カブトムシの羽化不全の原因と対策!人工蛹室と不全時の対処法も紹介

カブトムシの羽化不全ってどういうものなの?

羽化不全を防ぐ方法はないの?

カブトムシが羽化不全で生まれてしまったらどう飼育すればいい?

人工蛹室ってどうやって作るの?

カブトムシを幼虫から育てていると、どうしても避けては通れない壁・・・それが「羽化不全」です。

僕自身も羽化不全個体を出した事もあり、カブトムシに可哀想な事をしたという思いに駆られた事もあります。

カブトムシの羽化不全は防げないのか?

そんな事はありません!

カブトムシの羽化不全はその殆どが蛹室(ようしつ)が原因で起きていると言っても過言ではありません。

今回の記事では羽化不全の症状から原因、そして対策を解説していきます!

人工蛹室の手作りの仕方や、僕自身がカブトムシの羽化に関して知識が乏しかったが為に、羽化不全を起こしてしまった失敗談も書いてます。

是非「僕自身の羽化失敗例」を読んで、僕のような失敗をしないようにしてください!

そしてカブトムシを不全無く健康体で過ごさせる為にも、是非最後まで読んでもらえたらと思います。

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羽化不全の症状一覧

一概に羽化不全とは言ってもその症状は様々です。

  1. 翅(はね)パカ
  2. 角奇形
  3. 足不揃い(骨折)
  4. 内蔵損傷

代表的なこの4つを解説します。

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翅(はね)パカ

一番有名な羽化不全が翅パカと呼ばれている症状です。

普通カブトムシは飛ぶ時は真ん中から左右に翅が開きます。

翅パカとは片方の翅が生まれつき閉じる事ができなかったり、内翅が収納されずに垂れ下がった状態をいいます。

翅パカ状態だと当然飛ぶ事はできません。

重度の翅パカになると、両翅とも開いたままの状態だったり、そもそも翅がなく胴体が露出状態だったりする個体もいます。

角奇形

カブトムシの特徴といえば、戦いにおいて相手を持ち上げ、豪快に投げ飛ばす事が出来る立派な角ではないでしょうか。

羽化不全により、この角が極小で羽化してしまう事があるのです。

重度の角奇形になると、角が折れ曲がった状態で羽化してしまう場合もあります。

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足不揃い(骨折)

足不揃いとは簡単に言えば左右の足の長さが違ったり、足が生えてはいるけど全く動いていない状態の事を言います。

他にも生まれつき骨折して折れ曲がっていたりする個体もいます。

足の羽化不全が重度になると、そもそも足が2本しか生えていない個体もSNSで見かけた事があります。

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内蔵損傷

恐らく羽化不全の中でこの状態が一番可哀想だと思うのが、内臓が損傷している状態です。

お尻の穴が塞がっていたり、そもそもお尻がなかったり・・・

液体が入った袋のようなものが飛び出していたり、体内の体液が流れてきてしまう個体もいます。

 

 

羽化不全の主な原因と対策

羽化不全の原因は色々とあります。

カブトムシの飼育にまだ不慣れな方は知らない事も多いと思いますので、充分に注意しましょう。

  1. 多頭飼育
  2. マットの量
  3. マットの乾燥
  4. 蛹室(ようしつ)破壊
  5. 障害物
  6. 累代(るいだい)飼育

上記6点が代表的な羽化不全の原因と言われています。

一つ一つ解説していきます。

 

