カブトムシの霧吹きの頻度はどのくらい?乾燥対策についても徹底解説

カブトムシ飼育において、乾燥は天敵です。

人もそうですが、カブトムシも乾燥下では生きていけません。

カブトムシ飼育では適度な湿気が必要で、飼育時の霧吹きは必要不可欠です。

ではどのくらいの頻度で霧吹きをすれば良いのか?

今回の記事では、

  • カブトムシの霧吹き頻度
  • 自作できる乾燥対策
  • 僕自身のカブトムシ飼育での乾燥対策

について解説します。

僕自身カブトムシを何年も飼育しており、これまでの飼育数はゆうに100匹を超えています。

「僕自身のカブトムシ飼育での乾燥対策」では、これまでのカブトムシ飼育での実際に実施してきた乾燥対策を解説します。

最後まで読んでもらえたら、カブトムシ飼育のレベルが上がること間違いありません!

是非最後まで読んで、今後のカブトムシ飼育に役立ててください。

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カブトムシ飼育の霧吹き頻度

単刀直入に言いますが、カブトムシの飼育で霧吹きの頻度は決まっていません。

要はマットと呼ばれる、ケースに敷き詰める土やおがくずを乾燥させてはいけないのですが、これは飼育状況によって決まります。

飼育状況は人それぞれですので、一概に何日に一度とは言い切れません。

  • 飼育ケース別
  • 飼育ケース内のアイテム別
  • 飼育場所別

大きくわけてこの3つが、霧吹き頻度を大きく左右します。

一つ一つ細かくわかりやすく解説していきます。

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飼育ケース別での霧吹き頻度

乾燥対策で一番重要なのが、飼育ケースになります。

僕自身、様々な飼育ケースを使用してきましたが、飼育ケース一つで霧吹き頻度は、大幅に変わってくるのです。

どの飼育ケースがどのくらいの頻度で霧吹きが必要なのか、詳しく解説していきます。

おすすめのカブトムシの飼育ケースを7つ紹介しています⬇是非一読して今後のカブトムシの飼育に役立ててください⬇

 

通常ケース

通常ケースとは、よくホームセンターや100均で売られている飼育ケースのことです。

箱そのものがプラスチックなのはどれも変わらないのですが、肝心なのはフタになります。

フタにどれだけの空気を通す穴があるかが重要になってくるのです。

この空気穴が大きいと湿気が逃げてしまいます。

ですので空気口は小さいほど、乾燥対策としてはうってつけなのです。

空気口が大きいとそれだけ湿気が逃げやすくなりますので、必然的に霧吹き頻度は増えます。

経験上、通常の飼育ケースなら2〜3日に一度は必要になってきます。

 

乾燥対策された飼育ケース

乾燥対策された飼育ケースとは、代表的なものに以下の2つがあります。

  • コバエシャッター
  • クリアスライダー

通常の飼育ケースと比べると、値段はお高めになります。

しかしそれだけの価値は十分にあると断言できます。

コバエシャッター

コバエシャッターとは、その名の通りコバエを完全にシャットアウトしてくれる飼育ケースです。

ケースのフタについてある空気穴にはフィルターがついており、その穴の小ささから空気は通しますがコバエは通ることができません。

コバエが通れない程の極小の空気穴なので、湿気も逃がしません。

コバエシャッターは乾燥対策と害虫対策にも特化した、カブトムシ飼育にとって最適な飼育ケースなのです。

カブトムシ一匹ならコバエシャッター[小]で充分ですが、複数飼育するなら[中]が丁度良いでしょう。

肝心の霧吹き頻度ですが、ほぼ必要ありません。

状況に応じて2週間に一度するかしないか・・・そんなレベルです。

カブトムシの成虫は、糞は一切しないのですが、おしっこは大量にします。

そのおしっこが湿気となってくれるのです。

コバエシャッターは湿気を逃がしませんので、おしっこがそのまま乾燥を防いでくれるということになります。

昆虫ゼリーの食べこぼしもおしっこ同様に、湿気となってくれますので、霧吹きはむしろ必要なくなります。

 

