いてください。
0℃以下の凍結環境は避けることが必要で、特にヒラタクワガタは5℃以下が長期間続かないよう注意が必要です。
湿度管理は2〜3週間に1回ケースの乾燥を確認して霧吹きで補水するだけで十分で、過度に心配して掘り起こして確認することはクワガタの体力を消耗させるため避けましょう。
越冬中の生死確認の方法については「クワガタが冬眠中か死亡しているかの確認方法|見分け方・死因・正しい冬眠管理を解説」の記事でまとめています。
春の越冬明けの管理
春になって気温が15℃以上になってくるとクワガタが冬眠から目覚め始めます。
マットの表面にクワガタが出てくるようになったら越冬明けのサインです。
越冬明けは体力が落ちているため、新鮮な高タンパクゼリーをすぐに入れて十分に食べさせることが春の最重要管理作業です。
越冬を無事に乗り越えたクワガタはそのシーズンの繁殖活動に入るため、オスとメスを合わせる前に2〜3週間ゼリーを与えて体力を回復させてから交尾させると産卵数が増えやすくなります。
クワガタの交尾方法については「クワガタの交尾方法と時期|ペアリングのコツと交尾確認の方法を解説」の記事も参考にしてください。
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