カブトムシの幼虫が蛹になる前兆を知る方法!前蛹までの注意点も解説

幼虫はいつくらいに蛹になる?

幼虫が蛹になる前触れってあるの?

 

カブトムシの幼虫が蛹になる前兆が分かる方法があるのかどうなのか??

答えは・・・あります!

そう簡単ではありませんが確かに存在します。

カブトムシは幼虫〜前蛹(ぜんよう)〜蛹〜成虫と変化していきますが、その過程が分かれば飼育がより一層楽しくなるはずです!

今回の記事では

  • 幼虫が蛹になる前兆の確認方法
  • 蛹になる前の前蛹時に注意すべき事はなにか
  • 何故前兆はわかった方がいいのか
  • 僕自身が蛹になるまでに何に注意しているか 〜失敗談を添えて〜

を書いていきます。

特に「僕自身が蛹になるまでに注意している事と失敗談」では、僕自身が経験した事や失敗談も書いていますので、是非読んで今後の飼育の参考にしてください!

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カブトムシの幼虫が蛹になる前兆

カブトムシの幼虫はまず前蛹(ぜんよう)と呼ばれる状態になり、そこから脱皮して蛹になります。

劇的に体形が変わるこの期間に入る前兆を見極める方法は以下の4つになります。

  1. 蛹室(ようしつ)を作る
  2. マットの表面が乱れる
  3. ゴツゴツと音がする
  4. 体の色が変わる

詳しく解説します!

カブトムシの寿命はどのくらい?夏しか生きられないって本当?残念ながら本当です。少しでも長生きしてもう為のコツと寿命を縮めるNG行為を解説しています⬇

 

蛹室(ようしつ)を作る

 

カブトムシの幼虫は蛹になり、成虫へと変化する為の蛹室と呼ばれる部屋を自分で作ります。

無事に成虫へと進化する為にはこの蛹室がとても大事です。

羽化不全と呼ばれる体の何処かに異常をきたし生まれてしまうのは、その大部分が蛹室が原因とされています。

その為幼虫は自分でしっかりと羽化する為に、誰にも邪魔されないよう部屋にこもるのです。

蛹室を作らないカブトムシの幼虫はいませんので、蛹室と呼ばれる空間をマットの中で見かけたら100%蛹になる前兆と言えます。

マットの状態が良くなかったり、多頭飼育で蛹室を作る場所が無い時等はマット表面で蛹になる事がありますが、羽化不全になる可能性が大なので即人工蛹室に移しましょう!

ただしこの見分け方は、表面や側面から見えない状態なら確認できません。

蛹室を確認したいのであれば、飼育ケースをクリアボトルに変えてみるのも良いかもしれません。

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マットの表面が乱れる

この確認方法が一番わかりやすいかもです。

カブトムシの幼虫が前蛹準備に入る頃に、マットの表面が乱れはじめます。

これは何故かと言うと、幼虫が蛹室を作る為に最適な場所を探し始める為動き回るせいです。

幼虫が蛹室を作る場所を探す為に動き回る事を「ワンダリング」といいます。

幼虫はどこにでも蛹室を作るわけではありません。

蛹室を作るにはどこが最適か?

それを見極めて「ここだ!!」と思ったり「他にないからここにするか・・・」と妥協したりしてw決めているのです。

その為、飼育ケース内をぐるぐると動き回るのです。

その時の影響で普段は潜ったままの幼虫が、表面近くにまで出てくるのでマットの表面が激しく乱れてしまうのです。

成虫管理なら表面がボコボコになっている事も多々ありますが、幼虫飼育時に大きく乱れているようなら蛹室作成に入ったかも!と思っていいと思います。

しかし、幼虫は糞をする為にもマットの表面に上がってきますので、乱れ方がいつも以上であるなら上がってきたり潜ったりを繰り返している可能性が高いです。

そうなればさなぎまでもう少しです!!!

ワンダリングの乱れ方なのか、単にいつも通りの乱れ方なのかを見極める為にも日頃の観察が大事です!