クリアスライダー

クリアスライダーは、フタがスライド式になっている飼育ケースです。

空気穴はコバエシャッターのようにフィルターはついていませんが、コバエが通れないほどの極小の穴が無数に開いています。

必然的に湿気も逃がしません。

コバエシャッター同様に、おしっこや昆虫ゼリーが湿気となってくれるので、霧吹きはほとんど必要ありません。

ですが、あくまでも状況に左右されますので、日々の確認は怠らないようにしましょう。

クリアスライダーは全身透明なので、観察用としても最適です。

カブトムシがフタ近くにあがってきていることがありますが、そんな時にスライドしてカブトムシの足を挟まないように注意しましょう。

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飼育ケース内のアイテム別での霧吹き頻度

飼育ケース内にどのようなアイテムを入れておくかで、乾燥度合いが変わってきます。

カブトムシの飼育において、代表的な乾燥防止アイテムを紹介します。

  • 水垢
  • おがくず
  • バークチップ
  • 枯れ葉

これらの飼育用アイテムは、湿気対策だけではなく、転倒防止材としてもつかえますので、何かしら入れ置くことをおすすめします。

 

水苔

水苔は水苔のみで飼育マットとしても使える万能アイテムです。

もちろん飼育マットの上に適量を乗せて、飼育するのにも適しています。

乾燥しにくいので、乾燥対策として超有能なアイテムです。

水苔は乾燥対策が施してある飼育ケースなら、霧吹きはほとんど必要ありません。

通常ケースでの飼育であるなら、一週間〜二週間に一度くらいは霧吹きが必要になってきます。

注意点として、水苔にはダニがきますので、大量に発生させない為に確認を怠らないよういしましょう。

ダニが発生したら、交換が必須です。

おすすめの水苔⬇

 

おがくず

おがくすもマットとしても使用できるアイテムで、土よりも水分を吸収してくれやすく、湿気が残りやすいので、乾燥対策に適しています。

もちろん、マットの上に適量乗せるだけでも乾燥対策になる優れた飼育アイテムです。

そしておがくずの最大の特徴は、ダニやコバエを寄せ付けないことになります。

ダニやコバエなどの害虫は、ヒノキの木の匂いが嫌いなのです。

ですのでダニやコバエを寄せ付けずにカブトムシを飼育したいのであれば、迷わずヒノキのおがくずマットで飼育した方が良いでしょう。

おがくずマットでの飼育は、乾燥対策のしてある飼育ケースなら、霧吹きはほぼ必要ありません。

通常ケースなら2週間に一度はする必要がでてくるでしょう。

おすすめのおがくずマット⬇

 

ハスクチップ

ハスクチップもそれだけで、マットとしても使用できるアイテムになります。

水苔同様に土マットの上に乗せるだけでもOKです。

乾燥を防いでくれるので、乾燥対策がされている飼育ケースなら、ほぼ霧吹きの必要はありません。

カブトムシのおしっこと昆虫ゼリーの食べこぼしたけで、充分湿気となってくれます。

通常の飼育ケースならやはり二週間に一度くらいは、霧吹きが必要になることもあるので、確認はしっかりしましょう。

おすすめのハスクチップ⬇

 

枯れ葉

枯れ葉はこれまでのアイテムと違って、枯れ葉自体に乾燥防止効果はありません。

枯れ葉の役目は、湿気を逃さないようにすることです。

マットの上に置いておくだけになりますが、これが中々馬鹿にできません。

湿気は下から上に逃げます。

その逃げ道を塞げばある程度は、湿気がとどまってくれるということです。

他の乾燥防止アイテムほどの効果はありませんが、ないよりは全然マシになります。

枯れ葉は転倒防止材代わりにもなり、カブトムシの隠れ家にもなりますので、あるに越したことはないのです。

注意点として、そのあたりに落ちてある枯れ葉の使用はさけるようにしてください。

雑菌や虫が付着している恐れがあります。

落ち葉を使用するなら既製品が無難です。

おすすめの枯れ葉⬇

 

自作できる乾燥対策

これまでの解説で、乾燥対策には飼育ケースが特に大事なのだということは、よくわかったと思います。

では通常の飼育ケースでの乾燥対策は難しいのか?

実はそうでもありません!

