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- 「ヒラタクワガタの冬眠はどうやってさせればいい?」
- 「ヒラタクワガタは寒さに弱いって本当?何度まで大丈夫?」
- 「コクワガタやオオクワガタと冬眠管理の方法は違う?」
ヒラタクワガタは越冬できる種類ですが、コクワガタやオオクワガタに比べると寒さへの耐性がやや低く、管理を間違えると冬に死亡させてしまうことがあります。
ヒラタクワガタの冬眠に最も重要なのは「5℃以下の低温を長期間避けること」で、コクワガタより少し暖かめの場所で管理することが越冬成功のポイントです。
この記事ではヒラタクワガタの冬眠方法・適温・準備手順・産地による違いまで詳しく解説します。
ヒラタクワガタの冬眠の基本知識
ヒラタクワガタは越冬できる種類
ヒラタクワガタはコクワガタ・オオクワガタと同じく成虫で越冬できる種類です。
成虫の寿命は2〜3年で、毎年冬眠して複数回の冬を乗り越えます。
日本各地に分布していますが特に西日本(関西・中国・九州・沖縄)に多く生息しており、本来は比較的温暖な環境に適応したクワガタです。
この「温暖な環境に適応している」という特性がヒラタクワガタの冬眠管理のポイントで、コクワガタのように極端な低温に長時間さらすと弱って死亡するリスクがあります。
越冬できるクワガタの種類一覧については「クワガタの越冬できる種類一覧|越冬できない種類との違いと秋冬の正しい管理方法」の記事でまとめています。
産地によって耐寒性が大きく異なる
ヒラタクワガタの冬眠管理で最も注意すべき点が「産地による耐寒性の違い」です。
本州産(関東・関西)のヒラタクワガタは日本の冬に適応しているためある程度の低温に耐えられます。
九州産・対馬産のヒラタクワガタは九州の温暖な気候に適応しており、本州産より低温に弱い傾向があります。
沖縄産や外国産(スマトラ・フィリピンなど)のヒラタクワガタは熱帯・亜熱帯原産のため冬眠できず、5℃以下の低温では死亡するリスクが非常に高くなります。
飼育しているヒラタクワガタの産地を確認してから冬眠管理の方法を決めることが最重要です。
冬眠前の準備を始める時期
ヒラタクワガタが冬眠に入り始めるのは気温が15℃を下回る10月〜11月頃です。
冬眠準備は10月中に済ませておくことをおすすめします。
冬眠前の10月頃まで昆虫ゼリーを切らさずに与えて体力を十分に蓄えさせることが冬眠中の生存率を左右する最重要準備です。秋にエサを食べなくなっても置いておくことが大切です。
秋にエサを食べなくなる理由については「クワガタが秋にエサを食べない理由|冬眠前の正常な変化と注意すべきケースを解説」の記事でまとめています。
ヒラタクワガタの冬眠に適した温度
本州産ヒラタクワガタの適温
本州産ヒラタクワガタの冬眠適温は5〜15℃程度です。
コクワガタ・オオクワガタと同じ温度帯ですが、5℃以下が長期間続く環境はできれば避けることをおすすめします。
コクワガタは−5℃近くでも越冬できますが、ヒラタクワガタは5℃以下の低温が1〜2週間以上続くと弱りやすくなります。「最低でも5℃以上は保てる場所」で管理することがヒラタクワガタの冬眠の基本です。
九州・沖縄産・外国産の適温
九州産・沖縄産のヒラタクワガタは10℃以上を保てる場所で管理することをおすすめします。
外国産(スマトラ・フィリピン・台湾など)のヒラタクワガタは冬眠させず年中15〜25℃程度の暖かい環境で管理することが基本です。
外国産ヒラタクワガタに日本式の冬眠管理(低温に置く)を行うと死亡するリスクが非常に高いため、産地を必ず確認してから管理方法を決めてください。
20℃以上は冬眠できない
20℃以上の暖かい場所に置き続けると冬眠できずに活動を続けて体力を消耗します。
暖房が効いたリビングに置いたままにすると寿命が短くなる可能性があります。
本州産・九州産ヒラタクワガタは冬眠させることで体力を温存して2〜3年という長い寿命を全うできます。長期飼育を目指すなら冬眠は必須の管理です。