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ごつごつと音がする

カブトムシの幼虫は、蛹室を作る場所が決まったら作成にはいります。

その時に微かに「ゴツゴツ」とか「ゴッゴッ」と音がしてきます。

蛹室は幼虫自身の糞とマットを材料に作られます。

「ゴツゴツ」という音は、蛹室を作る際に発せられる音で幼虫が壁を固めたり、削ったりしているのです。

昼間の騒がしい時間帯はあまり聞こえないと思いますが(そもそも昼は蛹室作成してないかもですが)夜静かな時間帯に聞こえてきます。

マットを食べる音とはまた違いますので、普段からの観察も大事になってくる確認方法ですね。

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体の色が変わる

体の色が本格的に変わるのは、前蛹の時なのでこれは個体差がある確認方法かと思います。

僕自身が前蛹状態に入る前に微かに黄色っぽくなった幼虫を見た事があるので、これも見かけたら蛹になる前兆と思っていいと思います。

蛹室を作っている段階では、まだ乳白色の状態の個体もいますので確実な確認方法とは言えないかもです。

ですが、色が変わればその時が近いと思ってください。

クワガタの冬眠についての記事です!クワガタは全ての種類が冬眠するの?一部なの?詳しく解説しています!↓↓↓

 

前蛹(ぜんよう)時の注意点

カブトムシには、幼虫から前蛹(ぜんよう)と呼ばれる蛹になる前段階の状態があります。

蛹室が出来上がると幼虫は晴れて前蛹状態になる事ができるのです。

蛹となる前段階の前蛹を無事に乗り越えなければ蛹となる事ができないので、まずは前蛹を乗り越えましょう!

  1. ケースを刺激しない
  2. 人口蛹室への移動のタイミング

この2点について解説していきます。

サナギになる前の前蛹期間ってどのくらいあるの?前蛹期間はサナギになるために超重要期間。注意事項も詳しく解説しています⬇

 

ケースを刺激しない

これはカブクワ飼育全般に言える事かとは思いますが、特に前蛹時には気をつけなければなりません。

前蛹というよりは蛹室を守らなければなりません。

蛹室内で前蛹状態となり、蛹となり成虫へと進化していくのです。

蛹室に異常があれば、ほぼ確実に中にいる前蛹や蛹にも影響があると思っても過言ではないでしょう。

それだけ蛹室は大事です。

飼育ケースに余計な衝撃などを与えてしまい、蛹室が壊れてしまうような状態になってしまったら、前蛹からうまく脱皮できない恐れもあります。

そうなると最悪命を落とす事にもなりかねません。

飼育ケースは丁寧に扱うようにしましょう。

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人工蛹室への移動のタイミング

カブクワのブリードをしている方の中には、毎回自然蛹室から人工蛹室に移して羽化させる方もいます。

何故かと言うと、自然蛹室だとケースに衝撃が加わらなくても、乾燥等により土の状態が良くなかったりで壊れる恐れがあるのです。

それならばいっその事最初から人工蛹室に移しておけばいいという事です。

慣れている方ならそれも可能だと思いますが、慣れていない方だと失敗する恐れがあります。

幼虫が蛹室を作り完全に前蛹状態になったのを見極めるのが非常に困難なのです。

幼虫の手足がまだ動ける状態での移動だと、移動先から抜け出したり入れ物をかじってしまったりするリスクがあります。

移動をするタイミングは、できれば蛹になってからの方がいいです。

しかしながら蛹室が壊れたりし、やむなくそれ以前に移動せざるを得ないのであれば、せめて手足が固まってからにしましょう。

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蛹になる前兆が分かるメリット

蛹になる前兆は分かった方がいいのかと聞かれたら・・・答えは。分かった方が良いです!

理由は3つ。

  1. 羽化時期が分かる
  2. 生存確認ができる
  3. 人工蛹室に移すタイミングが分かる

3の人工蛹室に移すタイミングについては、前の章の「前蛹時の注意点」と少し被りますが、詳しく説明しますので最後まで読んでみてください!

幼虫が飼育ケースの底にいるのって危険?底で動かないと不安・・・底にいる理由から生存確認方法まで詳しく解説しています⬇

 

羽化時期が分かる

羽化時期が分かるというのは、ブリードをする上でとても大きなメリットです。

羽化に向けては少なからず準備があります。

昆虫ゼリーの準備や成虫用のマットを用意する事もできます。

僕はダニが大嫌いなので、成虫は防ダニマットに移します。

そんなのは羽化時期がわからなくても、準備しとけばいい!という意見もあるでしょうが、おおよそでも先の予定が立てられるのは、動きやすいのは間違いないです!

