カブトムシの蛹飼育に適したケースってある?
害虫が入り込めないケースが知りたい!
蛹を観察しながら飼育できるケースがいい!
いくつもは買えないから多頭飼育できるケースが欲しい!
カブトムシの蛹を飼育するのにどのような飼育ケースを使っていますか?
どの飼育ケースが一番!!というのはありませんが、使用するケースによって蛹飼育の楽しみ方も変わってきます。
今回の記事では、
- 蛹飼育をする際のおすすめの飼育ケース7選
- 蛹飼育の注意点
- 僕自身が使用している飼育ケース
を解説していきます。
「僕自身が使用している飼育ケース」では、実際に僕が使用している、昆虫専用飼育ケースから100均で購入した手作り飼育ケースまで全て紹介します。
是非最後まで読んでいただき、蛹飼育をもっと楽しんでもらえたらと思います!
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カブトムシの蛹飼育ケースおすすめ7選
飼育ケース選びは人それぞれだと思います。
どれが正解なんてものはありませんが、知っていたら便利!なんていう飼育ケースもあります。
そんな中で今回は僕がオススメする飼育ケース7選を紹介します。
今回紹介する飼育ケースは僕自身がこれまで飼育してきて、使ってよかった!もしくはこれから使いたい!と思っている飼育ケースです。
- コバエシャッター
- クリアスライダー
- クリアボトル
- らくボックス
- QBOX
- 100均で手作り
- 人工蛹室
この7選が正解というわけではありませんが、蛹を飼育する上でとてもいい働きをしてくれるケース達です。
コバエシャッター
コバエシャッターはおそらくは、カブトムシの飼育者の中で一番愛用されている飼育ケースかもしれません。
その名の通りコバエの外からの侵入、中で発生した場合に外への退出を完全に防いでくれます。
上部に開けられた空気穴に、コバエの通れないフィルターをとりつけています。
このフィルターのお陰でコバエをシャットアウトしくれるどころか、湿気が逃げにくくなり、蛹の天敵「乾燥」を防いでくれます。
蛹を飼育するのであれば「中」の大きさなら蛹3匹は飼育できますが、ケースが多少大きいので見える位置に蛹室を作ってくれる可能性は少し下がります。
「小」を選んで1匹のみ飼育すれば、ケースが小さい分運良くケースの端に蛹室を作ってくれる可能性があり、蛹の観察ができる確率があがります。
コバエシャッターは、蛹飼育のみならず成虫や幼虫飼育にも適したオルマイティーな飼育ケースになります。
デメリット
デメリットとしては、フタは透明になっていないので上からの観察はできず、横か底からの観察になります。
クリアスライダー
クリアスライダーも飼育者の中で相当愛用されている飼育ケースです。
その特徴は、コバエシャッターと同じく、コバエの侵入を完全に防いでくれ、内から発生しても外に出しません。
クリアスライダーはコバエの体長よりも小さな空気穴を無数に開けており、こちらもコバエのみならず、乾燥にとても強い飼育ケースになります。
フタがスライド式になっており、ロックもついていますので、成虫が逃げるのも防いでくれます。
こちらも幼虫〜蛹〜成虫までオールマイティに活躍できる飼育ケースです。
蛹を飼育するのであれば、コバエシャッター同様に小さなケースに1匹入れて、見える位置に蛹室を作ってくれれば蛹の観察ができます。
全面透明になっているので、どこからでも観察ができるのも嬉しい特徴になります。
デメリット
フタがスライド式になっている為に、飼育に使用しているマットがフタに噛んでスライドが固くなります。
成虫飼育にも使用できますが、マットもですがオガクズもスライド部分に噛みやすく、こまめな掃除が必要です。
クリアボトル
クリアボトルも蛹飼育に適した飼育ケースの一つです。
筒状になっており、ど真ん中に蛹室を作らない限りは、いい確率で見える位置で蛹になってくれるでしょう。
フタに空気穴が開いており、そこにコバエ侵入防止のフィルターシールが貼られていますので、外からの侵入、内からの退出どちらも防いでくれます。
大きさ的には横に広いと蛹室を見えない位置に作られる可能性がある為、個人的には800ml〜1000mlのなるべく細長い形がベストだと思っています。
デメリット
フタが透明ではないのであればコバエシャッター同様に、横と底からしか観察できませんが、細長い形であるならば上から見えなくても違和感はないです。
ですのでデメリットと言える程のデメリットは思いつきません。
ちなみにフタが透明なタイプもありますので、フタも透明がいいのであれば、そちらを選んでみてください。
ちなみに容器の大きさ的に多頭飼育には不向きです。
ラクボックス
ラクボックスは正しく蛹飼育に特化した飼育ケースと言えます。
その最大の特徴は、奥行きの狭さです。
奥行きは6〜8センチしかなく、そこまで極端に狭くする事で、ケース内の蛹を常に見る事ができるのです。
幼虫の時点でラクボックスで飼育しておけば、幼虫の動きを見る事ができ、前蛹から蛹へと変わる過程もはっきりと見る事ができます。
他のケースが、運良く見える位置に蛹室を作ってくれれば観察できるのに対して、ラクボックスは運に頼らず確実に観察する事ができます。
デメリット
ラクボックスは確実に蛹を観察する事ができますが、奥行きが極端に狭いおかげでボックス内もとても狭いです。
飼育マットも約2リットルしか入りませんので、ラクボックスに幼虫を入れるタイミングが早すぎると、マットの入れ替え頻度が通常の倍以上多くなります。
それと、幼虫は動き回るとそれだけ体力を使いますが、ラクボックスは狭い分動き回ってエサを食べないといけません。
幼虫のうちに体力を使わせると、大きな幼虫になってくれず成虫も小さくなってしまうので、前蛹になる少し前に移し替えるのがベストです。