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多頭飼育

カブトムシの幼虫はクワガタと比べて共食いもないですし、多頭飼育しやすいですが幼虫の個体が大きくなるにつれてかなり手狭になってきます。

そして幼虫から蛹になる際に幼虫は蛹室を作ります。

この蛹室がとにかく大事で、壊れたりすると中の蛹にも多大なダメージを与えます。

多頭飼育は幼虫の時はまだ良いのですが、せっかく蛹室を作っても他の幼虫に壊されてしう事が稀にあるのです。

蛹室を壊されるとマットが落ちてきます。落ちてきたマットに圧縮され、潰された状態で羽化してしまうのです。

そうなるとほぼ間違いなく羽化不全を起こしてしまうでしょう。

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マットの量

マットの量が少なすぎると羽化不全の確率が高まります。

幼虫は基本、表に出てこずにマットに潜ってエサを食べ蛹室を作り蛹になり、時が来るとそのままマットの中で羽化します。

カブトムシは縦に蛹室を作ります。

その時にマットの量が少なすぎると、蛹室が真っ直ぐ作れず横たわる形になったり、マット表面に蛹室をつくったりします。

そうなると羽化不全をおこしやすくなります。

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マットの乾燥

これは成虫状態の時でも同じ事が言えますが、カブトムシにとって乾燥は大敵です。

幼虫を入れる時点で、必要な水分量をマットに含ませたはずです。

湿気が多くなりすぎると窒息する事もあり、逆に危険になりますので幼虫の時点では霧吹きはさほど必要としません。

水分量が多すぎると蛹室に水分が入り込み、抜けなくなり蛹室に溜まる事になります。

そうなると蛹室内がびちゃびちゃになり、窒息するおそれがあります。

実験で羽化不全と蛹室内の水分は関係ないとの結果を出された方がいました!これが科学的に確率されれば朗報と言えますが、現段階ではまだまだ注意が必要です

乾燥度合いはケースやケースの装備にかなり影響されます。

コバエシャッターやクリアスライダーなどのケースは、湿気を保ちやすいので水分補給は殆どいりません。

100均等に売られている空気穴が大量に大きく空いてるケースは、乾燥しやすいので霧吹きでの水分補給は必須です。

そのようなケースはフタと入れ物の間に新聞紙や穴を開けたラップ、もしくは不織布を挟むと良いです。

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蛹室(ようしつ)破壊

蛹室が自然と壊れてしまうのは仕方のない事かと思いますが、人の手で壊してしまう事があるのです。

蛹室も蛹室内もとてもデリケートです。

揺らしてしまっただけでも蛹室な内での蛹の位置が変わってしまい、羽化不全を起こす場合もあります。

ケースを落とすなどは論外です。

過度な衝撃を与えないよう注意しましょう。

 

障害物

 

成虫時は転倒防止材や落ち葉などを入れていたと思います。

成虫時にはこれらは必須の障害物ですが、幼虫には全く必要ありません。

マットの表面にある分には問題ないのですが、幼虫がマットを食べ進めるうちに、土中に入り込んでしまう事があるのです。

そうなるとその時点でただの障害物に変わります。

これらの障害物は蛹室を圧迫したり、破壊したりします。

また障害物がある為にきれいな形の蛹室が作れず、歪な形となってしまい、角奇形や翅パカになる可能性があります。

 

累代(るいだい)飼育

累代とは代を重ねる事を言います。

ブリードを何年もしていると、同じメスから生まれた子供同士を交配させる事が多々あります。

生き物はほぼ全てにおいて同じ事が言えますが、同じ血縁同士での交配を続けていくと奇形が生まれてしまう事があります。

カブトムシやクワガタをできるだけ大きく育てたいと思えば、なるべく大きな個体同士(大きくなる可能性のある個体)の交配になります。

毎年、別のカブトムシを購入して交配をさせるという方も中々いません(いないわけではないです)。その年に生まれた個体の中で一番大きな個体同士を交配させます。

これを繰り返していき、大きな個体を生み出すのです。

という事は必然的に、同腹個体(同じメスのお腹から出てきた卵)同士の交配になるという事です。

多少ならば問題ないですが、何代も重ねると羽化不全の確率が上がってしまいます。

 

羽化不全の対策

では、羽化不全を防ぐにはどうすればいいのか?

まずは上記の羽化不全の原因を全て取り除きましょう!

