カブトムシが卵を産むのはどこ?産卵セットと交尾時の注意点まで解説

カブトムシは春先〜夏に羽化する事が多いです。

そして夏の終わり〜秋口にかけて、その寿命を全うします。

実に2〜3ヶ月しか、成虫としては生きられない昆虫なのです。

儚い命ではありますが、その分ブリードで楽しんでみてはどうでしょう!

卵から幼虫になりそして蛹へ・・・その一連のサイクルを共に過ごすのもブリードの楽しみです。

そこで今回の記事では、カブトムシの産卵について話そうと思います。

  • カブトムシはどこに卵を産む?
  • カブトムシの産卵セットの組み方
  • カブトムシの交尾時の注意点

以上の3点ついて解説します。

僕自身、カブトムシのブリードを何年もしています。

最後まで読んでもらえたら、カブトムシに多くの卵を産んでもらう事ができるはずです!

是非今後のブリードにお役立てください。

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カブトムシはどこに卵を産む?

カブトムシはどこに卵を産むのか?

答えは「マット」になります。

野外で言えば、土の中に産むのです。

クワガタのように朽木に産むことはありません。

そして、土であるならどこでも産むと言っても過言ではないでしょう。

 

カブトムシが卵を産むマットの種類は?

基本的には、カブトムシに産卵してもらう際は、腐葉土マットを使用するはずです。

確かに腐葉土マットが、一番卵を産んでくれるのは間違いないでしょう。

しかしカブトムシはマットであるなら、正直どのマットでも産みます。

僕自身の飼育経験上ですが、針葉樹マットに産んだこともあるのです。

ですので、腐葉土マットでなければ産まない、というわけではないという事はおぼえておいてください。

 

確実に産卵してもらうにはどのマットが良い?

経験上、針葉樹マットでも産卵させた事はありますが、基本的には腐葉土マットがオススメです。

針葉樹マットで産卵はしましたが、その後はすぐに腐葉土マットへ卵だけ引っ越しさせました。

何故なら、幼虫はマットをエサとして食しますが、針葉樹マットは食べられません。

ですので、そのまま孵化してしまうと、食べ物が無くて餓死してしまうのです。

そして、これも経験上での事ですが、やはり腐葉土マットの方が多く、確実に産卵をしてくれます。

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カブトムシの産卵セットの組み方

 

では、カブトムシの基本的な産卵セットの組み方を解説します。

この産卵セットの良し悪しでも、産卵率や産卵数が大きく変わってきますので、基本をしっかり守るようにしてください。

 

用意するもの

産卵セットとして用意するなら

  • 産卵マット
  • 飼育ケース
  • 高タンパクな昆虫ゼリー
  • 転倒防止材

以上の4点になります。

そして特に大事なのは、産卵マットになるでしょう。

 

産卵マット

産卵の要とも言うべきなのが、やはりマットです。

マットがどれだけ上質かで、産卵数や産卵率が変わってきます。

もちろん高ければ絶対に産む!というわけではないですし、安いマットならあまり産んでくれないわけでもありません。

僕自身、安さ重視でマットを買う事もあり、そのマットでもそれなりの数を産卵してくれました。

カブトムシなら「カブトマット」で充分爆産してくれますので、迷った時はカブトマットで検索してみてください。

カブトムシのマットの交換頻度はどのくらい?衛生的にも適度な交換が長生きの秘訣です⬇詳しく解説しています⬇

 

飼育ケース

飼育ケースって・・・当たり前だよね?

と思われるかもしれませんが、飼育ケース選びも馬鹿にできません。

どのような飼育ケースで、大きさはどのくらいなのか?これも産卵には重要な要素になるのです。

ケースの種類としては、コバエや害虫対策がされている飼育ケースがオススメです。

特に産卵用や幼虫飼育用のマットは、幼虫も好みますが、同時に害虫の好物でもあります。

 

ケース内からの発生は、マットの冷凍処理で対応可能です。

しかしケースの外からの害虫発生は、飼育ケースに害虫対策がしていないと大変なことになります。

外から中へは、絶対にコバエやダニの侵入を許してはいけないのです。

飼育ケースは害虫対策をしっかりするようにしましょう!

