カブトムシの蛹飼育中のコバエ退治方法は?発生を防ぐ方法も徹底解説

カブトムシの蛹がいる飼育ケースにコバエが・・・

飼育中のコバエ退治方法が知りたい!

そもそもコバエが発生しない方法ってある?

コバエ・ダニ・トビムシ・アリ・・・・・

カブトムシやクワガタを飼育していると、こういった害虫が湧いてしまったという経験をした方は多いのではないでしょうか?

自然界に住む昆虫を飼育しているのでしょうがないと言えばしょうがないのですが、できればお付き合いは遠慮願いたいですよね・・・

中でもコバエは空中を好き勝手飛び回り、増えだすと無限増殖してしまいますので、非常に厄介な虫です。

そこで今回は

  • コバエの退治方法
  • コバエを発生させない方法
  • 僕のコバエ防止対策

について解説していきます。

「僕のコバエ発生経験から対策した事」では実際に僕自身が、実践してコバエに悩まされずにすんでいる対策について解説しています。

是非最後まで読んでもらい、快適な飼育ライフを送ってもらえたらと思います!

クワガタ飼育時の害虫問題についても解説していますので、こちらも御覧ください!↓↓↓

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蛹飼育中のコバエ退治方法

カブトムシ飼育中に出会うコバエは2種類存在します。

成虫の餌として主流のカブトムシゼリーの匂いに釣られてやってくるのは、ショウジョウバエです。

一方、幼虫や蛹を飼育中にやってくるのは、腐葉土大好きキノコバエといいます。

どちらも厄介なコバエで、退治方法は・・・正直一つしかありません。

「マットの全交換」です。

蛹飼育中に腐葉土の匂いを嗅ぎつけてやってくるキノコバエは、腐葉土に卵を産み成虫へと羽化します。

問題なのはそのサイクルの速さで、成虫になってから3~4日で卵を80匹近く産み、2~4週間で羽化します。

そしてまた3〜4日で卵を80匹近く産み・・・という無限ループとも言うべき状態となります。

薬剤や粘着テープやコバエホイホイなど、退治グッズはいくつもありますが、その繁殖能力の凄まじさから、正直いなくなる事はありません。

マットへの直接的な薬剤の投与は蛹にも影響を及ぼしますので絶対しないでください!!

なので、根本的に全滅させよと思うのならば卵を産みつけられているであろう、飼育マットを丸ごと交換するしかないのです。

しかしマットを全取り替えという事は、蛹が暮らしている蛹室を壊す事になります。

正直言いますが・・・人口蛹室を用意しておけば全く問題ありません。

マットを掘り起こし蛹を取り出す時と、人工蛹室に移す時は蛹を傷つけないように慎重に行ってください。

人工蛹室の種類や作り方はこちらの記事の「羽化不全の対策」の章に詳しく解説しています。コバエ対策にも有効です!!↓↓↓

人工蛹室そのものでの飼育は、プロのブリーダーさんでも行っている事ですので、自然の蛹室にこだわらなくても大丈夫です。

むしろ自然の蛹室は崩れる恐れがあるので、蛹になったら計画的に人工蛹室に移すブリーダーさんもいます。

むしろ無限増殖する気持ち悪いコバエを放って置いたり、薬剤で駆除しようとする事の方が問題です。

コバエは多少なら問題ないと思うでしょうが、蛹飼育中に飼育ケース内で発生、もしくは侵入しているのであれば、マットに卵を既に植え付けていると思ってください。

ですので、コバエが発生した時点で人工蛹室に移す準備をしておきましょう。

 