防ダニマットを使用しない方は、マットの天日干しや冷凍処理ををする時間もいれますからね。

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生存確認ができる

 

これも大きなメリットです。

中々羽化してこない時に、もうそろそろ羽化してきてもいい時期・・・と分かっていれば露天掘り(ろてんぼり)してみるのも手です。

露天掘りとは蛹室の上部を削り、中を見えるようにする事です。メリットは中の確認が出来るとの、湿気を逃がす事ができます。

仮に露天掘り時に羽化前だったとしても、そのまま飼育はできますし、万が一命を落としていたとしても、その事が分からず放置しておくより断然良いはずです。

それが出来るのも羽化時期が分かっていてこそ、すなわち蛹になる前兆がわかっていてこそなのです。

しかしながら露天掘りは、慣れている方でも失敗する事もありリスクが大きいです。

慣れていない方にはオススメはできませんが、どうしてもしないといけない時は、最悪を想定して人工蛹室は準備しておきましょう。

クワガタの寿命に関するギネス記録ってある?長生きするクワガタの種類についても解説しています⬇

 

人工蛹室に移すタイミングが分かる

人工蛹室に移す理由は人それぞれです。

元々人工蛹室で羽化させるつもりの方、蛹室が壊れてしまいやむなく移す方、幼虫がマット表面で蛹化してしまった方・・・

前章でも書きましたが、いずれにしても人工蛹室に移すタイミングはできれば蛹になった後の方がいいです。

飼育ケースから蛹が見えていれば確実なのですが、そう上手くいかないのが生き物の飼育です。

マットの中に潜り、蛹室を作り蛹へと変化していく幼虫は基本的には地中に蛹室を作るので、人目にはつかないのが現状です。

その為、仮に地中で蛹室が壊れても気づけません。

ですので蛹の前兆がわかれば、羽化時期の予想をたて、蛹になったであろう時期に掘り起こし人工蛹室に移せる事ができるのです。

 

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僕自身が蛹になるまでに注意している事と失敗談

何事もなく無事に蛹にする為に注意しなければならない事を、僕自身の失敗談を添えてお話します。

当時の僕は蛹になる前兆などは全く分かりませんでした。

当然羽化する時期などわかるはずもなく・・・

飼育ケースから見えている蛹がいたのですが、少しケースを叩く度に蛹が動くのが面白くて、ケースを揺らしたりもしました。

そして・・・蛹室が崩れてしまうという大失態・・・

更に7月後半になってもマットから姿を見せない蛹がいましたが、掘り起こしてみたら亡くなっていました・・・

蛹になったであろう時期がわかっていれば、もっと早くに「おかしい・・・」思う事ができたはずです(結果は変わらなかったかもですが・・・)。

幼虫の数だけは把握していたので、成虫の数が明らかに足りない・・・と思い発覚しました。

僕がしでかした失敗はおそらくマットの量が少なすぎたのと多頭飼育です。

この失敗を糧に次の年からはマットの量は15センチ以上はいれるようにして、横幅約30センチの飼育ケースで、多くても3匹までしか同時飼育をしないようにしました。

蛹から羽化までの僕の失敗談は、こちらでより詳しく書いてますので是非読んで見てください。そして僕と同じ失敗をしないように願います↓↓↓

 

蛹になる前兆が分かれば尚更楽しい!!

今回の記事では蛹になる前兆を知るメリットや注意点を解説してきました。

蛹になる前兆は知らなくても問題はないですが、知っていれば自分の飼育にとって有益でしかないのは間違いないです!

そしてもうすぐ蛹になるのか!じゃあ羽化するのは◯月くらいだな!と予想して、その過程を楽しむのも一興です!

飼育ケースから蛹が見えていれば尚更楽しくなります!

個体差はあるでしょうが前蛹から蛹までは約1週間〜2週間と言われていますが、僕の場合は10日すぎくらいが一番多い印象です。

そして蛹になってからは約1ヶ月で成虫へと進化します!

成虫となったカブトムシだけを見るのと、その過程を知っているのとでは愛着や親近感が全然違ってきます。

4月後半から5月半ばにかけては、飼育ケースを頻繁に覗き見してみてください。

マットの表面が乱れて蛹室を作る準備をしているかもしれませんよ!!

それでは最後まで読んでくださり感謝です!他にもカブクワ飼育の記事を多数書いてますので、是非そちらも読んでみてください!

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