そして大きさは{中}以上の大きさにしてください。

{小 }以下の大きさだと、小さすぎて産む場所が限られるので、数が期待できなくなります。

 

高タンパクな昆虫ゼリー

産卵には相当な体力を使います。

オスもそうなのですが、メスは人間の女性と同じで相当苦労するのです。

カブトムシの寿命を伸ばしたければ、交尾をさせないのも重要な要素になるほど、産卵には体力を使います。

ですので、オスとの同居や交尾後、そして産卵時には特に高タンパクな昆虫ゼリーを与えるようにしましょう。

タンパク質は体力を回復してくれます。

メスは産卵しエサを食べ、体力を回復し、再び産卵・・・と繰り返していくのです。

産卵時には高タンパクゼリーを、切らさないように注意が必要になります。

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転倒防止材(止まり木)

転倒防止剤は、産卵の為というわけではありません。

成虫飼育において、転倒防止材は必須なのです。

カブトムシはひっくり返ると、中々自力では起き上がる事が困難な昆虫になります。

そして戻ろうとしてもがき続けて、最終的には体力が尽きます・・・

最悪、死の危険すらあるのです。

なので「成虫ある場所には転倒防止材あり!」これを忘れないようにしましょう。

転倒防止材についてはこちらを読んでみてください⬇詳しく解説しています⬇

 

産卵セット組み手順

ここからは、産卵セットの組み方を解説していきます。

マットの詰め方一つにしても、より爆産させる為に、色々と工夫が必要になってきます。

ぜひ最後まで読んでください!

 

産卵マットをいれる

まずは、マットを入れて加水をします。

別の容器に一度入れて、全体的に加水した後に飼育ケースに移しても良いです。

もしくは、飼育ケースに少量づつ入れて、少しづつ加水していく方法と、どちらかやりやすい方でしてください。

カブトムシは土の硬い場所に、産卵する傾向があるのです。

その為、加水したマットは、ケースの下10センチ程度はなるべく強めにマットを詰めます。

そしてその上に敷くマットは、そこまで強く詰めなくても大丈夫です。

メスが潜りやすくする為にも、軽く押さえる程度にしておいてください。

 

マット上にエサと転倒防止材を入れる

マットを詰めたら、その上に高タンパクな昆虫ゼリーと転倒防止材を置きます。

僕はマットの上には、湿気対策用に水苔を置いてその上にエサや転倒防止材を置いています。

水苔はかなりの万能アイテムで、湿気対策はもちろんですが、水苔だけで転倒防止材代わりにもなるのです。

なので水苔を多めに入れるのであれば、他の転倒防止材は無くても問題ないでしょう。

昆虫ゼリーは、餌皿に入れるようにしています。

餌皿そのものが、転倒防止材代わりになりますし、餌皿の下はカブトムシの隠れ家にもなるのです。

餌皿も意外と何にでも使えるので便利なアイテムになります。

 

カブトムシをペアor交尾後ならメスのみ入れる

ここまですれば準備は全て完了になります。

後は、交尾前のオスとメスを同居させるか、交尾後であるならばメスのみを飼育ケースに引っ越しさせます。

同居させる場合は、交尾をしたのを確認できれば、交尾終了後にはすぐにオスを隔離するようにしてください。

オスはかなり性欲旺盛で、何度でも交尾をしようとしてしまいます。

そうすると体力が削られますし、下手をすると起こったメスがオスを攻撃することもあり得るのです。

交尾が確認できなくても、一週間ほど同居させたのであれば、おそらく交尾は済んでると思ってもらって良いでしょう。

その後は飼育ケース内はメスだけにし、一週間から10日経過したのち、メスも飼育ケースから出しましょう。

10日もあれば、産卵は無事に行われている可能性が高いです。

 

カブトムシの交尾から産卵後までの注意点

では、カブトムシの産卵についてなにか注意点はあるのか?

