カブトムシ界の王様とも言うべきヘラクレスオオカブト。
夏になるとホームセンター等でも見かける機会が多くなりますね。
そして値段も相当お高い・・・
軽く5ケタはいってますね・・・
確かに値段は高い!けどかっこいい!
子供はもちろんですが、大人でもその迫力に魅了されてしまいます。
だけど、高いお金を出して購入したのにすぐに死んでしまったら悲しすぎます・・・
そこで今回の記事では、
- ヘラクレスオオカブトの寿命は長い?
- ヘラクレスオオカブトを長生きさせる飼育方法
- ヘラクレスオオカブト以外で長生きなカブトムシ
- 僕のヘラクレスオオカブト飼育での失敗談
について解説しています。
「僕のヘラクレスオオカブト飼育での失敗談」では、実際に僕がヘラクレスオオカブトを飼育していた時の失敗談を解説します。
最後まで読んでもらえたら、ヘラクレスオオカブトについての理解がより深まるはずです。
是非最後までお付き合いください。
ヘラクレスオオカブトの寿命は長い?
ヘラクレスオオカブトの寿命は約1年になります。
カブトムシの中では一番の長寿です。
さすがはヘラクレスオオカブトですが、すべての個体がそれだけ生きるというわけではありません。
平均するとそのくらいということです。
中には半年くらいで力尽きるヘラクレスもいます。
かと思いきや、1年半年ほど生きるヘラクレスもいるのです。
ヘラクレスオオカブトは、幼虫期間も1年半年ほどあります。
幼虫期間と成虫期間を合わせると、実に3年は生きることになるのです。
国産のカブトムシが、幼虫期間が1年ほどで成虫期間が2〜3ヶ月くらいなので、いかにヘラクレスが長生きかわかります。
では何故半年足らずで死んでしまう個体もいるのか???
昆虫の死因は実際のところわからないのが現状です。
その個体の持って生まれた体力にも、左右されるのは間違いないでしょう。
ですので、できる限り長生きさせる飼育方法を次の章で解説します。
ヘラクレスオオカブトを長生きさせる飼育方法
世界最大のカブトムシであるヘラクレスオオカブト。
大きさだけではなく寿命の長さも世界一です。
大人も子どもを魅了してやまないヘラクレスオオカブトを、なるべく長生きさせる方法。
- マットの管理
- 飼育温度に気をつける
- エサは高タンパクなゼリーを
- 交尾をさせない
- 単独飼育をする
- 害虫に気をつける
以上の6点について解説していきます。
マットの管理
マットの管理はヘラクレスオオカブトだけではなく、昆虫飼育をする上では基本的なことになります。
マットは乾燥をさせずに、清潔に保たねばなりません。
飼育ケースの大きさによってマットの量は変わるとは思いますが、おおむね最低でも一ヶ月に一度は交換をおすすめします。
マットの量によってはもっと早まることもありえます。
そしてマットはある程度の湿気をもたせなければなりません。
しかし湿気対策については、そこまで神経質にならなくてもおそらくは大丈夫でしょう。
というのも、カブトムシは成虫になると糞をせずにおしっこのみします。
そのおしっこでマットが、ある程度湿気をもってくれるのです。
エサである昆虫ゼリーの食べこぼしも湿気として役立ってくれます。
ですので、霧吹きの頻度は意外と少なくで大丈夫なのです。
しかしこれは、飼育ケースや飼育環境にも大きく左右されますので、マットの確認は怠らないようにしましょう。
飼育温度に気をつける
ヘラクレスオオカブトの生息地は日本ではありません。
主に南米(ブラジル近辺)になります。
ヘラクレスオオカブトには全部で13の種類がいて、一番有名でみんなが想像するヘラクレスオオカブトは「ヘラクレス・ヘラクレス」になります。
ヘラクレス・ヘラクレスは南米大陸の少し右にある、グラドループ諸島のバセテール島とドミニカ島にのみ生息しているのです。
ヘラクレスオオカブトを飼育するのであれば、生息地の気温に合わせないといけません。
特に気をつけないといけないのが、日本の夏と冬です。
気温が30度を上回る時期や、20度を下回る時期に何も温度管理をしていないと次第に弱っていきます。