乾燥対策は簡単に自作することも可能です。

乾燥対策を簡単にする事ができる方法を3つ解説します。

  • 不織布を挟む
  • 新聞紙を挟む
  • ラップを挟む

詳しく解説します。

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不織布を挟む

不織布とは、よくマスクにも使われているアレです。

不織布をフタとケースの間に挟み、そのままフタを被せます。

そうすることで、コバエシャッターと同じ役割をになってくれるというわけです。

湿気は逃げにくくなり、コバエも入り込めないので中々優秀なアイテムになります。

不織布は夏になると、100均の昆虫飼育コーナーで売られるようになりますので、わりかし簡単に手に入るのでおすすめです。

カブトムシがフタ近くまで登れるくらい、マットを入れすぎないようにだけ注意です。

フタ付近まで登ってこられると、不織布を噛みちぎることもあります。

最悪、角や足に絡んで中々取れなくなる事態に発展することもありますので、観察は小まめにするようにしてください。

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新聞紙を挟む

今どきは新聞をとる家庭も減ってきていますが、新聞紙も乾燥防止に役立つアイテムです。

使い方は不織布と同じで、一枚から二枚をフタと飼育ケースに挟んで、そのままフタをします。

新聞紙は空気をしっかりと通してくれますが、コバエが入り込める穴はありません。

乾燥対策と害虫対策の両方で活躍してくれるアイテムになります。

こちらもフタ付近にまでカブトムシが登ってくると、新聞紙を噛みちぎりますので、マットの入れすぎには注意です。

 

ラップを挟む

ラップが一番どの家庭にも備わっている、乾燥防止アイテムかもしれません。

ラップも上記2点のアイテム同様に、フタとケースの間に挟んでフタを被せれば完成です。

しかしラップは空気を通さない為に、空気穴を開けてあげる必要があります。

ラップをケースに広げたら、針でいくつも穴を開けてください。

針の穴であればコバエは通れないので、コバエ対策にも繋がります。

ラップで気をつけないといけないのが、カブトムシに絡んでしまうと、最悪呼吸ができなくなってしまう恐れがあります。

他の2点同様にマットの入れすぎには充分注意するようにしてください。

 

僕自身のカブトムシ飼育での乾燥対策

カブトムシの飼育において乾燥対策は、専用の飼育ケースを購入するのが一番です。

しかしながら、自作でも対応は可能なので通常の飼育ケースで飼育したいのであれば、それも問題ありません。

僕自身もいくつも自作をしてきました。

もちろん乾燥対策のされた飼育ケースも使用しています。

ここからは僕自身のカブトムシ飼育において、気を付けてきた乾燥対策を解説します。

僕がこだわってきたのは、

  • 飼育ケース
  • 飼育場所
  • 飼育アイテム

の3点です。

もちろんそこまでのこだわりがなくても、カブトムシの飼育は可能ですし、長生きさせることもできます。

あくまでも一つの例として読んでみてもらえたらありがたいです。

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飼育ケース

飼育ケースに関しては、先にも述べた通り専用の飼育ケースも使用してますし、自作物も使用してきました。

そして最終的にはやはり、コバエシャッターかクリアスライダーに落ち着きます。

いっぺんに買い揃えることは、金銭的に難しいので、一年に2〜3個買っていきました。

今では結構な数になりました。

おかげで霧吹きはほぼ皆無です。

専用の飼育ケースはほんとに優秀で、数日立つとフタの裏に水滴ができるほどです。

手間暇や害虫に悩まされたくないのであれば、やはりコバエシャッターがクリアスライダーの使用をおすすめします。

 

飼育場所

飼育場所に関しては、ほぼ皆さん室内かと思います。

僕自身も室内で飼育し続けており、室外では飼育したことがありません。

昨今の日本の夏の気温は異常です。

この気温では日陰に置いておくにしても流石にカブトムシも、下手をすれば死んでしまうでしょう。

そして乾燥の進み具合がかなり早いです。

飼育場所はできれば室内でするようにしてください。

室内だと匂いが・・・という方はヒノキのおがくずマットを使用してみましょう。

ヒノキの心地よい香りが漂いますし、嫌な匂いを軽減してくれる働きがありますのでおすすめです。

 

飼育アイテム

僕自身の使用している飼育マットは、おがくずマットでその上に水苔を乗せています。

そうすることで、乾燥はほぼ完全に防げますしダニも湧きにくくなるのです。

当然コバエも寄ってきません。

おがくず✕水苔

この組み合わせは僕の中では、最強の組み合わせだと自身をもって断言できます。

 

カブトムシを長生きさせよう!

今回の記事では、カブトムシ飼育での乾燥対策や乾燥対策に適した飼育ケース。飼育アイテムについて解説してきました。

乾燥対策は自作でもできますし、決してお金をかけて本格的にしなくても問題ありません。

どの程度乾燥しているのかを小まめに確認し、都度霧吹きをするのであれば湿気を保つことは充分可能です。

専用の飼育ケースを使えば、より確実に乾燥を防げるのは間違いありませんが、自分の飼育環境と相談しながら、必要なアイテムを揃えていきましょう!

それでは最後まで読んでくださり感謝です!

他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いていますので、よろしければそちらも読んでみてください!