蛹飼育中にコバエを発生させない方法

蛹飼育中にコバエを発生させてしまったら、マットを全交換して発生源を断つのが効果的ですが、そもそも大量に発生させない事が重要です。

コバエは外からもやってきますし、元々マットに卵が産み付けられている場合もあります。

コバエは少なからず発生しますが、内側(マット内)から発生するようなら無限ループします。

ですので、まずは内側からは発生させないようにし、外からも内側に入り込ませない対策が必要です。

蛹になってからではマット交換は出来ませんので、蛹がまだ幼虫の時に対策をしておかなければなりません。

  • マットを天日干し
  • マットを冷凍処理
  • 飼育ケースへのコバエ侵入防止

コバエ対策に必須の上記3点について解説します。

カブトムシのコバエ問題は成虫になってからもつきまといます・・・コバエに悩まされずにカブトムシの飼育を楽しみたい方は是非一読を⬇

 

マットを天日干し

蛹を飼育している腐葉土は、コバエが好む環境が揃っています。

腐葉土そのものをコバエは大好きで、栄養が豊富で湿気も程よく含まれています。

市販されている腐葉土には、元々害虫対策がされている腐葉土もありますが、殆どがそのような対策はされていません。

対策されている腐葉土を購入するのが一番なのですが、そうじゃない腐葉土を使用するのであれば「天日干し」をしてください。

日の当たる場所で新聞紙等にマットを広げ、カラカラに乾燥するまで干すのです。

天気のいい日であれば数時間干せば充分です。

大体2~3時間で充分と言われていますが、僕自身は朝から干して、時折マットを混ぜて念の為15時までくらいは干します。

その後は日陰でマットが冷めるまで放置しておいてください。

一度熱を持つと発酵する恐れがありますので、発酵した場合はツーンとした匂いが収まるまで飼育に使用しないようにしましょう。

ツーンという匂いがする間に使用すると、下手すると幼虫は死にます。

天日干しをする事で、コバエどころかダニも退治出来ますので害虫退治には効果テキメンです。

フジコンバイオ幼虫腐葉マットは人気のマットです!レビューでその満足度がわかります!ダニ対策には1週間冷凍庫に入れた後に使用すればOK!↓↓↓

 

マットを冷凍処理

冷凍処理はマイナス20℃で冷凍する事で、天日干し同様にコバエの幼虫やダニを死滅させる事が出来ます。

ただし、天日干しと圧倒的に違うのがその時間です。

天日干しが一日で完結するのとは違って、冷凍処理は最低連続して一週間は冷凍庫に入れておかなければなりません。

天日干しに勝るメリットとして、開封する事なく処理をする事ができるのと、発酵する事がありません。

最大のデメリットは・・・冷凍庫を使用するので家族の(特に奥さんの)承諾が必要な事でしょう・・・

 

飼育ケースへのコバエ侵入防止

コバエが無限増殖してしまうのは、マットに卵を産み付けられてしまうからです。

天日干しと冷凍処理をすれば、マット内からのコバエの発生は大分防げますので、後は外からの侵入を防がなければなりません。

その為には飼育ケースが重要なアイテムになってきます。

害虫予防に特化した飼育ケースを使うのが一番ですが、普通の飼育ケースでも簡単にコバエ防止ケースにする事ができます。

  • コバエシャッター
  • クリアスライダー
  • 普通ケースへの工夫

コバエ防止の代表的な飼育ケースと、そうではないケースをコバエ防止ケースへ進化させる為の工夫について解説します。

 

コバエシャッター

コバエシャッターはその名の通り、コバエをシャットアウトする事に特化した飼育ケースです。

カブトムシやクワガタを飼育している人の中では、おそらく一番使用されている飼育ケースになります。

コバエシャッターは、天井部分に空気穴がありますがそこにフィルターをつける事で、コバエが入る事無く空気のみ出入りする事ができます。

飼育ケース外からのコバエの侵入はまず不可能で、ケース内から発生しない限りはほぼ完璧にコバエの大量発生を防いでくれます。

湿気も逃げにくく、乾燥対策としても優秀なカブトムシの飼育ケースになります。

 

クリアスライダー

クリアスライダーもコバエ防止に特化した飼育ケースで、コバエシャッターに負けず劣らず使用者が多いケースになります。

空気穴が0.2ミリとコバエよりも小さな穴で、コバエの侵入を防いでくれます。

クリアスライダーも飼育ケース内からコバエの発生が無い限り、コバエが大量発生する事はないでしょう。

クリアスライダー(ラージ)はコバエシャッター(中)と大体同じ大きさになります。

 