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ヒラタクワガタの冬眠セットの作り方
必要なもの
ヒラタクワガタの冬眠に必要なものをまとめます。
飼育ケース(コバエシャッター小〜中)・冬眠用マット(発酵マットまたは広葉樹マット)・朽ち木またはコルク樹皮・霧吹きの4点が基本セットです。
ヒラタクワガタはマットに潜り込む習性が強いため、コクワガタより深めのマット(最低12〜15cm以上)を確保することが冬眠成功のポイントです。ケースは深さがあるタイプを選んでください。
冬眠セットの手順
冬眠セットの作り方を手順ごとに解説します。
①マットを1〜2日ガス抜きする
②ケースに発酵マットを12〜15cm以上入れる
③霧吹きでマット全体を湿らせる(手で握るとかろうじて固まる程度)
④朽ち木・コルク樹皮をマットの上に置く
⑤昆虫ゼリーを1個入れてヒラタクワガタをケースに移す
⑥フタをして適温の場所(5〜15℃)に置く
ヒラタクワガタはコクワガタより活動的でケース内を動き回ることが多いため、フタの密閉性が高いコバエシャッタータイプのケースを使うと脱走防止にもなります。
置き場所の選び方
ヒラタクワガタの冬眠に適した置き場所は「5℃以下にならない涼しい場所」です。
玄関・廊下は適していますが、寒冷地では夜間に5℃以下になることがあるため注意が必要です。
北側の室内・脱衣所・洗面所なども温度変化が少なく向いています。
コクワガタなら屋外の物置でも越冬できますが、ヒラタクワガタは凍結に近い低温を避けるため基本的には屋内管理が安全です。特に九州・沖縄産は必ず屋内の暖かめの場所で管理してください。
冬眠中の管理と注意点
2〜3週間に1回の湿度チェックだけでOK
冬眠中の管理は2〜3週間に1回マットの乾燥を確認して霧吹きで補水するだけです。
ヒラタクワガタは他のクワガタより乾燥に敏感なため、マットの乾燥チェックは特に念入りに行ってください。マットが乾燥すると冬眠中でも弱って死亡するリスクが上がります。
冬眠中か死亡しているかの確認方法
冬眠中のヒラタクワガタが動かないのは正常です。
生きている個体は体に弾力があり、死亡した個体は体が乾燥してカサカサになるか脚が突っ張って伸びた状態になります。
判断に迷う場合はケースを20℃程度の暖かい場所に1〜2日置いて動き始めるか確認してください。この確認は月に1回以内にとどめて頻繁な掘り起こしは避けましょう。
詳しい生死確認の方法については「クワガタが冬眠中か死亡しているかの確認方法|見分け方・死因・正しい冬眠管理を解説」の記事でまとめています。
春の冬眠明けと繁殖管理
冬眠明けのサインと対応
春(3〜4月)に気温が15℃以上になるとヒラタクワガタが冬眠から目覚めてマットの表面に出てきます。
冬眠明けは体力が落ちているため新鮮な高タンパクゼリーをすぐに入れてたっぷり食べさせることが最優先です。体力が回復した5月頃からペアリングを行うと産卵成功率が上がります。
おすすめの昆虫ゼリーについては「カブトムシやクワガタ飼育の昆虫ゼリー6選!使用した中から厳選紹介」の記事でまとめています。
ヒラタクワガタの繁殖注意点
ヒラタクワガタはクワガタの中でも攻撃性が高い種類で、オスがメスを挟んで傷つけることがあります。
冬眠明けのペアリングでは必ずハンドペアリング(手で直接合わせる方法)か、短期間の同居にとどめてオスとメスを分けることが重要です。
ヒラタクワガタのオスは交尾後もメスを攻撃し続けることがあるため、交尾を確認したらすぐにオスを別ケースに移してメスを単独の産卵セットに入れてあげましょう。
クワガタの交尾方法については「クワガタの交尾方法と時期|ペアリングのコツと交尾確認の方法を解説」の記事も参考にしてください。
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