ヘラクレスオオカブトの適正な飼育温度は、20度〜25度の間になります。
間を取って23度くらいの室温であれば、全く問題ないです。
エサは高タンパクなゼリーを
ヘラクレスオオカブトはその体の大きさから、国産のカブトムシより多くのエサを食します。
そして体が大きい分、多くのタンパク質を必要とするのです。
最近では100均でも昆虫ゼリーが多く販売されていますが、栄養価という部分においては心もとないのが実情になります。
高タンパクなエサを与えれば、必ず長生きをするというわけではありません。
しかし長生きの可能性が高いのは間違いないです。
コストはかかりますが、なるべく高タンパクな昆虫ゼリーを与えるようにしてください。
そしてヘラクレスオオカブトはかなりの大食漢です。
おすすめは18グラムの昆虫ゼリーです。18グラムでも1日に2つ、16グラムの昆虫ゼリーなら、2つ以上は食べると思ってください。
交尾をさせない
ヘラクレスオオカブトに限らず、寿命の短い「昆虫」に分類される生き物は、基本的に体力はあまりありません。
ですので体力を消費するであろう行動は、全てしないに越したことはありません。
交尾もその一つです。
ブリードをするのであれば、交尾は必要ですし、種の保存の為にも交尾は大切です。
しかし交尾は体力を大きく消費してしまいます。
交尾をしない場合とする場合では、寿命は明らかに変わってくるのです。
それだけ、種の保存というのは大変な作業だということなのでしょう。
交尾の前と後、メスであれば産卵後にはなるべく高タンパクな昆虫ゼリーを与えるようにしてください。
単独飼育をする
こちらもヘラクレスオオカブトに限ったことではありません。
日本のカブトムシもそうですが、カブトムシやクワガタはよくケンカをします。
先ほども話しましたが、元々昆虫という生物は体力がありません。
ですので、ケンカで体力を消費してしまうと、寿命が縮んでしまうのです。
勝てばいいという問題でもなくて、勝っても負けても体力は消耗します。
そしてヘラクレスオオカブトは、わりかし温厚なカブトムシではありますが、時と場合によります。
エサ場の取り合いや交尾をする為のメスの奪い合いでは、容赦なくケンカをしてしまいます。
複数のヘラクレスオオカブトを同居させるのは、なるべくなら避けるようにしてください。
害虫に気をつける
ヘラクレスオオカブトを飼育していると、どうしてもついてくるのが害虫問題です。
ダニやコバエ、トビムシ・・・
どれも来てほしくない害虫ばかりです。
自然界においてはこれらの虫とも共存しています。
しかし逃げ場のない飼育ケース内に大量に発生されたら、ストレスにもなります。
ダニはヘラクレスオオカブトの体にまとわりつきますので、ヘラクレスオオカブトにも悪影響を与えます。
害虫は腐葉土マットや、昆虫ゼリーの匂いにつられてやってきます。
他にも元々マットに潜んでいるケースもあるので、何もしていないとどんどん増えていくのです。
害虫を防ぐ方法として、マットの冷凍処理や飼育ケースを専用のケースに変更するなどの対策があります。
しかし一番手っ取り早く効率的なのが、飼育マットを針葉樹のマットにすることです。
ダニやコバエは針葉樹の匂いが大嫌いなので、まず寄ってきません。
マットの定期的な交換を確実に行っていれば、害虫に悩まされずにヘラクレスオオカブト飼育を楽しめるでしょう。
ヘラクレスオオカブト以外で長生きなカブトムシ
カブトムシの中ではヘラクレスオオカブトが一番の長寿です。
しかし他にも長生きできる種類のカブトムシも存在します。
- ティティウスシロカブト
- エレファスゾウカブト
- ヒルスシロカブト
ゾウカブトやシロカブトには他にも種類はいますが、今回はこの3種類について解説します。
ティティウスシロカブト
ティティウスシロカブトの寿命は約6ヶ月〜8ヶ月と言われています。
アメリカの広い範囲で生息していて、比較的温度管理がしやすいカブトムシです。
18度〜27度の範囲内なら飼育可能になります。
特徴的なのが休眠期間がとても長いです。