対策方法を紹介します。

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単独飼育がベスト

多頭飼育を防ぐにはケース数を増やして、単独飼育に移行しましょう。

ケースはそこまで大きくなくても大丈夫です。

一ケースに一匹で飼育しようと思うのなら、100均で売っている一番小さいサイズが110円(税込み)で売られているのでそれで充分です。

幼虫は基本的には3齢で複数同居させる際は、横幅30センチのケース(100均で550円)に3匹程度がギリギリだと思っていいでしょう。

 

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マットの管理

マットの管理と言っても肝心なのは最初です。

乾燥対策とマットの量をたっぷり入れる事だけです。

乾燥対策は成虫時と一緒で、握って固まりが出来るくらいで充分で、その後はほぼ加水は必要ないです。

よっぽど乾燥した時のみ霧吹きで少し加水しましょう。

マットの量は15センチ以上は入れてください。

幼虫は逃げる事はまずないので、幼虫がマットの表面に上がってきた時にフタに着かないように余裕は持ちつつ、ケチらずたっぷり入れましょう。

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不要物の廃棄

幼虫飼育にマット以外をケースに入れる事はまず無いとは思います。

ですが、成虫を飼育していたケースをそのまま使用したりすると、転倒防止材などの障害物の破片などが残っていたりします。

障害物はあると幼虫が蛹室を作った際に、そこだけキレイな形が作れず蛹を圧迫したりします。

幼虫は自分で蛹室を作るのに最適な場所を探しますが、ケース内は自然界と違って範囲が限られてます。キレイな環境を作ってあげよう!

障害物が蛹室に入り込んだりすると最悪です。

間違いなく羽化不全をおこしますので、ケースはキレイなものを使用するようにしてください。

そして当たり前ですが、ケースに入れるのはマットのみです!

 

ブリードは慎重に

累代は重ねる毎にリスクが高くなります。

どのくらいから?という定義は存在しませんので、自分である程度の段階で一度全く別から採集や購入したカブトムシと交配をさせてください。

プロのブリーダーさんがどの程度累代をしているのかは人それぞれですが、一般的なブリードをするのであれば、リスクは限りなく低くした方がいいでしょう。

羽化不全がでてから後悔しても遅いですからね。

 

人工蛹室

意図せぬ事でケースに衝撃を与えてしまったりして、蛹室を破壊してしまう事もあるでしょう。

また、キレイに縦に蛹室を作ってくれたならいいのですが、ケースやボトルの底に真横に蛹室を作ってしまう幼虫もいます。

そんな時は蛹室を修復してあげないと、ほぼ間違いなく羽化不全となってしまいます。

ですが蛹室を人の手で修復するのは困難な作業です。

ならば蛹室を作ればいいのです!

人工蛹室の作成方法として以下の4種類が一般的です。

  1. フローラルフォームで作成
  2. トイレットペーパーの芯で作成
  3. ペットボトルで作成
  4. 紙コップで作成
  5. 人工蛹室「さなぎの部屋」を使用

それぞれどのように作るのか解説します。

フローラルフォームで作成

フローラルフォームは別名「オアシス」とも呼ばれている、生花用給水スポンジの事です。

緑色が特徴のこのスポンジは、吸水性と保湿性に優れているので、人工蛹室を自作している殆どの方がフローラルフォームを使用しています。

作り方

フローラルフォームはスプーンで簡単に削れますので、水分を含ませた後に削った後に、削った箇所を指で押し込みザラザラ感をなるべくなくしてあげましょう。

蛹よりも大きく開けるように削りますが、大きすぎると蛹の位置がズレてしまう恐れがあるので注意です。

大体蛹の1.5倍くらいで充分です。

蛹を入れて空気穴を確保できている入れ物にいれたら完成です!

国産のカブトムシは縦に蛹室をつくりますので、人工蛹室も縦に作って蛹や幼虫を入れてあげましょう。

フローラルフォームは、蛹室を横に作るクワガタに使用する方が多いですが、くり抜いたり倒れないように少し斜めに削れば、国産カブトムシにも問題なく使えます。
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トイレットペーパーの芯で作成

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人工蛹室作成にはトイレットペーパーの芯も使用者は多く、かなり重宝します。