各工程において、注意しないといけない点を以下にまとめています。

詳しく解説します。

 

交尾事故

まずは肝心要の交尾時についてです。

意外と知られていない事が多いのが、交尾時の事故になります。

交尾時の事故には大きく分けて、2つの種類があるのです。

  1. オスの生殖器がメスに刺さったままになり、オスの体から取れてしまう
  2. オスが生殖器をメスから抜く際に、メスの内蔵まで一緒についてきてしまう

この2点はよく聞く交尾事故ではあるのですが、頻繁に起こる事故、というわけでもありません。

どちらかと言えば、マレに起こる方だと思ってください。

原因としては、後食後まだ間もない時期に交尾をさせてしまうと、このような事故が起きやすくなります。

理由は、カブトムシは後食後1週間〜10日後に、生殖器も熟成すると言われています。

カブトムシのブリードをする際は、最低でも後食後10日経過後にするようにしましょう。

それと、交尾中に無理にオスとメスと引き離そうとしても、上記の交尾事故が起きやすくなります。

交尾は自然と離れるまで待ちましょう!

 

交尾後は即別居

カブトムシのオスは中々に性欲が旺盛で、一度交尾が終わっても、またすぐに再開しようとする場合が多々あります。

その場合メスがかなりの高確率で嫌がって逃げます。

さすがに体力的に厳しいのでしょう。

産卵もですが交尾もかなりの体力を消耗するので、寿命が縮む原因の一つとして挙げられる程です。

あまりにしつこいとメスが怒って、オスに襲いかかる事があります。

さすがに死んでしまうような事にはなりませんが、オスが生殖器を無理に入れて、メスが動き回ると、オスの生殖器が取れてしまいかねません。

取れてしまうと、オスもメスもどちらも命の危険が近づきます。

生殖器が取れてしまったオスは、体が壊れてしまったのですから、当然下手をすれば死んでしまいます。

そして取れた生殖器が刺さったままになっているメスも、体に異物が刺さったままになっているので、最悪死んでしまいます。

そうならない為にも、交尾が確認できたら、オスとメスをすぐに別居させるようにしてください。

 

産卵確認後or10日後にはメスを取り出す

最後に産卵後に付いて解説します。

産卵が確認できれば、メスは取り出してあげましょう。

だたしカブトムシのメスは、一度に産卵を終わらせるわけではありません。

一度産卵した後、餌を食べて休んでからまた産卵・・・と繰り返していきます。

卵を確認できても、少し産んだだけ・・・という事も考えられます。

メスだけの状態にしているのであれば、最低でも10日は産卵ケースに入れたままで大丈夫です。

卵が大量に確認できたが、もしくは10日経過したのであれば、メスを取り出しましょう。

メスを入れたままにしておくと、卵が孵化した際に、幼虫が傷をつけられる恐れがあります。

カブトムシは幼虫を食べることはありませんが、メスは幼虫がいようと特に気にせず過ごします。

その為、知らず知らずのうちに幼虫にぶつかり、貧弱な幼虫の体に傷をつけてしまいかねないのです。

幼虫に孵化する時期には、間違いなくメスと幼虫は隔離するようにしてください。

カブトムシの幼虫は共食いをするのか??昆虫界では共食いが普通に行われていますが、カブトムシはどうなのか・・詳しく解説しています⬇

 

カブトムシに沢山の卵を産んでもらおう!

 

今回の記事では、カブトムシはどこに卵を産むのか、産卵セットの組み方やその注意点について解説しました。

カブトムシのブリードは、卵から成虫まで飼育できると、大きな達成感があり、とても楽しく出来ます。

その反面、知識のない状態でやってしまうと、思わぬ事故が置きてしまうのです。

あくまでも生き物を飼育しているのだという事を忘れずに、ブリードについての勉強をしつつ、飼育を楽しみましょう!

そうすることで、翌年には沢山の大きなカブトムシに出会う事が、きっとできるはずです!

それでは最後まで読んでくださり感謝します。

他にも、カブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いていますので、よろしければどちらも読んでみてください!

きっと参考になるはずです!