大体6ヶ月〜8ヶ月は休眠期間があると言われています。
流通が少なく貴重なカブトムシで、時期的に販売されていない場合もあるようです。
エレファスゾウカブト
エレファスゾウカブトの寿命は平均的に8ヶ月ほどになります。
世界一体重が重いカブトムシとして知られてるカブトムシです。
中南米の低地の熱帯雨林にのみ生息しています。
飼育温度は下は10度まで、上は30度までは生きられると言われていますが、大体25度前後での飼育がおすすめです。
熱帯雨林育ちなので、温度管理は比較的しやすいですが、長生きさせる為にはやはり一定の温度がいいでしょう。
寿命が8ヶ月くらいと言われていますが、個体によっては3ヶ月で死んでしまうこともあるようです。
ヒルスシロカブト
ヒルスシロカブトの寿命は約6ヶ月ほどになります。
ヒルスシロカブトは、中央アメリカやメキシコ南部からグアテマラにかけて生息しているカブトムシです。
飼育温度は16度から28度くらいまでは大丈夫と言われていますが、25度前後で一定にしておくと良いでしょう。
成虫の成熟期間が短く、2ヶ月ほどで後食を開始します。
大型種にしては飼育しやすいのが、ヒルスシロカブトの特徴と言えます。
僕のヘラクレスオオカブト飼育での失敗談
僕がヘラクレスオオカブトを飼育し始めて、最初にしてしまった失敗をお話します。
僕は国産のカブトムシとオオクワガタをメインでブリードしています。
そんな中でたまに他の種類も育てることもあります。
ヘラクレスをブリードすることになったきっかけは、知り合いの育てているヘラクレスが売れ残ったので安くで買い取りをしたことでした。
オスとメスと一匹ずつ購入し、早速交尾を試みたのです。
そこで大事件・・・
それまで僕自身、ハンドペアリングという交尾方法をしたことがありませんでした。
国産のカブトムシも、オオクワガタも同居をさせ自然と交尾をしてもらっていたのです。
知り合いに教えてもらった通りに、メスのお尻付近にオスを乗せて様子見・・・
ですが中々交尾までいきません。
というよりメスが拒否しまくるのです。
オス・メスともにすでに成熟しており、時期的には問題はありませんでした。
そして売ってくれた知り合いに連絡し、状況を説明し指示を仰いでいたときです・・・
一瞬目を離しました・・・
時間にして一分もなかったはずです・・・
ふとオスとメスの方に視線を戻すと・・・なんとメスが真っ二つに・・・
何が起こったのか最初は理解が追いつきませんでした。
そしてオスがメスを挟んでしまったのだと、理解した後は相当なショックでした・・・
メスに申し訳ないことをしてしまったと、後悔しまくりでした。
結局繁殖はできなかったので、幼虫を購入して育てました。
今でも目の前でメスが真っ二つになった光景は、はっきりと覚えています。
それ以降はヘラクレスオオカブトの交尾を際は、決して目を離さないように注意深く観察する日々です。
みなさんも交尾をさせる際は、充分注意してください。
オスとメスの相性もあるのでしょうが、メスが拒否し続けるのであれば、また後日挑戦するのも一つの手です。
無理のないようにしましょう。
ヘラクレスオオカブトはやっぱり王様だった!
今回の記事では、ヘラクレスオオカブトの寿命と、長生きさせる為の飼育方法について解説してきました。
ヘラクレスオオカブトはまともに購入すれば、相当お高い買い物になります。
その堂々たる姿は、まさしくカブトムシ界の王様と言うにふさわしいです。
それだけ立派な姿でも、平均寿命が1年なのです。
高い買い物だからというのだけが理由ではありませんが、できるだけ長生きしてもらいたですよね。
温度管理・マットの管理・ゼリー管理をしっかりとして、可能な限り長生きしてもらい、飼育を楽しみましょう!
それでは最後まで読んでくださり感謝です!
他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を書いていますので、よろしければそちらも読んでみてください。
ヘラクレスオオカブトにおすすめの昆虫ゼリー⬇