自宅で手軽に手に入りお金もかからないのも魅力の一つですね。

作り方

トイレットペーパーの芯は底に穴が空いてますので、下にマットや濡らしたティッシュ、キッチンペーパーなどを敷きます。

そこに蛹を丁寧に入れてあげてください。

蛹をトイレットペーパーの芯に入れる時は、芯を横か斜めにして衝撃を与えないように置いてあげましょう!上から落とすのは危険です
ケースがコバエシャッターやクリアスライダーなどの、乾燥対策がされているケースならそのままフタ無しでも大丈夫です。
そうでない場合は、ケースに乾燥対策でラップや新聞紙。不織布等を挟んでフタをするか、トイレットペーパーの芯に小さな穴を開けたラップでフタをしても大丈夫です。

ペットボトルで作成

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ペットボトルでの人工蛹室の作成も手軽に簡単にできて、コスパがとても良いです。
作り方
よく洗い消毒したペットボトルを使用しましょう。
作業がしにくいのと、蛹や幼虫を入れる時に傷つけるおそれがあるのでペットボトルの狭い口の部分は切り落とします。
その中に加水したマットを入れて軽く固めます。
真ん中ではなく、端っこに蛹がキレイに収まるようにスプーンで穴を開けて、少し斜めに押し固めていきます。
端っこに開けたほうが観察もできますし、なにより蛹室が壊れにくいです。
そこに蛹や幼虫をいれれば完成です!
空気穴は画鋲で何箇所か穴を開ければいいので、フタは切り取った上部をそのままテープで貼り付けてもいいですし、フタ部分を不織布等で覆って輪ゴムで止めても良いです。
フローラルフォームやトイレットペーパーの芯で作成した人工蛹室を、そのままペットボトルに入れる方法もあります。

紙コップでの作成

紙コップで人工蛹室を作成してる人も多く、紙コップが自宅にあるのであれば、ペットボトル以上に簡単に作れると思います。
作り方

紙コップとキッチンペーパーかティッシュを用意します。

キッチンペーパーやティッシュに加水をして紙コップに入れて、蛹を入れた際に動かないように何枚か入れておきましょう。

紙コップとキッチンペーパーなので蛹室が壊れる事はあり得ないですが、蛹が動いてしまうのもよくありません。

乾燥防止でフタをする際は、ラップに小さな穴を開けたものや、不織布を輪ゴムで巻くなどすれば充分です。

 

「さなぎの部屋」を使う

やり方を学んでも初心者の方は何かと心配になると思います。

そんな方は思い切って人工蛹室を買いましょう!

それがミタニの人工蛹室「さなぎの部屋」です。

ヘラクレスなどの大型個体には少し小さいですが、国産のカブトムシであれば充分なサイズが3部屋あります。

まずはこちらで慣れてから自作してみるものいいでしょう!

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羽化不全のカブトムシの飼育方法

羽化不全状態で生まれてしまったカブトムシは、生まれながらにしてハンデを背負った状態です。
特別な飼育方法がいるのかといえば、特に必要ありません。
普通のカブトムシと同じ飼育方法で大丈夫です。
ただし、多頭飼育はしない方がいいです。
エサの取り合いにはまず勝てませんし、最悪いじめなどもあり得ますので、できれば羽化不全個体は単独で飼育してあげた方がいいでしょう。

羽化不全のカブトムシの臭い

羽化不全のカブトムシは臭いという話がありますが、これは半分本当です。

正確には翅パカや内蔵不全のカブトムシは臭いがします。

足不全のカブトムシは特に嫌な臭いはなかったです。

カブトムシ自体が普段隠れている翅の中は臭いと言われていますし、内臓が不全である個体は体液が漏れたりしてしまいます。

翅パカ個体は普段から翅の中身が見えている状態ですし、内蔵不全個体は体の中の臭いがしてしまうのと同じなので、どうしても臭いがしてしまうのです。

翅パカの方は日数が経つにつれ徐々にですが、臭いもしなくなってきますが、恐らく内蔵不全だろうと思われる個体の方は、生きている間は臭いがきついままでした。

 