クリアスライダーも空気穴がとても小さい分、湿気を逃がしにくく乾燥防止にも最適な飼育ケースです。

フタにロックが付いていますので、カブトムシやクワガタを飼育している場合、成虫が逃げるのを防いでくれます。

注意点としてスライド部分にマットやおがくずが挟まり、スライドが固くなることがあります。

 

普通ケースへの工夫

100均などで普通に売られている飼育ケースは、フタが網状になっており、何も対策しなければコバエが侵入し放題です。

しかしながら少しの工夫で簡単にコバエ防止ケースに変身させられます。

方法はとてもシンプルで、フタと箱の間に空気を通す事のできる何かを挟めばいいのです。

  • 新聞紙
  • ラップ
  • 不織布

フタに挟むアイテムで代表的なアイテムを3つ紹介していきます。

 

新聞紙

新聞紙は身近にあって、簡単にコバエ防止アイテムに変わる事ができます。

新聞紙は空気を通しますのでそのまま使用する事ができ、コバエが侵入する事のできる穴はありません。

新聞紙を一枚箱に被せて、そのままフタをすればそれだけでOKです!

 

ラップ

ラップも身近にあるコバエ防止に役立つアイテムです。

ただし、ラップは空気を通す穴はありませんので、そのまま使用すると飼育ケース内が酸欠になります。

小さな針で適当にラップに刺していくつも穴を開けてあげましょう。

そのラップを新聞紙同様に箱に被せて、そのままフタをしてあげればOKです!

 

不織布

見栄え的には不織布が一番いいかもしれません。

不織布は空気を通しますが、コバエを通す穴はありませんのでコバエ防止アイテムとしては、とても優秀です。

不織布はそのまま使用する事が出来ますので、箱に被せてそのままフタをすればOKです!

不織布は100均で普通に売ってますので、身近にはないにしても簡単に手に入る商品です。

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僕のコバエ発生経験から対策した事

僕自身は飼育し始めて最初の年から、コバエに対しては相当注意をしてきました。

ですが、成虫を飼育している時も蛹を飼育している時も、ケース外からコバエはやってきます。

その時は100均で買った飼育ケースを使用していましたが、フタと箱の間に不織布を挟んでカブトムシを飼育していました。

そして飼育マットは必ず天日干し。

そのお陰でコバエが大量に発生する事はなかったです。

カブトムシゼリーや腐葉土の匂いは強いですので、毎年コバエが全く来ないという事はありません。

こればっかりは対策しようがありませんが、ケース内に入れないとなると、卵を産む事ができないのでいつの間にかいなくなりました。

コバエの寿命は4~10日ほどです。

寿命で死んでしまったのか「ここにいても卵産めない!」と思い諦めて別の場所に行ったのかは定かではありません。

なんにせよ最初から対策していたお陰で、カブトムシ飼育も7年以上経ちますが、コバエの大量発生に悩まされた事は全くなかったです。

備えあれば憂いなしです!

 

マットと飼育ケースでコバエを防止しよう!

今回の記事では、コバエの撃退方法やコバエを大量発生させない方法について解説してきました。

今回紹介した「天日干し」や「冷凍処理」をしてもコバエは発生した!という意見も聞きます。

僕自身は今回解説した対策で、コバエ問題には毎年悩まされずにすんでいるのは事実です。

どうしても匂いに釣られてやってくるので、完璧に対策するのは無理かもしれませんが、大量に発生させる事を防ぐ事は可能です。

手間暇はかかりますが、少しでも快適な飼育ライフをおくれるようにしたいですね!!

それでは最後まで読んでくださり感謝します!

他にもカブトムシやクワガタの飼育記事を多数書いてますので、よろしければそちらも読んでみてください!

カブトムシ飼育にはアリがくる事も・・・滅多にはないですがもしアリが来た時の対策を経験談を元に解説しています!↓↓↓