夏と言えばカブトムシの季節ですね!
子どもたちだけではなく、大人もそのかっこよさに魅了されてしまう方も多いでしょう!
そんな夏の昆虫界の主役とも言うべきカブトムシですが、飼育していると少し困った問題が・・・
それは「脱走問題」です。
飼育ケース内で飼育しているはずが、いつの間にか外に出てしまっていて焦った経験をした方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、
- カブトムシが飼育ケースから脱走するのを防ぐ方法
- カブトムシは何故脱走しようとする?
- カブトムシが脱走した場合の捕まえ方
- 僕のカブトムシの脱走した経験談
について解説します。
「カブトムシが脱走した場合の捕まえ方」について、よく質問をもらうのでその答えを紹介します。
「僕のカブトムシの脱走した経験談」では、長年カブトムシの飼育をしている僕自身の、カブトムシ脱走経験談を紹介します。
最後まで読んでもらえれば、カブトムシの飼育スキルが間違いなく上がりますので、是非最後までお付き合いください。
カブトムシが飼育ケースから脱走するのを防ぐ方法!
カブトムシが飼育ケースから脱走するのを防ぐ方法はあるのか?
当然あります!
- 飼育ケースは爪があるのを選ぶ
- 飼育ケースはあまり大きなのを選ばない
- マットを多く入れすぎない
- フタの上に重しを乗せる
の4点が重要な対策です。
詳しく解説していきます。
飼育ケースは爪があるのを選ぶ
カブトムシはオスもメスもですが、思っているより力があります。
しっかりフタを閉めたはずなのに、脱走しているという事もよくある話しです。
飼育ケースのフタを開けるほどの力がカブトムシにはあるので、爪がしっかりとした飼育ケースを使うようにしないといけません。
とは言っても、大概の飼育ケースには爪がついています。
それなのに何故フタをこじ開けることができるのか?
それはフタの強さに関係しているのです。
上の画像は白く透明なのがカブトムシやクワガタ飼育で超メジャーな「コバエシャッター」のフタです。
黒いのは100均で購入したケースのフタになります。
2つのフタの爪を見比べてみると、黒い方の爪は小さく幅も狭いです。
反対に白いコバエシャッターのフタは、爪が大きく幅も広いのがわかります。
加えてフタの材質の硬さも全然違います。
100均で購入したケースは、そこにコバエ対策のシートをつけるので、余計に爪の引っ掛かりが弱くなるのです⬇
コスパ面では100均やホームセンター、スーパー等で売られている飼育ケースは優秀かと思います。
ですが、材質は弱くペラペラな感じです。
それを何年も使っていればなおさらになります。
飼育ケースは「脱走」を防ぐのであれば、爪が硬いケースを選ぶと良いでしょう。
おすすめの飼育ケースです⬇
飼育ケースはあまり大きなのを選ばない
カブトムシを飼育していると「狭いケースだと可哀想」という意見をよく耳にします。
これは本当のところは、カブトムシに聞かないとわからないことです。
ですがカブトムシは元々体力が少ない昆虫です。
寿命は2〜3ヶ月しかありません。
ですので寿命を伸ばしたいのであれば、余計な体力を使わせないのが一番なのです。
カブトムシが寿命を縮める行為として、
- 交尾
- ひっくり返る
- 多頭飼育(ケンカをしてしまう)
- 飛ぶ
があげられます。
カブトムシが飛ぶのは、エサ場やメスや住みやすい環境を求めているのです。
飼育ケース内の環境をよくしておけば、飛ばす必要はあまりなくなります。
体力をあまり使わせない為にも、飼育ケースは狭い方がいいのです。
飼育ケースを小さめを選ぶことによって、カブトムシが飛ぶことがなくなり、脱走の可能性が大分低くなるでしょう。
マットを多く入れすぎない
カブトムシが脱走しやすい環境として、一番にあげられるのが「マットを多く入れすぎている」になります。
入れすぎがなんで良くないの?と思う人もいるでしょう。
これはなにが良くないのかと言えば、カブトムシが労せずにフタに届いてしまうのです。
そうするとどうなるか?