カブトムシは5〜6月には蛹になりますので、早くても4月後半くらいにラクボックスへ移すのがいいでしょう。
QBOX
QBOXは主に多頭飼育や大型種に使用される事が多い飼育ケースです。
最大の特徴は、その大きさになります。
一番大きいケースで、衣装ケースの少し小さいバージョンくらいの大きさがありますし、飼育マットが20リットル入ります。
それだけ大きので、多くの蛹をいっぺんに飼育する事が可能です。
フタにロックがついていますので、成虫管理にも適しており、フタとケースの間に僅かな隙間があり、空気穴を開ける必要もありません。
大きさのバリエーションも豊富で用途や、種類によって変える事ができますし、QBOX同士ならキレイに重ねる事ができます。
デメリット
気にしない人は気にしないでしょうが、透明なケースではないので、観賞用としては不向きな印象です。
フタとケースの間の隙間は空気穴としてはいいのですが、コバエが通過できるだけの隙間が空いてますので、新聞紙や不織布を挟む等の対策がいります。
百均で手作り
100均には様々な保存瓶やガラスポット、プラ容器が売られています。
はっきり言ってどんな容器でも空気穴さえあければ、飼育ケースにする事ができます。
上の写真は全て100均で買った容器に、電動ドリルかハンダゴテでフタに穴を開けて、フィルターシール(タイペストシール)を貼ったものです。
この容器にそれぞれマットを入れて、幼虫を1匹入れておけばいつの間にか蛹室を作って蛹になっています。
100均なのでコスパは抜群にいいですね。
デメリット
フタがアルミニウムだったりプラスチックなので、どうしても電動ドリルがハンダゴテがいります。
どちらも誰しも持っている工具ではありませんが、ハンダゴテは100均(550円)にも売ってます。
割りかし簡単に手に入りますが、子供には危ないので大人が扱うようにしましょう。
専用の飼育ケースをいくつも買えない!という方は自作で作ってみてもいいでしょう。
ハンダゴテを使う際はくれぐれもお気をつけて。
人工蛹室
人工蛹室にも種類がいくつもあります。
代表的なのが「ミタニ サナギのへや」です。
国産カブトムシの蛹に特化した人工蛹室ですが、観察用としても良し、羽化する為の最適な空間創りがなされています。
他には手作りの人工蛹室が多数あります。
ペットボトルや紙コップ、トイレットペーパーの芯などなど・・・
意外と身近なもので、しかも普段はゴミとして捨てるようなもので人工蛹室は作る事ができるのです。
デメリット
人工蛹室は基本的に、蛹室が壊れた時用の対策になります。
ですので、幼虫自身が作った蛹室を壊す理由がないのであれば、そのまま蛹室で飼育してもいいかと思います。
人工蛹室は蛹に合わせた大きさにしないといけませんし、湿気対策に大分気を使わないといけません。
慣れていないのであれば手作りはおすすめはしませんが、もしするのであれば大きさは蛹の1.5倍くらいにして乾燥には気をつけるようにしてください。
僕自身の手作り飼育ケース
僕自身、お小遣いの範囲内でカブトムシやクワガタの飼育を楽しんでます。
ですので、飼育に回せる資金が沢山あるかと言えば・・・そうでもないのです。
ですので、100均での手作り飼育ケースは必須なります。
ダイソーさんやSeriaさんにはいつもお世話になっております^^
こちらは全てダイソーさんで売っている保存瓶やプラ容器になります。
フタがアルミニウムのプラ容器は電動ドリルで穴を開け、フタがプラスチックのガラス瓶はハンダゴテで溶かして穴を開けました。
いずれもタイペストシールを貼っていますが、タイペストシールが無いのであれば同じく100均で売られている、不織布を貼り付けるだけでも大丈夫です。
フタをせずに不織布を被せて輪ゴムで止めるだけでも充分なので、電動ドリルやハンダゴテが無い方はこの方法もありです。
こちらはSeriaさんのPET容器になります。
僕はオオクワガタのブリードもしてますので、背の低い容器は菌糸ボトルとしても重宝している容器になります。
穴はこちらも電動ドリルで開けてタイペストシールを貼ったり、そもそもフタを使用せず不織布をフタ代わりにしたりしてます。
蛹飼育には少し大きい容器もありますが、カブトムシの3令幼虫はマットをよく食べますし、体が大きい分蛹室も大きく作ってくれますので、蛹が見える可能性も高いです。
細長いPET容器は蛹飼育用に購入したもので、確実に蛹の観察ができる優れものの容器で、とても気に入ってます!
僕が自作した飼育ケース意外にも沢山のおすすめ自作ケースはあると思います。
どんな容器でも飼育ケースに化ける事ができますので、自分なりも飼育ケースを作ってみても面白いと思います!
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蛹飼育ケースは目的に応じて選ぼう!
今回の記事では、カブクワ飼育歴6年のお小遣い制ブリーダーの僕自身が、蛹飼育にお世話になっている飼育ケースや、今後使いたい飼育ケースを紹介してきました。
ブリードをする楽しみは人それぞれですが、僕自身はその過程の変化を見ていく事が一番の楽しみです。
ですので、蛹の状態が見れるのであれば見たいと思っています。
飼育ケースも蛹の観察ができるものを選んだり、自作したりしています。
自分自身がどのような形や思いで蛹を飼育したいかで、飼育ケース選びは変わってきますので、自分なりの楽しみ方にあった飼育ケースを選んでみてください!
それでは最後まで読んでいただき感謝です!
他にも沢山のカブトムシやクワガタ飼育の記事を書いていますので、是非そちらも読んでみてください!
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