あれ?カブトムシの幼虫が全然動いてないような気がする・・・
カブトムシの幼虫を飼育していると、一度はこんな思いにかられる事があると思います。
もしかして死んだ・・・?
もしかしたらそうかもしれませんし、そう考えるのは早計かもしれません。
というのも、幼虫は時期によって全く動かなくなりますし、基本的には土中にいますので動いているのを目にする事自体が少ないです。
今回の記事では、
- カブトムシの幼虫が動かない理由
- カブトムシの幼虫が死んだかどうかの見分け方
- 僕の幼虫飼育時の勘違い体験談
を解説していきます。
「僕の幼虫飼育時の勘違い体験談」では、特に初心者が陥りがちな僕自身の実体験の勘違い体験談を紹介します。
是非今後の幼虫飼育の参考にしてください!
カブトムシの幼虫が動かない理由
カブトムシの幼虫は、暖かい季節はもりもり餌を食べて大きくなります。
そして冬が近づき寒くなってくると活動時間が少なくなり、やがて冬眠に入ります。
そんなカブトムシの幼虫の、動かなく代表的な理由を3つ紹介します。
- 寝ている(冬眠中)
- 同じ場所周辺のエサを食べている
- 死亡している(衰弱している)
一つ一つ詳しく解説しています。
寝ている(冬眠中)
カブトムシの幼虫は日中だろうが、夜中だろうがエサを食べています。
昼間は寝ていて夜に動き回っているイメージかと思いますが、昼間でもエサを食べている姿を何度も見かけました。
かといって寝ていないわけではないのでしょうが、どの時間亭に確実に動いているのか寝ているのかというのはないです。
もちろん全く動いていない時もありますので、その時に寝ているのかもしれません。
飼育ケースから幼虫が見えているのならば、このじっとしているのを見かけて心配になる事もあります。
これは冬眠時にも同じことが言えますが、冬眠時は特に全く動きませんので、本気で死んでしまったのでは・・・?と、心配になってしまうと思います。
また、飼育ケースから全く見えていないのが何日も続くと、それこそ今どういう状況なのか?と不安にかられる事もあるでしょう。
しかしながら、幼虫は常に動き回りエサを食べ続けているわけではないというのは認識しておくようにしましょう!
同じ場所周辺のエサを食べている
僕自身、オオクワガタや国産カブトムシのブリードをしているので、どの種類の幼虫にも出来ればあまり動き回らずにエサを食べてもらいたいと思っています。
何故なら「動く=体力の消耗」ですので、あまり動かずに自分の周りのエサを食べ続けてくれた方が、大きな幼虫に育つのです。
あまり動かずにその場のエサを食べ続ける事を「居食い」と言います。
反対に動き回る事を「暴れ」と言い、ブリーダーはなるべく「暴れ」させないように対策をしながら飼育をします。
居食いをするという事は、その場に長く留まりますので、幼虫がいつも同じ場所にいる・・・動いているのか?と心配になる事もあるでしょう。
また、飼育ケースから見えていない状態だと、居食いをされると全く姿を見る事がないので、余計に心配になるかもしれません。
そんな時でも焦りは禁物です。
幼虫の確認が出来ないという事は「居食い」という、ありがたい状況にあるのかもしれないという事は覚えておきましょう。
死亡している(衰弱している)
これはできれば避けたい事かとは思いますが、有り得なくもないのが悲しい事です。
死亡をしていると当然ですが、その場から動く事は無くなります。
衰弱している状態でも同じ事で、その場から動くことはほぼほぼ無くなり、足がわずかに動く程度です。
衰弱の場合は気をつけないといけないのが、幼虫は元々動きは活発ではありませんので、動きが良くないと思ってもしばらく様子を見てみてください。
衰弱していると思っていたら、いつの間にかその場から移動していて普通にエサを食べている場合もあります。
死因や衰弱する原因はその時々で違いますが、中々断定できるものではありません。
人と違って喋れるわけでもなく、犬や猫と違って異常な時に泣けるわけでもありませんので、どのタイミングで調子が悪くなったのかがわからないのです。
少なくともマット環境や害虫対策には気を付けて飼育をしましょう。
幼虫が土中に潜らずにマット表面に居続けるようなら明らかに異常なので、大分注意が必要です。
マットが乾燥していないか?表面が糞だらけになっていないか?状態をすぐに確認してください。
カブトムシの幼虫が死んだかどうかの見分け方
カブトムシの幼虫が、死んでしまったのかどうなのかの見分け方はあるのか?
もちろん存在します!
- 暖かくなるまで待つ
- カブトムシの幼虫の体色
- カブトムシの幼虫が居た場所を覚えておく
- マットの表面に凹凸があるか?