フタを持ち上げてしまい、弱い爪だと外れてしまうのです。
カブトムシのマットは、実際のところは半分も入れないようにした方が良いです。
カブトムシは、必ずしもマットに潜るわけではありません。
木の葉やとまり木等を入れておけば、その下で寝る事も多いのです。
ですのでマットを多く入れる必要そのものが、あまりないと言えるでしょう。
おすすめのカブトムシ・クワガタ用とまり木⬇
フタの上に重しを乗せる
カブトムシは小さな昆虫ですが、わりかし力があります。
ですので爪の小さな飼育ケースくらいなら、簡単にフタを持ち上げることができるのです。
ですのでフタにカブトムシが、持ち上げきらないほどの重しを乗せれば問題ありません。
どのような重しがいいかと言えば、何でも大丈夫です。
具体的には本や漫画でも大丈夫ですし、水を入れたペットボトルでも代用できます。
飼育ケースの上に飼育ケースを乗せても問題ないでしょう。
カブトムシは何故脱走しようとする?
ではそもそも、何故カブトムシは脱走しようとするのか?
これは実際のところはカブトムシにしかわからないので、僕なりの考察も含みます。
カブトムシが脱走する理由として考えられるのが、
- 自然の光を求める
- 異性を求める
- エサを求める
- より良い環境を求める
以上の4点について解説します。
自然の光を求める
カブトムシは夜行性で知られています。
そして公園や山道の街灯によく集まってくることが多いように思えます。
これはカブトムシが光が好きなのではなく、光に対して一定の角度で飛ぶことで高さを調整する能力があるのです。
しかしこれは星や月の光での話しになります。
人工的な光だとその調節がうまくいかなくなるのです。
加えて星や月の光には届くことはありませんが、人工的な光にはたどり着いてしまいます。
ですのでカブトムシやクワガタが街灯によくいるのは、そこが終点だったということなのです。
室内で飼育している際に、カーテンの隙間からでもわずかに光が差し込むこともあると思います。
カブトムシはその光に向かって飛ぼうとしてしまうのです。
これは夜行性の昆虫ならではの行動ということになるでしょう。
異性を求める
カブトムシは性欲が旺盛な昆虫になります。
特にオスはなんに対しても交尾をしようとしてしまう、困った生き物です。
種の保存の為なのでしょうがないことではありますが、とにかく旺盛です。
飼育ケース内に交尾をする相手がいないと、探しに行こうとして脱走しようとしてしまうこともあります。
近くに別のケースにメスを飼育しているとなおさらです。
メスはフェロモンを発していますので、オスはその匂いを敏感に感じることができます。
交尾をさせてあげたくもなりますが、交尾をしたメスはほぼ間違いなく卵を産むでしょう。
その後の卵の飼育ができないのであれば、交尾はさせないようにしてください。
それが飼育者の責任であり、寿命を伸ばす大事な方法でもあります。
エサを求める
これは普通に飼育をしていればありえないことではあります。
カブトムシは2〜3日エサを切らしても死ぬことはありません。
しかしお腹は間違いなくすくでしょう。
エサを何日も切らしてしまうと、自らが探しに行かないといけなくなるのです。
自分の命を守る為なので、当然の行動と言えるでしょうね。
エサは飼育者が与えるものなので、飼育者が切らさなければ問題はまずありません。
より良い環境を求める
飼育環境が悪ければ、自ら良い場所を探しに行くのも自然の流れです。
自然界ならカブトムシは成虫にしろ、幼虫にしろ自分で住処を探すことができます。
しかし飼育ケース内であるなら、自分で探し出すことができません。
ですので、より良い環境を求めて脱走しようとしてしまうのです。
というより、今の粗悪な飼育環境から逃げたいだけかもしれません。
粗悪な飼育環境とは、
- マットの乾燥
- マットが不衛生
- コバエやダニなどの害虫が、大量に発生している
主にこの3点があげられます。
マットの交換頻度は、一つのケース内の飼育頭数によって変わってきますが、大体一ヶ月に一回です。
定期的に交換をしておけば、乾燥や水分過多や害虫の発生を抑えられます。
飼育環境を整えることは飼育者の責任です。
マットは定期的に交換をするようにしましょう。
カブトムシが脱走した場合の捕まえ方
「脱走したカブトムシが部屋の何処かにいるはずだから、捕まえたいんだけどどうすればいい?」
こういう質問を夏になるとよく受けます。
この質問に対していつも答えているのが、