羽化不全のカブトムシの寿命

羽化不全のカブトムシは寿命が短いと思われがちですが、意外に長生きする個体もいます。

さすがに内蔵不全と思われるカブトムシは、2週間しか生きられなかったのをよく覚えています・・・

翅パカや足が不自由だけであれば長生きできます。

ですが、翅パカや足の不自由な羽化不全で長生きできなかったカブトムシもいましたので、一概になんの支障もないとも言い切れません。

何故なら、羽化不全という事は通常の状態よりも、体力の消耗は間違いなく激しいはずなのです。

マットに潜るのにもエサを食べるのにもですが、閉じない翅が邪魔になり、足が少ない分力を使います。
長生きしてもらう為にも、えこひいきぐらいの感覚で見守ってあげましょう。

僕自身の羽化失敗例

僕自身、カブトムシの飼育歴は今現在で6年を超えました。

飼育ベテラン!などと言うにはおこがましい年数ですが、僕が輩出した羽化不全の話をします。

僕自身がカブトムシのブリードをした最初の年は散々たるものでした。

幼虫の数は合計で11匹。

たまたま見かけた卵を別ケースに移すだけでしたので、実際はもっと産んでくれていたのかもしれません・・・

卵の時点で命を粗末にしてしまうという大変な失態でした。

そして卵から無事に幼虫へと育ってくれたのですが、幼虫から成虫へと羽化してくれたのはたったの5匹・・・

そのうち3匹は羽化不全で1匹重度の内臓不全でした。

何故?

その時はそんな思いでいっぱいでしたが、その結果は必然だったんですよね。

なにせ圧倒的な情報不足。

ほぼ何もしてなかったですから・・・そのままで勝手に成虫になってくれる!くらいの感覚でした。

そんなはずないのです・・・

自分自身の無知と未熟さ故に、当時のカブトムシには申し訳ない事をしてしまいました。

この記事を読んでくださっている皆さんには、同じような失敗をして可哀想なカブトムシを出してしまわないように願います。

恐らくですが、当時の僕がしでかした失敗は

  1. 多頭飼育
  2. マット管理

大きく分けてこの2つです。

 

多頭飼育

実際多頭飼育に関しては、普通にしてしまっている方は多いのではないでしょうか?

成虫を買った事がある方は多いと思いますが、その際ショップでも何匹も同じケース内で売られている事があるのでそれもしょうがないと思います。

僕自身も成虫は最高で6匹、同じケース内で飼育していました。

幼虫に関しては100均で売られている一番大きなケースで飼育してましたが、それでも6匹ずつは入れていました(2ケースで計11匹)。

6匹も同じケース内で過ごさせれば超過密状態です。

こんなきつきつの環境だとまともな蛹室を作れるはずがありません。

情報不足が故の大失態でした。

 

マットの管理

マットの管理もずさんでした。

なにせ卵をケースに移し替えて以降、一回だけしかマット交換をしなかったですし、量も少なすぎました。

今にして思えば、マットの表面は糞だらけでした。

マットの交換をしたのも、ダニが湧いてしまったのと何か臭いな?と思ったのでやむなく替えただけで、マットの環境を気にして替えたわけではありませんでした。

量はケースに半分くらいしか入れてなかったので、ホントにきつきつ状態だったと思います。

幼虫自体が超過密状態で、マットの量も少ない・・・

こんな環境でまともに蛹室が作れるはずないのです・・・

 

カブトムシの幼虫は冬の過ごし方がとても重要!けど意外にもやる事は少ないのです。詳しく解説しています↓↓↓

カブトムシの羽化不全は蛹室次第!

今回の記事では羽化不全や、その対策について解説してきました。

羽化不全対策は、とにかく蛹室に左右される部分が大きいです。

蛹室を守り、万が一蛹室が壊れてしまったり通常と違う向きや形で幼虫が蛹室を作ってしまったら、正しい蛹室を作ってあげる。

そうする事で羽化不全のリスクを最大限少なくしてあげましょう。

これが飼育者としての責任です。

そして、それでも羽化不全のカブトムシが生まれてしまったも、責任をもって最後まで育ててあげてください。

これも飼育者としての責任ですね。

そして飼育するのにいちばん大事なことは情報です!飼育方法をしっかりと調べた上で飼育をするようにしましょう!

それでは最後まで読んでくださり感謝です!

他にもカブクワ飼育に関しての記事を書いてますので、そちらも御覧ください!