上記4点を確認できれば間違いなく見分ける事ができるはずです。
詳しく解説します。
暖かくなるのを待つ
飼育ケースから幼虫が見えていないのであれば、この方法しかないのが現状です。
何故なら、幼虫飼育中のNG行為として代表的なのが、マットの掘り起こしやケースを叩くなどの行為です。
幼虫やサナギは成虫以上に繊細で、些細なストレスも与えてはいけません。
マット交換時等は致し方ない事ではありますが、それ以外は極力そっとしておくべきなのです。
それが冬眠時になると尚更です。
冬眠時はエサも食べずにじっとしていますので、体力がない状態です。
そんな状態の時に無理やり起こされたら、ストレスマックスで相当体力が奪われる事でしょう。
3月〜4月に成虫になるまでの最後のマット交換をするので、その時に確認するようにしてください。
カブトムシの幼虫の体色
これは、飼育ケースから幼虫が見えている前提での確認方法になります。
カブトムシの幼虫は死んだら体の色が黒く変わってきます。
黒くなるのも時期によって黒っぽくなる事もありますし、黒点病なども影響で黒い場合もありますので、必ずしも・・・というわけではありません。
しかしながら、その場から長期間動かず黒くなってしまっているのであれば、まず間違いなく残念ながら死んでしまっている可能性が高いです。
カブトムシの幼虫が居た場所を覚えておく
これも、飼育ケースから幼虫が見えていた場合の確認方法になります。
冬眠時はほぼほぼ動かないので、上記の体色が黒く変化しているかどうかでの判断になりますが、冬眠時以外で生きていれば必ず動きがあります。
例え居食いしていたとしても、全く位置が変わらないなんて事は有り得ません。
ですので、見えている位置や体の形を覚えておけば、次に見た時に少しでも位置や向きが変わっていれば、間違いなく生きています。
冬眠時以外であれば生きているのであれば、一日の中で一切動かないという事はありませんので、割りかし簡単に見分けられる方法になります。
マットの表面に凹凸があるか?
幼虫はエサを土中で食べますが、糞をする為にマット表面に上がってくる事が多々あります。
マット上にあがってくると、当然マット表面は凸凹になります。
今まで大して乱れていなかったマット表面が乱れているようなら、幼虫が上がってきて糞をしています。
それは間違いなく生きている事を意味します。
しかも、糞をしているという事はちゃんとエサを食べているという事なので、マットの表面が凸凹になるという事は良い傾向と言えます。
マット表面が凸凹しているかどうかは、冬眠から覚めたのかどうかの見極める方法にもなります。
僕自身の幼虫飼育時の勘違い体験談
僕自身は幼虫を飼育している中で、大きな勘違いというのはなかったと思いますが、小さな勘違いはあります。
それによって幼虫にストレスを与えてしまったという事はありませんが、しばらくは心配で毎日確認を欠かせなくなりました。
僕の未熟だった知識の中で、幼虫が冬眠をする事は知っていましたが、土中にいて見えない状態になるものと思っていました。
しかし、幼虫は下へ下へ潜ろうとし、高確率で飼育ケースの底に張り付くようにくっついているのです。
ケースの下から見れば幼虫が見える状態ですね。
飼育している幼虫の8割〜9割が底にまで潜っているのは、最初に見た時は違和感しかありませんでした。
毎日確認しましたが、体色が黒くなる事もなく、ただ冬眠が終わるまでは位置が変わる事はなくそのまま底にい続けていましたね。
僕は特に掘り起こしたりはしなかったので、そのまま元気な成虫になってくれました。
違和感を感じたからといって手を加えたりする必要はありませんので、みなさんも充分気をつけてください!
ただし、体色が明らかに黒くなっているのであれば仕方ないので、掘り起こして確認をしないといけません。
もし死んでいたとして、そのままにしておけばダニやコバエも寄ってきますので、残念ですが埋葬してあげましょう。
カブトムシの幼虫が死んだかどうかは見極めが大事
今回の記事では、カブトムシの幼虫が動かない理由や、死んだかどうかの見分け方を解説してきました。
カブトムシの幼虫は普段から中々目につかない事の方が圧倒的に多いので、今がどのような状態なのかわかりにくいです。
ですので心配になる事も多々あると思います。
もちろん僕自身も多少の勘違いがあった事でもわかるように、慣れていない時は心配でたまりませんでした。
しかしよっぽどの事が無い限りは、掘り起こす等の手を加える行為はしないようにしましょう。
よっぽどの事と言うのは、見える状態で明らかに幼虫の体の色が黒く変わってきている状態です。
すぐに見分けられないのが辛いところではありますが、焦りも禁物です。
落ち着いて見極めをするようにしてください。
それでは、最後まで読んでくださり感謝です!
他にもカブトムシやクワガタ飼育について解説していますので、そちらも是非読んでみてください。