- エサを置いておく
- 夜にスタンドの電気のみ点ける
になります。
この2点について詳しく解説します。
エサを置いておく
これは単純にエサでおびき寄せるという作戦になります。
エサは昆虫ゼリーでも果物のバナナなどでも大丈夫です。
カブトムシが脱走した場合、窓を開けていないなら必ず家の中にいます。
そしてどうしてもお腹はすきますので、必ずエサを探すのです。
やり方としては、飼育ケースの中にエサを入れておくだけになります。
昆虫は匂いに敏感ですし、ましてや密閉された部屋の中なので必ずエサに気づくはずです。
飼育ケースのフタはしておいても構いません。
フタをしても匂いはちゃんと外に漏れていますので。
この方法で気をつけないといけないのが、アリがくることがあります。
エサの匂いに気づくのはカブトムシだけではないのです。
ですので、アリ対策として小さな衣装ケース等を用意してください。
そこに5ミリ程度で充分ですので、水を張ります。
その中に飼育ケースを入れるのです。
そうすることでアリが通る道がなくなるので、アリが来るのを防げます。
カブトムシは飛べるので問題ありません。
しかしこの方法で、すぐに出てくるかと言えばそうでもありません。
カブトムシは2〜3日エサを食べなくても生きていくことが可能です。
ですので根気よく待つようにしましょう。
夜にスタンドの電気のみ点ける
これもエサと同じで、光でおびき寄せる作戦です。
カブトムシは基本的に夜行性なので、光に向かって飛ぶ習性があります。
ですのでこの方法でやるであれば、できれば夜に実行するのが望ましいです。
夜部屋の電気を全て消して、電気スタンドだけ点灯させておきます。
すると明かりはそこにしかなくなるので、カブトムシは必然的にスタンドの方に飛んでくるのです。
しかしながらこの方法は、カブトムシがスタンドの光をあてにすればうまくいきますが、月明かりの方に行く可能性もあります。
カーテンを全て閉じても、わずかにでも月明かりや星の明かりは漏れるものです。
そしてこの方法が上手くいったとしても、やはりすぐすぐにカブトムシが飛んでくるかと言えばそうでもありません。
何日も粘る前提でするようにしてください。
僕のカブトムシの脱走した経験談
僕自身もカブトムシが脱走してしまった経験があります。
まだ飼育し始めて間もない頃の話しです。
飼育ケースはスーパーで買いました。
当然フタは爪が小さく、フタも弱かったです。
しかしカブトムシが脱走するとは、これっぽっちも考えていませんでした。
ある朝に玄関先にある飼育ケースを眺めていたら、いつもと違うように見えたのです。
よくよく見てみると、フタの上にカブトムシが乗っていたのです。
飼育しているカブトムシとは別のカブトムシが、飛んできたのだと最初は思いました。
よく考えるとそんなはずはなかったのです。
部屋はもちろん閉めていましたし、カブトムシが入ってこれる隙間などあるはずがありませんでした。
そして飼育ケースを見てみると、中にいるはずのカブトムシがいないのです。
そうです。
夜中にカブトムシは脱走してして、何を思ったかフタの上に乗っていたのです。
飛んでいなくならなかったのは不幸中の幸いでした。
これ以降、弱い飼育ケースの上には必ず重しを乗せるようにしました。
僕自身の飼育しているカブトムシが脱走したことは、後にも先にもこの時だけです。
そしてその後は、本格的な飼育ケースを購入するようにしています。
カブトムシが脱走して一番困るのは、見つからないときです。
探している時に風呂場のマットの下に潜り込んでいて、踏み潰してしまったという事例も実際にあります。
靴の中にいたという人もいるようです。
見つかればいいのですが、脱走したまま見つからないのもよく聞く話しになります。
まずは脱走させないように、飼育ケースに工夫をするか爪のしっかりしたのを買うか、どちらかにするのをおすすめします。
脱走できない飼育環境作りを!
今回の記事では、カブトムシを脱走させない方法や脱走後に捕まえる方法等を解説してきました。
カブトムシの脱走は、飼育していれば大抵みんな経験することではあります。
ですが、脱走していいことは何もありません。
カブトムシも今やれっきとしたペットです。
大事に飼育するためにも、脱走させない飼育環境を作ってあげましょう!
それでは最後まで読んでくださり感謝です。
他にも多くのカブトムシやクワガタの飼育記事を書いていますので、そちらも是非是非読んでみてください。
おすすめのカブトムシ飼育マット⬇